「私たち一人ひとりの中に神が宿っている　冬の中にも春があります」　森のイスキア主宰　佐藤初女

「一人ひとりに神が宿っている、私たちはね。ですから、どういう人と出会う場合も、その人の中にいる神との出会い。ですから、夜中なんかに、私チャイムが鳴るとね、誰だろうと思えば、まず身支度するんですよ。身支度して玄関に立つけど、開けていいのか、開けて悪いのかって、すごく心の葛藤があるんですけどね。じゃあ神様だったらというところで戸を開けるんですけどねえ。

　私は死に対して、恐れが無いとか、そういうことでなくてね。全てはこの一瞬にあるので、今という時を一番大切にしている。

　だから、このおにぎりもね、ただ握るっていうのではなくて、まずご飯ができたら寿司桶とか木のもので祖熱を取るんですよ。一応熱をとって、それから握るんです。あのかたく握らないで、わりとふんわりと握って、そのお米をつぶさないように、このご飯が呼吸できるようにね。

　なんの気負いもなくやったことが思わず喜ばれる。何をそんなにこの人感謝してくれるんだろうっていうのは、今度、ああ、あの時かあ、と思えば、いたって些細なことなんですね。ですから、無意識にやっていることが人を響かせるっていうのか本物だなあと思いますけど。

　やっぱり、この冬ってのが、ただ寒くて嫌だとかではなくて、私たちにも大きな恵みを与えていますので。で、この地方だと半年冬という感じなんですよ。ですから、イヤだイヤだと思うとね、半年イヤだイヤだと思って暮らすことになるので、春を待ちわびる心というのも、すごく、何というか希望が持てるんですよね。」

　　　　　　　　　　　　　（佐藤初女さんは２０２５年５月24日（土曜日）午後６時から「屋久島文化村センター」で上映される、「地球交響曲ガイアシンフォニー」第二番に出演されています。ご協力ありがとうございます！あなたの１０００円のご支援で離島に住む方も視聴することができます。）