生きる力と幸せへの一歩

いつの間にか8月も終りました。

9月に入っても暑い毎日が続いています。

地震、豪雨、台風、暑さなど最近の環境には厳しいものがあります。

 

 

頑張って鳴き続けて自分の存在を知らせたこの子にも、里親さんが決まりました。

この子と一緒にいた母猫や、兄弟猫も全て里親さんが決まり、今、家猫修業中の子と、これから里親さんに行く子・・・・・

この子は今週の土曜日に里親さん宅に行きます。

 

先に捕獲された母猫。仔猫2匹は連れていかれたと聞いていたので、捕獲時には仔猫の存在があるとは思ってはいませんでした。この子が力を振り絞って鳴いていたことで、たくさんの方が存在に気づき、立ち入り禁止の場所に点検に来られた方に助けられました。

その後、２匹を連れ帰られた方が、元の場所に戻し、１匹はその時に亡くなっていたそうですが、この子は母猫が違う場所に連れていき子育てをしていたようです。

以上は、以前の活動報告にも書きました。

母猫は誰も入ってこられない場所を、子育てに選んだのでしょうね。

母猫が選んだのは、この２階

下の隙間から出て、ご飯を食べに行っていたのでしょう。

仔猫は２階からは下りられないので、母猫が捕獲器に捕まった後、そして、母猫の兄弟猫も捕まった後、必死で鳴いていたのでしょう。

たくさんの方がその鳴き声に存在を探し、ちょうど点検に来られた方もいて、一つの命は繋がりました。

 

１か月に満たないこの子も大きくなり、ずいぶんやんちゃに育ちました。

猫見知りもなく、他の猫とも遊びたくて仕方ない。

走り回って、転がりまわって、好奇心いっぱいの子になりました。

 

母猫の兄弟猫も、母猫も、みんな保護されてからすぐに決まりましたので、すでに里親さん宅にいる子も、これから行く子も、この子以外は家猫になるまでには、里親さんにお世話おかけすることになります。みなさん、ゆっくり、猫のペースで焦らず向き合っていただけて、どの子も幸せです。

 

この子たちがいた場所は、一般車のロータリーでもあり、搬入口もあるので、非常に車が多い場所です。横断中に車にはねられて亡くなったこの子のおばあさん猫のほかにも、多くの猫が犠牲になったかもしれません。

 

人通りも多く、夜も賑やかな場所から、これからは家猫として、ゆっくり穏やかに日々を送ることができ、よかったです。

 

野良猫にはたくさんの物語があります。

全ての猫が幸せになれる時はまだまだ少し先かもしれません。

でも、少しずつ、小さな力でも、その未来に向かって活動をしていきたいと思っています。