各学校の保健室の状況について⑤

長野県にある長野朝鮮初級中学校です。長野県内を学区とするこの学校は全国で稀にみる地域同胞社会のつながりの強い地域で知られており、同胞たちの愛校心がとても強い地域です。

今回の保健室の状況については、教務主任（教頭に相当する）よりお話を伺いました。

医薬品については、部活（サッカー部）もあるので外科的な薬品を揃えてあるが、学校に備えなければならない医薬品や、提供してはいけない医薬品などに関する知識を教職員で持ち合わせていないことが永年課題となっております。

「当校では、高熱が出たりと治療が要される場合、家庭に連絡して迎えに来て貰うことを基本とし、上田等遠距離通学をする子どもに関しては保険証コピーを預かっていてハッキョが病院に連れていくようにしており、予め父母たちとの取り決めをしています。」

とのことでした。

内外より、保健授業やスクールカウンセラー導入の要望はあるが、そのパイプが無いことと、経済的理由から行っていません。このようなプロジェクトを通して、東海圏域で保健授業やカウンセラーとの面談などが出来るのであれば父母も教職員もありがたく、実際に必要とされているものと現状を語ってくれました。