若者に安心して失敗できる 一人暮しを提供したい

いつも、ご支援・ご協力本当にありがとうございます。いよいよ残り７日、全力で、ラストスパートをしていきますので、応援よろしくお願いします。

はじめにいつもお願いしている、４つのお願いごとをさせて下さい。

 

【クラウドファンディングお願いしたい４つのこと】
①是非とも、ご支援をよろしくお願いします！
② 沢山の方に、本プロジェクトについて是非、知って頂きたいです。
そのため是非、周囲の方に、このプロジェクトについてお知らせして頂きたいです。
③ Facebook上で情報を発信しています。是非ともシェアやいいねをお願いします。
④ Twitter・インスタグラム・Facebookなど、SNSをやっておられましたら、
是非、投稿の中で「＃北海道を支える」をつけ、本プロジェクトについてご紹介して下さい。

 

 

さて、住まいを失われた方が、「安心した住まい」を手に入れる。非常に重要なことであります。しかしながら、住まいを手に入れて、そこで安心して「暮らし」ていく。ここは更に大切なことだったりもします。「暮らし」とは、３月と６月とかそんな期間で区切ることなどは難しく、期間やゴールは無く、安心した暮らしの中で、気持ちも変化をしていきます。

 

昨日、３年ほど前に入居された、Zさん（50代・男性）のご実家に行ってきました。Zさんと私たちの出会いはおかぁさんからのご相談でした。中学を卒業後、何度か働きにはいったが、仕事が続かず、30年以上引きこもっている。

Zさんは収集癖が強く、カードやサインなどなど、本当にびっくりするくらい趣味の物があります。欲しいものを我慢することが難しく、買えないとおかぁさんが言うと、物をぶつけてきたりし、これ以上、一緒に暮らすのは難しいというご相談でした。おかぁさんは、別の団体が運営する支援付き住宅に転居し、Zさんは趣味の荷物が多いため、留まりたいとのことでしたが、実家の維持や一人暮らしは困難であるため・・・。Zさんの起床する、夜に何度もお家を訪問し、私たちの支援付き住宅やこれからの生活について、お話をしました。

訪問から、１月半、Zさんは決心をし、私たちの生活支援付き住宅で暮らしはじめることになりました。

あれから、３年の月日が経過し、Zさんは誰もいなくなった、廃墟のようになった実家に戻っては、趣味のものをお部屋に持ってきます。お部屋も満杯になるほどの荷物ですが・・・Zさんの荷物はまだまだご実家にあります。

 

先日、ご実家の買い手が決まったと連絡があり、来週には取り壊しを始めると連絡がありました。Zさんにお伝えすると、パニックになりましたが・・・

お部屋にこれ以上の荷物を入れることは難しく、

どこかで「折り合い」をつけないといけませんが・・・Zさんはその折り合いをつけるというのがとても苦手な方だったりもします。

Zさんは、ご実家に一度戻り、荷物の整理（諦めるもの・どうしても持っていきたいもの）を行い、夜に私がご実家に行き、一緒に荷物を運び出しました。

 

荷物への諦めがつくのか？

電気も水道もガスも通らなくなったお部屋で、

懐中電灯を照らしながら作業をする。

もう、ここで暮らすのは難しいと、改めて感じたのか、折り合いというか荷物への諦めがついた様子でした。

 

 

最後の荷物を詰め込んだ時、Zさんから「最後にもうひとつだけ持ってきていいですか？」とありました。Zさんが、最後に持ってきたものは、茶の間にあった、おかぁさんと一緒に暮らしていた猫が写った写真でした。

 

３年前、お家を出る時、おかぁさんの写真は持っていかなくていいんですか？と私が尋ねると、Zさんは「今はそれどころじゃない」と趣味の物を箱に詰めるのに夢中でした。

 

安心した暮らしとは一体何なのか？明確な答えは、未だに持てていませんが、住まいを手に入れ、暮らしを続ける中で、気持ちや何より「大切」ものも変わるのかも知れません。

＃北海道を支える　＃暮らしを手にいれるために