支援総額
目標金額 7,000,000円
- 支援者
- 40人
- 残り
- 74日
プロジェクト本文
▼自己紹介
光明山阿日寺(奈良県香芝市)は、天慶5年(942)に建立された古刹です。『往生要集』を著した恵心僧都源信44歳のとき、母が亡くなられ、その菩提を弔うために「弥陀ノ尊像ヲ造立シ一宇ノ堂建テ安置」し、阿日寺と名付けたと伝えられています。源信の母の臨終の際の話は『今昔物語集』にも紹介されています。
本寺は「大日如来座像」と「絹本著色聖衆来迎図」という2つの重要文化財や「絹本著色 恵心僧都絵伝」や「紙本著色 地獄変」など源信に関わる多くの文化財を有しています。「絹本著色聖衆来迎図」は、臨終の際、西方極楽浄土から阿弥陀如来と多くの菩薩が来迎されるさまを表しています。臨終は西方極楽浄土への旅立ちであるわけです。
令和5年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川軍の旗印「厭離穢土 欣求浄土」をご覧になった方も多いでしょう。これは『往生要集』の第1章と第2章の章名に由来します。現実の世は穢れた世界であり、この世を厭い離れ、次生において清浄な仏の国土に生まれることを願い、阿弥陀如来の極楽世界へ往生することを切望するという思いが込められています。
源信の思想は法然や親鸞に大きな影響を与え、浄土宗や浄土真宗となって花開きました。日本人の信仰、心のよりどころ、死生観のいしずえになったといっても過言ではないでしょう。それゆえ、源信は日本における浄土教の祖と称されています。阿日寺は、この高僧の誕生院とされる寺院で、「ぽっくり寺」として親しまれています。
また、恵心僧都源信は『源氏物語』の「宇治十帖」に登場する「横川の法師」のモデルとされています。令和6年のNHK大河ドラマは『光る君へ』であり、『源氏物語』の作者・紫式部がモデルです。式部が『源氏物語』に「横川の法師」として源信を登場させたのは、父の藤原為時が源信を敬服していたためと思われます。おそらく、紫式部自身も恵心僧都を尊敬していたのではないでしょうか。藤原道長も帰依し、恵心僧都に権少僧都という特別の位を与えています。阿日寺は、このような偉大な恵心僧都源信の誕生院とされている寺院です。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
令和6年5月、阿日寺山門が倒壊しました。老朽化が原因と思われます。
阿日寺は、日本人に地獄と極楽の世界を示し、日本の浄土教の祖とも称される恵心僧都源信が建立したと伝えられる由緒ある寺院です。その山門を再建しなければならないことは言うまでもありませんが、再建には約1500万円を要します。その資金を調達するため、檀家に寄付をお願いしますが、檀家も60軒と少なく、しかも高齢化していることから、資金全額を賄うことは困難な状況です。おそらく700万円以上が不足する見込みであるため、クラウドファンディングにより、多くの方からご支援賜ることを願うものです。
▼プロジェクトの内容
■目標金額:700万円
■目標金額の使途および実施内容:阿日寺山門再建
※本プロジェクトは、期日までに集まった支援金額に関わらず当初予定していた規模のプロジェクトを実施します。
阿日寺山門再建のためには、1500万円が必要です。山門再建事業は、すでに着手しており、目標金額に至らない場合でも、来年の恵心忌法要(恵心僧都源信の年忌)までに完成する予定です。なお、工事を請け負う棟梁から、下に掲げる完成模型を奉納していただいております。
その費用を確保するため、檀家や関係者から寄付金を集めますが、最大限に見積もっても800万円が限界です。そのため不足する資金を補うため、クラウドファンディングによって、ご支援を賜ることを願うものです。
オールイン型のクラウドファンディングにより支援を求めたいと思っている関係上、目標金額に至らないときは、本堂などの再建、修築資金の一部を取り崩して補填せざるを得ないと考えています。
本堂、恵心堂などの痛みも激しく、また鐘堂も老朽化で撤去され、江戸時代に五位堂鋳物師によって作られた梵鐘も恵心堂の縁側に寂しく置かれた状態になっています。これらの再建、修復のために積み立てていく必要がある状況下、本堂などの準備資金を流用することは非常に辛く、クラウドファンディングの目標金額が達成されることを切に望みます。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
支援をされた方(3,000円以上)には、下に掲げる御朱印を返礼としてお送りします。この御朱印は、通常のものとは異なり、「山門再建プロジェクト」と「令和七年」と明記された、本プロジェクト限定の特別のものです(リターンの画像参照)。
このほか、5万円を支援された方には、本寺所蔵の「絹本著色聖衆来迎図(複製)」を、50万円を支援された方には、本寺秘蔵の「地獄変」5幅を特別に拝観していただきます。
