短下肢装具を着用したまま実用的にお洒落に履けるレディース靴を作る！

▼自己紹介

 

⚪︎片山沙里

⚪︎理学療法士

⚪︎脳血管障害の急性期・回復期・生活期

　リハビリテーションを経験

⚪︎靴が大好き

 

 

 

自己の経験を基に、暮らしの中での困り事を少しでも減らすことができればと考え、

 

freedom of inconvenience

【不自由を自由に】

 

をコンセプトに

 

Fluegel der Freiheit

〔フリューゲル デァ フライハイト〕

 

を立ち上げました。

 

ドイツ語で【自由の翼】を意味します。

 

 

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

リハビリテーション（Rehabilitation）とは、re（再び）とhabilis（適する）から成り立ち、心身機能の回復だけでなく「自分らしく生きる」ために行われるすべてのプロセスを指します。

その中で理学療法士は、動作の専門家として、基本動作や歩行能力の回復に努めます。

歩くとは、身体的な機能面を必要とするだけでなく、必ず動機や手段が伴うものです。

 

日々の暮らしのなかで、どこに行くにも何をするにも移動が必要不可欠で、多くの人が、その日の予定に合わせて、服や靴、鞄など自分の着たいもの、履きたいもの、持ちたいものを選び、好きなコーディネートで自由に歩いていると思います。

 

脳血管障害により足に運動麻痺を呈した人は、歩くために足の装具（以下、短下肢装具）を必要とする場合が多く、靴は短下肢装具が入ることを前提としたリハビリシューズやスニーカー、サンダルを選ばざるを得ない現状があります。

また、機能性重視のものが多く、デザイン性を併せもつファッションがより楽しめる靴は少なく、日常的に履きたいと思った靴が履けず、靴の選択に頭を抱える人が多い印象にあります。

 

履きたい靴が選べず、あたりまえにファッションを楽しむことができなくなる人を目の当たりにし、自分の存在意義を考えるようになりました。

本来、短下肢装具は、歩くことを可能にするものであるはずが、歩くために必要な靴の選択肢を狭めている側面もあり、歩く機会を逸してしまっているように感じています。

 

私は、靴が大好きでコーディネートは必ず靴から決めます。

＂靴は常に自分らしくあるために最も重要だ＂＂靴は人生を語る道具であり、文化そのもの＂＂素敵な靴を履けば素敵な場所へ連れていってくれる＂などの言葉があるように、靴は自分らしさを現すものだからです。

 

理学療法士として、また靴が大好きな一個人として、どの人にも、歩く手段や靴の選択肢があたりまえにあり、ファッションを楽しみながら自由に自分らしく歩いて欲しい、人生を歩んで欲しいという思いから、歩くために短下肢装具を必要とする人の靴を充実させようと取り組みを始めました。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

 

　　　　自由に歩く

　履きたい靴で

　　　　　　自分らしく

 

 

短下肢装具を着用したまま

＂実用的に履ける＂

＂日常的に履きたいと思う＂

＂ファッションが楽しめる＂

レディース靴の既製品化と充実

 

 

 

 

－製作靴概要－

 

◎デザイン（仮）

　・踵部を空けているアンクルブーツ

　・オールシーズン使用可能

　・サイズ展開---S，M

　※素材は検討中

 

 

 

 

 

◎使用対象者

　歩くために短下肢装具を必要とする人

 

 

◎適合短下肢装具

　・シューホン

　　（素材の厚さや継ぎ手の有無により

　　　一部不適合となる場合あり）

　・オルトップ

 

 

◎ポイント

　・スマートなデザイン

　・比較的軽い

　・脱ぎ履きが楽に行える

　・左右ともにフィット感を得られやすい

　　（短下肢装具の有無に合わせて

　　　左右の靴型を分けて成型）

 

 

 

▼プロジェクトの展望

 

◎季節に応じたデザインの充実