あと９日！　　７月後半の個展　　関西発の表現について

みなさんこんにちは。ルーニィの篠原です。

連日３５℃越えを連発する東京、急な気温変化に体が悲鳴をあげている方もいらっしゃるかと思います。

ギャラリーへお越しの際もどうぞ、熱中症対策バッチリでお願いしますね。

 

 

連日のご支援に心から感謝申し上げます。

残すところ１０日を切りいよいよカウントダウンです。この機会にルーニィのことをもっと知ってもらえたらと思っていますので、情報の拡散などもご協力いただけますと嬉しいです。

 

今日はエドさんの個展の折り返し日。作家在廊日と、プリントビューイングイベントの日です。

ぜひ作品とあわせてエドさんの人柄にも触れてほしいと思っています。

 

７月後半は　石田シンヤさんの個展です。

京都在住、関西を拠点に活動する作家さんの東京での初の本格的なお披露目となります。

私は東京生まれですが、大阪芸大の出身ということで、表現のてほどきは関西で身につけたものなんです。

とりわけ阪神モダニズムの前衛的な表現には大きな刺激を受けました。

 

一昔前に比べると表現の地域的な特徴はやや薄れつつある印象を持っていますが、出張ルーニィなどのイベントで各地を歩いていますと、その土地に根を下ろした活動をする作家さんとの出会いも楽しみのひとつです。

 

というわけで、ルーニィでは、私のルーツでもある関西の作家さんをヒューチャーする枠というのが年間に１〜２本存在します。ギャラリーを始めてからずっとです。関東と関西の表現をそれぞれ別のフィルターをかけてきちんと理解に努めることができるのは、私の大きな強みだと思っています。

 

今年は先ごろ終了した浅山美由紀さんの和紙と糸の造形作品と次回展の石田シンヤさんの写真です。

 

本展は昨年刊行された写真集をベースにルーニィ向けに再構成した作品になります。

初めて作品を拝見した時、１２０ページもの分厚い束の写真集のボリュームと、その大きな容れ物に負けない画面のパワーが特に印象的でした。

それとともに、どこか懐かしい感じも。。。

 

改めて読み込んでみると、ゆるやかなストーリーで流れているものの、基本的に単写真が６０枚分厚く積み上がったような構成。変化や転調、寄り引きのリズムなどの編集的なテクニックを使わずに、愚直なまでに一枚一枚の画面の力を信じた構成が面白いです。

先ごろ亡くなってしまいましたが、関西現代写真の雄・有野永霧先生のモノクロームのスナップ写真のことを思わずにはいられません。単写真を意識しながら組むというのは、あまり東京の写真家には見られない感覚かと思います。

 

会期前ですが、リコメンドウォールの一角に写真集を展示販売しています。お立ち寄りの際はぜひ予習も兼ねてご覧ください。

 

今日もお待ちしております。