山門再建には多額の費用を要するため、クラウドファンディングにより支援をお願いするものですが、資金調達には困難を伴うことが予想されます。日本における浄土教信仰に大きな足跡を残した恵心僧都源信、その高僧にゆかりのある阿日寺として、心ばかりのご返礼を用意させていただき、少しでも多くの支援を賜って目標金額の調達できることを願うものです。そのために、関係者の周知活動や新聞社等を通じ、阿日寺がクラウドファンディングにより山門再建資金を求めていることを、できるだけ多くの方に訴えていく方針です。
- プロジェクト実行責任者:
- 大橋章孝(阿日寺)
- プロジェクト実施完了日:
- 2025年6月30日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
山門再建工事費用1500万円の支払い
リスク&チャレンジ
- プロジェクトを実施する上でのリスクについて
- 工事金額1500万円のうち、700万前後が不足する見込み
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 檀家からの寄付と自己資金(本堂などの再建、修復資金)で補填します。
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プロフィール
阿日寺役員 良福寺自治会長 歴史作家(日本ペンクラブ会員) 香芝市史跡整備検討委員 学校法人誠優学園理事/ 著書:『天の二上と太子の水辺』(学生社)『本能寺の変 神君伊賀越えの真相』(奈良新聞社)『小説大津皇子』 (青垣出版)など/ 論文:「足利義昭と大和国人・岡氏」(日本歴史学会編集『日本歴史』2023年8月号)など/ 現在、奈良新聞に「樹音の木霊に誘われて」を連載中
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リターン
3,000円+システム利用料
恵心僧都誕生霊地阿日寺の「山門再建プロジェクト」入り御朱印
恵心僧都源信誕生院阿日寺山門再建プロジェクトにご支援を賜った方に、 お礼の手紙とともに、「山門再建プロジェクト」の今回限りの特別の御朱印をお送りします。
- 申込数
- 75
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年4月
50,000円+システム利用料
重要文化財「絹本著色聖衆来迎図(複製)」の特別拝観
5万円以上の支援をされた方には、阿日寺所蔵の重要文化財「絹本著色聖衆来迎図(複製)」を特別拝観していただきます。実物の来迎図は奈良国立博物館に寄託されているため、複製品となりますが、通常、拝観できない貴重なものです。ご支援を受けたことを確認した上で、お礼の手紙に添えて拝観予約についてご連絡しますので、阿日寺と日程調整してください。有効期限は1年とさせていただきます。特別拝観時には、本堂に安置されている「恵心僧都源信座像」「大日如来座像」(重要文化財)も拝観できます。
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年4月
500,000円+システム利用料
阿日寺秘蔵の「紙本著色 地獄変」5幅の特別拝観
50万円以上を支援された方には、「紙本著色 地獄変」全5幅を特別拝観していただきます。八大地獄を描いた貴重な地獄絵です。痛みを防ぐため、7月10日の恵心忌以外には公開しない秘蔵のものであることをご理解ください。ご支援を受けたことを確認した上で、お礼の手紙に添えて拝観予約についてご連絡しますので、阿日寺と日程調整してください。特別拝観の有効期限は1年とさせていただきます。
- 申込数
- 0
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年4月
プロフィール
阿日寺役員 良福寺自治会長 歴史作家(日本ペンクラブ会員) 香芝市史跡整備検討委員 学校法人誠優学園理事/ 著書:『天の二上と太子の水辺』(学生社)『本能寺の変 神君伊賀越えの真相』(奈良新聞社)『小説大津皇子』 (青垣出版)など/ 論文:「足利義昭と大和国人・岡氏」(日本歴史学会編集『日本歴史』2023年8月号)など/ 現在、奈良新聞に「樹音の木霊に誘われて」を連載中
春岳院|天下人の右腕 豊臣秀長の菩提寺を未来へ。本堂修繕にご支援を
#地域文化
- 現在
- 7,969,000円
- 支援者
- 384人
- 残り
- 1日
岡山県 浄土宗誕生寺|法然上人生誕の地を、皆様と共に守り次世代へ。
#地域文化
- 現在
- 420,000円
- 支援者
- 19人
- 残り
- 43日
奈良 常照寺|1300年の歴史をもつ小さな山寺|客殿建設にご支援を
#地域文化
- 現在
- 2,657,000円
- 支援者
- 66人
- 残り
- 7日
元伊勢外宮豊受大神社に落雷。破損した風宮の修繕にご支援を。
#地域文化
- 現在
- 2,460,000円
- 支援者
- 107人
- 残り
- 43日
立志神社|伝統の祭り『御神輿渡御』存続の危機。新体制で未来へ繋ぐ。
#地域文化
- 現在
- 1,685,000円
- 支援者
- 51人
- 残り
- 32日
二柱神社|創祀1000年記念事業で、心豊かに参拝できる憩いの場へ。
#地域文化
- 現在
- 431,000円
- 支援者
- 60人
- 残り
- 43日