オンライン日本語授業で、外国籍児童生徒の未来をサポート！

ご支援くださった方、ページにご訪問くださった方、ありがとうございます。

 

皆さんのおかげで、公開５日目の今日現在、

目標の２０％の金額まで

ご支援いただくことができました。

 

とてもありがたく感じると共に、

それだけこのプロジェクトに意義・必要性を感じる方がいらっしゃる

と言うことを感じ、身が引き締まる思いです。

 

 

 

さて、せっかくの機会なので、

4月にオンライン日本語授業を始めてから出会った生徒さんについてのエピソードを、

これから数回に分けてお伝えしていきたいと思います！

 

 

ついつい思いがあふれて毎回長くなってしまいそうなのですが（笑）、

気が向いたら読んでいただければと思います。

 

 

 

 

 

<日本に来たけど、行く学校がない…　ブラジル人のBくん>

 

 

 

 

 

 

 

 

オンライン日本語授業での私の初めての生徒さん Bくんとの出会いは、

本当に偶然でした。

 

 

実は、私は、今のこのプロジェクトを始めるのは数年後を考えていました。

本当は４月から他のことをする予定だったのですが、

コロナウィルスの影響で予定が変わり、

４月の初めは暇を持て余しておりました。

 

 

そんな私に、ブラジル人の友人から、一通のメッセージが。

「ブラジルの友達の子どもに日本語教えない？」

 

 

小学校教員だった私は日本語教師としての実務経験はないに等しく、

しかも、その子は、１６歳の男の子。

 

これまでほぼ接してこなかった年代だし、

お年頃の男の子とパソコン越しに

どこまでコミュニケーション取れるだろう…と不安だったのですが、

とりあえず引き受けることにしました。

 

 

 

 

 

始めてみたら、

 

 

め　ちゃ　く　ちゃ　か　わ　い　い！

 

 

ですし、

日本語の勉強をとても必要としていたことがよく分かりました。

 

 

 

彼は、日本で中学３年生にあたる年の２月に来日しました。

 

 

シングルのお母様はすでに日本に数年住んでおり、

今年になって彼が日本に来ました。

 

 

２月というと高校受験の出願は終わっており、

しかもコロナで日本語を学べるようなところは閉まっている状態。

 

 

居場所が全くなくなってしまった彼は、

日本に住んでいるのにもかかわらず、

日本語の授業の時間で私とつながるときが唯一、

日本語、日本人にふれる時間となりました。

 

 

週３回の授業、「おはようございます」から始め、

少しでも内容が理解できたら褒めて、褒めて、褒めて。

ゲームなどを入れて、

なんとか楽しんで学習してもらえるように工夫しました。

 

 

 

でも、私が一番引っかかっていたことは、

授業よりも

＂彼の将来＂でした。

 

 

お母様は、今の彼を受け入れてくれる学校を

一所懸命探しました。

でも、

コロナの影響で思うとおりに身動きがとれないこと　と、

日本語が話せないためにまず何でも私に日本語を確認してからでないと動けない、

というもどかしさを感じてらっしゃいました。

 

彼が住んでいる自治体に、

私も相談をしてみました。

そして、お母様が直接面談をできるようにも

交渉をしました。

 

しかし、ポルトガル語が話せる相談員がいる日は限られており、

その日はお母様が仕事のため行くことができませんでした。

お母様がお休みの日は私が他の子の授業で一緒に行けず、

そんなこんなしているうちに

コロナで相談所も閉まってしまい…

 

 

こういう時に通訳を気軽に頼めるサービスがあったら

もっとスムーズに事が進むのに…

と、もどかしく感じました。

 

 

 

結果として、

彼は、６月から、とある学校に通えています。

家から片道２時間かかるところで

とても疲れているようですが、

やはり学校というコミュニティに所属できたことは

とてもうれしいようです。

 

 

 

たまたまのご縁で出逢えたBくんですが、

彼との出逢いは

「小学校教員（学校現場）の側の考え」が強かった私を

「保護者の想い」に寄り添わせてもらう

大きなきっかけをくれました。

 

 

「学校と家庭は両輪となって、一緒に歩んでいきましょう」

と、以前働いていた小学校の管理職がよく話していました。

でも、車だって、車輪だけでは走れません。

学校と家庭という車輪を支えるための

多くのサポートが必要です。

 

その中のひとつとして、

私たちの仕事が少しでも彼らの生活をサポートできたら本望です。