プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

【2016年12月14日追記:目標金額達成致しました!】
 
お陰様で、第一目標である金額を達成することが出来ました。トンガ王国での虫歯予防プログラムにかかる費用を賄うことが出来ます。本当にありがとうございます。皆様の温かい応援と励ましのお言葉をこれからの活動のエネルギーとして次の目標を120万円と設定させていただきます。
 
今後いただいたご支援は、これから継続していくトンガ王国の歯科衛生プログラムに使用させていただきます。例えば、20万円で、5,000本の歯ブラシを購入することができます。
 
トンガ王国の子どもたちの健康を「歯」から守るために、どうか変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます!


 

痛い思いをさせないために。

トンガ王国の子どもたちが笑顔でいるための歯科予防プロジェクト

 

始めまして、南太平洋医療隊代表の河村康二と申します。1998年より南太平洋医療隊としてトンガ王国にて歯科保健を中心にボランティア活動をしています。南太平洋医療隊は、年に2~4回程度、歯科医師、内科医、歯科衛生士、歯学部教員・学生が現地を訪問し、トンガ国民のむし歯予防を初めとした医療奉仕活動をトンガ王国保健省歯科スタッフと共に行っています。むし歯を予防する為、幼稚園と小学校での歯磨き指導やフッ化物洗口を広めていきましたが、2013年からは肥満と生活習慣(病)の改善にも取り組んでおり、中高生や成人も対象に歯周病を予防する事から全身疾患の予防へとアプローチしています。

 

うがいが出来ない子供にむし歯予防の為フッ化物を塗布

 

保健活動を日本人が主体とならずに、現地歯科スタッフが、自ら考えたアイディアを実行し継続してトンガ国民の健康の為に活動できるようにと考えて自立支援をしています。トンガ人歯科スタッフは、今までの活動で自立した考えで行動する力はありますが、器剤等を充分に整備をすることができる経済力は未だできていません。この事は一般に発展途上国には通じることです。そのため、今回のプロジェクトは重要になります。

 

むし歯予防に関する知識の普及啓発、歯磨き指導、フッ化物洗口やフッ化物塗布をしてより多くの子どもたちのむし歯を減らしていくプロジェクトです。子どもたちへのむし歯予防活動を継続して行くために使用する材料を購入し、現地での活動をする為、資金が必要です。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

小学校にて歯磨きの様子

 

 

痛くなる前に予防するから、マリマリ(現地語で笑顔)プログラム!

 

■ トンガ全域約170の島々、小学校延べ14,000名に普及し、永久歯のむし歯が半分になりました。

 

お口の健康は、歯科医院へ歯が痛くなったら通うのではなく、定期的に口をきれいにクリーニングする事で概ね予防する事ができます。発展途上国にも同じような考えで歯科医療ができたら良いと思い、1998年からトンガ王国でボランティア活動を始めました。マリマリ(現地語で笑顔)プログラムと名付けた歯科保健活動を、幼稚園、小学校で、現地歯科スタッフと共に巡回し、紙芝居、歯磨き指導、フッ化物洗口を行ってきました。

 

当初、数校で始めたのですが、2007年にはトンガ全域約170の島々、小学校延べ14,000名に普及し、永久歯のむし歯を半分にすることができました。しかし小学校1年生ですでに乳歯はむし歯になっており、乳歯のむし歯が永久歯を蝕む子どもたちのお口の状態を目にし、乳歯のむし歯を減少させなければという現状が見えてきました。

 

第一大臼歯ははえるのが早い為むし歯になりやすく、乳歯のむし歯の影響を受けやすい。

 

 

口腔衛生の知識や小児歯科の知識が乏しいため、子ども達に痛い思いをさせて歯の治療をさせている現状があります。

 

■ 小学校に入学する前から乳歯がむし歯になってしまう理由

 

その理由として、家庭環境が大きく関係しています。トンガでは海外に出稼ぎをし、仕送りにより生計を立てる家族も少なくありません。その為、親戚の子どもを面倒見たりして助け合って生活しています。家にいる家族の人数も多く、大人達は手をかける余裕がないため安価なお菓子を買い与えて遊ばせるという現状がありました。近年輸入雑貨店が増え、近くの売店で安価なジュースやお菓子を手に入れることができる様になりました。しかし歯ブラシや歯磨剤は高価であまり販売されていませんでした。その為、口腔衛生の知識は乏しい中できちんと歯磨きがされていなくむし歯は放置されていました。

 

ラグビー観戦中にアメをなめている子供

 

■ 高額な機器剤を揃える事ができない。

治療の内容は限られてしまい、充分な処置ができない現状です。

 

歯科スタッフは、機器剤の不足から安易に外科を選択し、また子どもを取り扱う小児歯科の知識が乏しい為、全身麻酔下でむし歯を抜歯する事が余儀なくされてしまう現状があります。一人の若い現地歯科医師はこう話してくれました。

 

「この子達はこんな状況になるなんて予想することはできない。大人達が与えられたお菓子や乏しい知識の為に子ども達は痛い思いをしてきた。歯を抜けば明日から痛みはなくなるけど笑った時には歯は1本もない。噛める歯もなくどうやって食事をするのだろうか?こんなつらい仕事は悲しすぎる。だから私はマリマリ(笑顔)プログラムが好きだ」

 

マリマリプログラムが好きだと言ってくれたナアティ先生
ヘルスセンターにてフッ化物塗布

 

