江戸時代に建てられた青森県黒石の歴史的建造物を後世に残したい
皆様の暖かいご支援により私たちNPO法人元酒蔵の歴史的建造物群を保存・活用する会が是非、後世に残したいと切望していた元酒蔵の歴史的建造物内(母屋)に上下水道菅の設備が調いました。心から感謝申し上げます。
【結果報告】
厨房の工事が順調に終わり、安どしていた矢先、11月から頃、工事関係者が突然、意見の相違から引き揚げてしまいました。11月から2か月間、建築会社や大工さんを探し回りましたが、見つからず、ようやく1月中旬にトイレの床・壁工事を引き受けてくれる大工さんを探し当てました。今現在、厨房の設備は出来上がり、トイレの床はりとトイレのパーテーション設置工事、母屋の玄関壁の漆喰の塗り直しが行われています。
歴史的建造物は文化的な価値も高く、できれば日本建築の伝統工法で修復がなされることが適しているといわれていますが、現時点では、私自身に相当多額の準備金はなく、在来工法での修理をする以外、修復・保存・活用の道はありません。古いこみせをもつ雪国黒石市の伝統的に貴重な歴史的建造物(母屋)には至る所に江戸時代の建築様式が残っていて、梁や柱の建材には青森ひばや欅の一本柱が使われています。こみせ側には蔀(しとみ)という木造のシャッターがあり、こみせには買い物客が馬をつないでおく駒つなぎの輪が2間に1個の割合でついたままです。
今後、建造物や裏の坪庭である大石武学流庭園の調査を経て、できるだけ市民やボランティアの力で整備をすすめていくつもりです。
多くの人たちが集い、地域の一人暮らしの方々が話し合う仲間がいて、助け合いながら自他を尊敬し、お互いを大切な存在と認め合えるそんな地域の心地よい場所になれるように、皆様のご支援のお陰で上下水道設備工事の資金調達ができました。
崩壊寸前の16畳の内蔵のしっくい壁を皆でぬり、煉瓦を積み上げ、寄附してくれた不動産屋さんから冷蔵庫を運び込み、企業からの助成金でキッチンセットとトイレの便器を買いました。実にたくさんの方々のご支援を受けてここまできました。本当に感謝しています。3月にはトイレと、手作りの酒樽の蓋テーブルと薪ストーブのある天井の高いカフェルームもできます。是非おいでください。お待ちしています。みんなで裏の畑で手作りピザ窯でピザをいただきましょう。
【収支報告】
〇 皆さまからご支援頂いた資金は、全額母屋内に上下水道設備工事のために使用させて頂きました。
〈内訳〉
上下水道設備工事費として・・・1、567,800円
皆様からのご支援として・・・ 1、078,000円
※差額は本NPO法人から拠出しました。
【今後について】
これからも黒石に住み続け、地域の歴史的な建造物を現実的に活用していくために何ができるか、試行しながら守り続けていきたいと思っています。私たちの共助社会構築への思いに賛同いただき、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
会報やブログ、Facebookなどでもこれからの活動について発信していきます。どうぞご覧ください。