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以下記事

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NPO法人 いるかねっとの「タベルバ」

土曜日の午後、下山門の通りから賑やかな声が聞こえてくる。NPO法人 いるかねっとの「タベルバ」の開催日だ。10人も入ればいっぱいになる事務所の中に、子どもや学習会の準備をする先生が続々と集まって来る。ラッシュ時のような混雑に驚いていると
「始めた頃は、誰も来ない日もあって。ボランティアさんのお孫さんを呼びに行ってもらったりしてました」。子ども食堂を担当する松浦陽子さんが、1年前を振り返る。
いるかねっとは2014年12月から、下山門で小中学生を対象とした無料の学習会「マナビバ」を提供してきた。先生と生徒は1対2。一人ひとりの進捗に合わせた細やかさと、高校受験を目的にしたレベルの高さが好評だ。下山門団地から小、中学校に通う小学生約150人のうち、100人は2回以上「マナビバ」を利用したことがあるほど浸透してきたが、初めから地域に歓迎されていたわけではない。スタート時の参加者は多くても2,3人、0人の日も少なくなかった。「学生が集まってなんかしてる。NPOが何かもよくわからない。今考えたら怪しさ満載ですよね(笑)」と代表の田口吾郎さん。
無料で勉強を見てくれる。それも宿題の手伝いではなく、進学を見据えていると聞けば、構えてしまうのも当然だ。その新しい価値観を理解するには、田口さんの経歴といるかねっとのミッションを知る必要がある。

学びたい子どもに
機会を提供する

幼少期から大学までを下山門で過ごした田口さん。東京や沖縄で企業経験を積んだ後、介護サービス事業所を運営する母に乞われ帰郷。高齢者が気軽に立ち寄れるサロンをつくったり、電球の交換やゴミ出しなど、介護保険の枠内では賄えない困りごとを、1回100円で提供するサービスを始めた。と同時に、子どもたちにも居場所が必要ではと考え始めたと言う。根底には大学時代の経験がある。
「小学校の同級生のほとんどが、大学に進学してなかったんです。“みんな勉強が嫌いなんだ”くらいにしか思っていませんでしたが、社会学を学ぶうちに地域格差の問題を知りました」。
小学生の頃から、高校や大学受験のために塾に通うのがあたりまえの時代。家庭の経済格差が学力の差に、さらにその後の人生の可能性を狭めることになるなら。「なんとかしなければ」という思いが、田口さんを駆り立てた。
15年には天神に、3年目の17年には福岡市内で計17カ所まで無料学習会の拠点を整備。小中学生*合わせて350人を受け入れられる体制を整えた。今後は定員を900人にまで拡大するのが目標だ。さらにその先のキャリア支援のために、新高校生向けの奨学金や奨学金情報を紹介する情報誌の発行も進行している。
*一部高校生対象の教室もある

人の輪が、地域の和に

16年4月に発生した熊本地震で、いるかねっとは熊本市内約50の小学校に米や衛生用品といった支援物資を送った。どこで何が足りていて、何が足りないのか。避難所に直接電話をかけ「必要なものを、必要な人に」届けた草の根的な活動だった。その経験を活かし、17年7月の北部九州豪雨災害でも、「泥を掻き出したいが用具がない」という被災者の声に応え、スコップやゴム軍手を大量に準備、喜ばれたそうだ。
「いるかねっとのミッションは“本当に困っている人たちのために活動していこう”なんです。災害はその究極」。東日本大震災の折、田口さんは単身で東北に入った。ボランティアセンターを廻り、指示された作業をこなしたが「できないことが多かった」。仲間が欲しいと、帰りの新幹線でしみじみ思ったと話す。
今、いるかねっとには優秀な人が続々集まっている。職員では、拠点拡大に貢献した松田麻里さんや、子ども食堂を軌道に乗せた松浦さん。豊富な経験と高いスキルを持った教室マネジャーや講師陣。行政や企業、各種団体からの支援も増えてきた。田口さんに改めて子ども食堂の意義を聞いてみた。
「そもそも子育てって、大変じゃないですか。勉強を教えるのも、しつけをするのも難しい。大変な思いをしていたら、人に優しくもできない。一食、子どもがボランティアさんが作ってくれた栄養あるごはんを食べることで、お父さんお母さんが安心できる。余裕が生まれると、人にも優しくできて、いいまちになるのかなと思うんです」。
人と人がつながって、可能性が広がる。田口さんはそうしたつながりの温かさを、地域の子どもたちに伝えたいのではないか。
マナビバの子どもたちが、大学生になって講師やボランティアで帰って来る。4年目のマナビバでは、そんな風景が現実になるかもしれない。

NPO法人 いるかねっと
福岡市西区上山門1-3-27
http://npo-irukanet.com/
小中高校生の無料学習会「マナビバ」を、福岡市内中心に17カ所で展開するほか、子ども食堂「タベルバ」や災害にあった被災地支援をおこなっている。低収入や忙しさから子どもの勉強をみてあげられないといった家庭環境を、学力の差や社会格差にしないことが活動の根幹。今後の定員増、拠点増のためには、講師などのボランティア確保が急務。「気軽に見学に来て欲しい」と代表の田口さん。

■無料学習会に関するお問い合わせ
マナビバ事務局
092-407-8760
npo-irukanet@wonder.ocn.ne.jp

*(尚、僕は福浜団地、城の原団地出身ですが、下山門に住んでいる時は、団地ではありません(#^^#))

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