高額な機器剤を揃える事が大変な国では、治療の内容は限られてしまい充分な処置ができないのが現状です。だからこそ病気になる前に予防する事が大切なのです。

 

歯科従事者として、子ども達に痛い思いをさせて歯の治療をしたり抜いたりするより歯磨きやフッ化物応用をする事でむし歯を予防し、子ども達を笑顔にしたいという思いでトンガ人歯科スタッフと共に活動を行ってきました。

 

  

■ 以前私たちが支援してきた薬剤が底をつき始めました。

 

トンガ王国では本島や離島を合わせた全小学校に約14,000名の子どもたちがいます。歯科スタッフは全小学校を1週間かけてチームに分かれ、巡回しています。薬剤は1ボトルで約2,800名分、5ボトルで全小学生の1週間分となります。今回強化していきたい幼稚園でもうがいをしていきますが、十分にうがいができない子どもたちには、半年に一回フッ化物塗布剤を使用してむし歯予防をしていきます。また、ヘルスセンターや要支援施設、在宅訪問でもこの薬剤を使用していきます。以前私たちが支援してきた薬剤が底をつき始めました。そこで、子どもたち一人一人が笑顔でいられるように今後も継続して支援をしていきたいです。

 

現地歯科スタッフが幼稚園にて歯磨き指導

 

 

ブクブクうがいをするだけの簡単なむし歯予防です。

 

今回、購入するむし歯予防の薬剤は、歯磨き指導の後その薬剤を使ってブクブクうがいをするだけの簡単なむし歯予防薬です。諸外国では水道水にフッ化ナトリウムというむし歯予防薬剤がわずかに添加されておりますが、日本では歯科医院にて製品を購入しなければなりません。トンガ王国では川がないため上水道ではなく、主に雨水で生活をしています。その為、水道水に添加するシステムができないため、学校及び幼稚園を巡回し多くの子どもたちに平等にむし歯予防ができるようにとフッ化物洗口を中心としたマリマリプログラムを行っています。

 

ペットボトルをコップ代わりにフッ化物洗口液を行っています

 

 

学校に来れば歯磨きをするようになった子どもたち

 

■ トンガ王国全土に普及したマリマリプログラム

 

現在、マリマリプログラムはトンガ王国全土に普及し、トンガ王国保健省と教育省が行う歯科保健の一つに組み込まれるようにもなりました。また、子どもや保護者はもちろん、国王までもがマリマリプログラムを周知されるようになりました。小学校にマリマリ巡回車が学校に到着すると、歯ブラシを持った子どもたちが一斉に教室から飛び出してきて歯磨きの準備をし始めます。教師も協力的で子どもたちを整列させてマリマリチームが来るのを待ち構えている学校もあります。マリマリプログラムが広まったことにより、家で歯磨きしなかった子でも学校に来れば歯磨きをするようになったことがとても良い習慣へと繋がりました。小学校4年生では歯科予防の教科書を使用して授業も行われています。その成果は実際にむし歯を半減させることができ、今後もさらにむし歯の予防効果を期待しています。

 

マリマリのドライバーのリオさんです
子供たちを整列させたりフッ化物洗口剤を配ったりとマリマリチームの一員として毎日働いています

 

2014年より年に一度オーラルヘルスウィーク(口腔衛生週間)を設け、お口の健康についてテレビやラジオにて普及啓発をし、小学校や幼稚園でポエム大会など様々なイベントに取り組むようになりました。また、オーラルヘルスウィークも国を挙げた行事の一つになりました。

 

第一回オーラルヘルスウィークにて保健省と教育省のメンバー

 

 

■ スーパーで歯ブラシや歯磨剤を購入する子ども達の姿。

村々を巡回すると、熱心に保護者が保健指導を受けに訪れるようになりました。

 

トンガ王国の国民はマリマリプログラムの事はよく知っています。保健省はトンガでできている良いプロジェクトの見本だと考えています。昔は学校の売店でジュースやお菓子を買う姿を見かけましたが、今では町のスーパーで歯ブラシや歯磨剤を購入する子ども達の姿を見るようになりました。村々を巡回すると幼児のお口の健康のために熱心に保護者が保健指導を受けに訪れます。

 

歯科スタッフが村へ出向き、個別に歯科保健指導をしています。

 

 

WHO(世界保健機関)の目標値である

「12歳児一人当たりむし歯保有数1本」の目標にむかって

 

乳歯のむし歯が減少すれば、将来の永久歯にむし歯の細菌が感染し、特に第1大臼歯がむし歯になることを防ぐことができます。WHO(世界保健機関)の目標値である「12歳児一人当たりむし歯保有数1本」の目標に近づくことができるのです。トンガ王国では治療費は一部を除き、国が治療を全額負担しています。むし歯治療の為の材料は近隣国からの輸入となり高額な資金が必要となります。この予防プログラムを継続していくことができれば、むし歯を減少させ、結果的に治療費を抑えることができるので、発展途上国における歯科医療費は削減されていきます。予算が他の事に使用する事ができる為、より質の高い歯科医療を提供することができる様になります。また、以前は安易に歯を抜いた際、義歯を作成するのは高価な為、歯なしで過ごすトンガ人を多く見かけました。歯を保存することで良く噛むことができ、肥満や全身疾患など、他の病気の予防にも繋がっていくのです。

 

トンガ王国の子どもたちの笑顔のために、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

皆様のご支援お待ちしております。

 

資金使途

・むし歯予防フッ化物洗口・塗布剤代

・歯ブラシ代

・渡航費


 


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