ロンボク島撮影記 7
ロンボク島撮影記 7
5月11日(水)最終日
今日は、午前中に観光ボランティア・山本瑞穂さんの「ロンボク島観光お勧めスポット」を撮影して終了。機材をパッキングして午後2時の便でスマランに帰ります。5月5日に取材を始めて7日目。学生達はすっかり作業に慣れロケに余裕が出てきました。

山本さんは打合せの時、「ターゲットは30代の日本人。ロンボク島の『手つかずの自然』を見てもらってリピーターになってほしい。」と話していました。彼女も同世代で自分自身の経験からの発言ではないでしょうか。30代になって、より複雑で難しい仕事を与えられ、取引先や社内の対人関係に神経をすり減らしながら日々の仕事をしている知人、友人達へのメッセージでもあると解釈しました。「ここで息抜きをするといいよ」という。
学生達は。なぜ、ロンボク島の美しい風景を撮るのか。見る人に、美しい、ゆったりと時間が流れる映像がなぜ必要なのか、考えるようになってきているようでした。
撮影する時にクルーがテーマを理解していれば迷いが無いので動きに無駄がなくなります。この時は、セットアップは5分くらいで終了しましたし、山本さんも1度リハーサルをしただけで、収録も1発OKでした。完成度は、それはお互いプロではないので大目に見てほしいのですが「息の合った収録ができた」という充実感は大きな収穫でした。
テレビは「公共の電波」を使うメディアです。コマーシャルでお金を稼ぐ民放も「視聴者の利益」が「スポンサーの利益」につながるのであって、視聴者を無視してスポンサーの為だけに番組を作っているわけではありません。「放送番組を制作する」ことは「視聴者の為に働く=情報を提供する」ことなのです。これを外してはお話になりません。
ある企業が自社PRビデオを自主制作したとします。その企業独自の技術や機器で表現された、映像そのものがPRであるならともかく、フツーの映像ならば、それは見る人の為の情報ではなく企業の自己満足でしかありません。そのPRビデオを見て、どれだけの人がその企業を信用するでしょうか。自社に都合の良い、制作経費を浮かしただけのものとしか判断しないでしょう。
「仕事」というものは「他人の為になるからやりがいがある」のであって、お金が儲かっても他人に害をなすものなら、誰もその仕事に誇りなど持てないでしょう。けれども最近は「会社の利益のために効率的に働け」という考えが当たり前のようになってきているのは残念なことです。こういう会社に勤めていたら「荒み」ますよね。
将来、インドネシアの放送業界で働こうと思う若者たちには「誇りを持てる」映像制作を経験してほしいと考えますし、そのような機会を提供したいと思っています。

そのような経験が無ければ、制作費や取材期間を削られ、ゴシップ的な話題の為にクタクタになるまで働くことも多い放送業界で「いつかきっと良い番組を作ってやる」と歯を食いしばって耐えることなどできなくなるでしょうから。若い時にこそ、良質な番組制作を経験させるべきだと思うのです。
今回、番組制作実習をJICAボランティア隊員の活動とリンクさせたのは偶然ではありません。ボランティア活動をする隊員たちの熱意に触れ、それを番組という具体的な形にすることは、学生達もボランティア活動に参加していることになります。お互いに「他人の為に働く」ことを共有することになります。学生達には、そのような「誇りを持てる」経験をしてもらいたいと思って、この企画を実施してきました。
お金は使わなければ意味がありません。日本に居れば食費だけでも年間に100万円は下りませんが、こういう活動で使えば使い甲斐があるというものです。しかもJICAの海外ボランティアでは、派遣国での居住費と平均的な生活費が支給されます。もっとも、これは税金でまかなわれている予算ですから疎かにできません。と言うか、「俺も生活保護者の片割れかな?」と思わないでもないです。(;^ω^)
だからこそ、本当に自分の技術や多少のお金が必要とされるならば、それを提供することはやぶさかではないのですが、「ボランティア」という名前を都合よく利用して利益を得てやろうなどというフトドキな輩とは断固、決別します。
技術移転や人材育成を主眼に置いたボランティア活動をこれからもやっていきたいと思っています。今回のロンボク島で活動するJICAボランティア達との共同制作には、そんな意味を込めてやってきたつもりでした。
以上は、私の思い込みです。さて、これから出来上がったビデオがどのように活用されてどんな評価を得るのか、いよいよ判定が下されることになります。
長きにわたりまして私の下手な文章におつきあいいただき、ありがとうございました。
リターン
3,000円
上記に加えて鎮魂碑へのご芳志報告子供たちの手洗い推進運動ビデオロンボク島の美観ビデオ集
ビデオ映像による、制作担当学生と子供たちのサンクスメッセージ。
※ネット上にUPして、ご協力いただいた方にパスワードをお知らせしてご覧いただきます。
上記に加えて、スマラン市郊外の「鎮魂の碑」の前でお名前を読み上げ、犠牲者の霊に芳志を報告します。また、ネット上で島の美観ビデオと歌に合わせた子供たちの手洗いビデオが視聴できます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年6月
7,000円
上記に加えてスマラン事件概要ビデオ
上記に加えネット上でPOLINES学生によるスマラン事件概要ビデオ(約15分)の視聴ができます。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年9月
3,000円
上記に加えて鎮魂碑へのご芳志報告子供たちの手洗い推進運動ビデオロンボク島の美観ビデオ集
ビデオ映像による、制作担当学生と子供たちのサンクスメッセージ。
※ネット上にUPして、ご協力いただいた方にパスワードをお知らせしてご覧いただきます。
上記に加えて、スマラン市郊外の「鎮魂の碑」の前でお名前を読み上げ、犠牲者の霊に芳志を報告します。また、ネット上で島の美観ビデオと歌に合わせた子供たちの手洗いビデオが視聴できます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年6月
7,000円
上記に加えてスマラン事件概要ビデオ
上記に加えネット上でPOLINES学生によるスマラン事件概要ビデオ(約15分)の視聴ができます。
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年9月

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