「保育園の給食でお米を使っていただけることになりました」

 

というと、

 

「安定顧客ができてよかったね!」

 

と言う反応をいただくことが少なくありません。


でも、実は、このお話を園長先生からいただいたときは、ありがたいという気持ちの半面、正直なところ戸惑いもしました。

 

来年度からというと、来年4月から。次の収穫期の9月まで少なくとも半年分は、この秋に収穫したお米を保管しておいてお届けするということ。

 

しかし、そうすると、自分たちが食べる自給分のお米が無くなってしまいます!今年作っているお米は、「田んぼトラスト」に参加いただいている方たちへ大部分を分配し、残りを自給用(地主さんへの分配含む)にとの予定でしたので。


給食の話が出たときはすでに田植えが済んだ夏の盛り。もう作付けを増やすわけにも行きません!


それでも、せっかくいただいたお話、前向きに受けてみよう!と決心しました。

かわいい子どもたちの給食に地元の無農薬のお米が使われると言うことの意味は、とても大きいと思ったからです。

 

子どもたちは、いつか大人になって、「ふるさと」から巣立って行く時がきます。

 

そんなとき、このときがわ町と言う「ふるさと」の記憶はどういう形をしているでしょう。

 

いま、この地元でお米作りを頑張って守っておられる方々も、大多数は60代以上です。10年、20年先にはどんどんと続けられなくなってしまいます。

 

政府が目指してるように農地を集約・基盤整備して大規模化しようにも、中山間地では限界があります。

 

このまま休耕田がどんどん増えていき、荒地ばかりの寂れたふるさとになっていったら?-------「ふるさと」への引力は弱まっていくばかりでしょう。

 

そうではなく、田んぼが田んぼのままで、しかも生き物豊かな無農薬の稲作が営まれている。「ふるさと」で体験した記憶が、「ふるさと」に来ればいつでもまた見られると言うことは、大いなる安心感だし、かけがえの無い魅力になると思います。

 

ですから、子どもたちには、地元の無農薬でできたお米をたくさん食べてもらい、田んぼでの虫取りの思い出や、大人たちが田植えや稲刈りに励んでいる姿をいっぱい記憶していって欲しいなと、心から願っています。

 

 

ときがわ町も「消滅可能性自治体」リストに連ねられています。2040年には町の運営が立ち行かなくなると・・・。

 

この町に必要なのは、維持費のかかる大型公共施設や移り変わりの早い商業施設ではなくて、いままで、何代にもわたって無名の人たちが受け継いできた、美しい水をたたえ、豊かな生き物たちが見られる田んぼのある「ふるさと」を維持し続けることじゃないかなと、移住して来た者だからこそ思うのです。

 

そして、誰か1人でも将来地元で米作りをやってみたい、という子が出てきたらうれしいなと思います。

 

ちょっぴり長くなってしまいましたが、そんな願いを持ってこのプロジェクトを実現させたいと思っていますので、ご支援どうぞよろしくお願いいたします!
 

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