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今日は休診日です　それは春分の日だからではなく　火曜だからですが

急患が入りました

まあ、どなたも休診日とか気にせず来られますが

 

外の猫さんでした　

今くらいの発情期には喧嘩による咬傷などで酷い状態で来ます

 

肛門嚢破裂もそうですが　化膿が弾けて膿や血が流れだして初めて気づくのですが、その前に沈鬱・食欲低下など症状を出すことが多いです

でも外の猫はそれを見てくれる人が居ない訳です

 

今日の子は数日振りに来たと思ったら、顔面が腫れあがって膿や血が出ていたそうです

喧嘩を売った か 買ったんでしょう

立ち向かったから顔や前脚に怪我をしてるのだと思われます

幸い、眼球は無事でした

 

去勢しても若い時の覚えがあるのか、喧嘩に参戦しています

外の子ですが 面倒を見てる方が ケガが酷いので一時的に家に入れてくれています

尿が薄いなどよく観察されています

腎臓機能が心配で、年齢的にも血液検査をしたい！と希望されたので、採血もしました

 

生憎、うちには生化学検査をする機器もないので、外注です

外にいる子は、人の食べ物など塩分の高いものを食べてる可能性もあるし、有害なものを摂取してる恐れもあります

正常範囲におさまった数値で成績が返ってくればいいのですが

 

鼻血を出してる場合、明かに喧嘩外傷ならいいのですが、内部からの鼻血というのは結構、深刻です

 

青っ洟に血液が混じってる程度なら鼻炎による軽度の鼻血ですが、「出血」で出てる。。となると危険です

 

腫瘍・交通事故、虐待による頭部顔面への損傷など考えられます

 

高血圧・副鼻腔炎・歯槽膿漏や血小板減少・凝固不全でも鼻血は出ます

 

腫瘍で多いのはリンパ腫です

腫瘤が大きくなれば、押されて目（虹彩）の色が変わったり、顔の変形など出てきます

脳を圧迫すれば神経症状を呈することもあります

内部に出来るので発見も遅れがちです

鼻腔リンパ腫はステロイドで緩和するしかないのですが、こうなると数か月の命です

 

うちでは血検・レントゲンなどの対応できないので、疑いがあれば 他院での診察を勧め、それを経てから鼻腔リンパ腫となれば 治療方法・掛かる費用などの相談を受けることがあります

 

化学療法や放射線をする選択肢もありますが、自分はステロイドで緩和を勧めています