ボルネオ島の野生動物を守りたい！オランウータンLINEスタンプ

▼自己紹介

 

はじめまして、「moriBEto 〜もりびと〜」です。

私たちは、ボルネオの環境問題に関心を持つ大学生7人が集まった団体です。2021年3月に開催された、”ボルネオオンラインツアー”で出会いました。

 

【メンバー】

　原川歩美（麻布大学修士2年）

　神田凪（日本獣医生命科学大学5年）

　井村彩恵子（東京農工大学修士2年）

　志賀泉美（酪農学園大学4年）

　樋熊夏歩（帯広畜産大学4年)

　大須賀詩織（鹿児島大学5年）

　高橋菜摘（日本獣医生命科学大学2023年卒業）

 

 

ツアーでは、ボルネオにおけるパーム油の生産とその背景にある環境問題・社会問題について学び、ディスカッションを行いました。

そして、私たちが毎日利用している、"パーム油”の生産が原因でオランウータンをはじめとする野生動物が絶滅の危機に直面していることに衝撃を受け、"どうにかしたい”と思いました。

 

ですが、現状をより良くするには、私たち7人だけではまだまだ力が足りません。

パーム油が生活に密接に関係しているものだからこそ、より多くの人にこの現状を知ってもらう必要があると強く感じ、"伝える”ことに重きをおいて活動を始めました。

 

今回のクラウドファンディングは、その”伝える”活動の1つです。

この場が、より多くの方にボルネオの現状を知って、行動していただくきっかけになれば幸いです。

 

 

 

▼オランウータンの森の現状

 

オランウータンは、インドネシア・マレーシア・ブルネイの3カ国の領土となっているボルネオ（カリマンタン）島と、インドネシアのスマトラ島の豊かな熱帯の森にだけ生息している動物です。

 

 

オランウータンの生息数は近年急速に減少しており、100年前に比べると約80%も減ってしまったと言われています。

(参考文献 https://www.orangutan-research.jp/conservation.html )

 

その原因は何でしょうか？

現在、スマトラ島やボルネオ島ではオランウータンの住む森が次々と姿を消しています。

 

 

オランウータンは主に植物食で、なにより樹上を生活の場としています。そのため、森林が破壊されると生きていくことができません。

熱帯雨林は、世界の陸地のわずか6%ほどを占めるに過ぎませんが、世界の生物の半数以上が生息している場所です。

オランウータンの重要な生息地であるボルネオにも、世界有数の熱帯雨林が広がっています。

（参考文献 https://www.bctj.jp/deforestation/）

 

 

 

しかし、近年の大規模な森林伐採によりボルネオの熱帯雨林は急激に縮小しています。その多くがアブラヤシ生産を目的とした農園のための開発です。

 

 

アブラヤシとは何でしょうか？

アブラヤシからは、”パーム油”を採ることができます。パーム油は様々な製品に利用しやすく、安価なことから、世界で最も消費されている植物油です。

(参考文献 https://www.bctj.jp/2017/wp-content/uploads/2023/02/Palm2021.pdf)

 

食品ではアイスクリームや菓子パン、マーガリン、日用品では洗剤や化粧品など私たちが日常的に使用する様々な製品に使われています。 

 

しかし、皆さんは上記のような製品の原材料に「パーム油」と表記されているところを見たことはありますか？

実は、製品には「パーム油」ではなく別の名前で表示されていることが多いのです。

私たちは日常的にパーム油を使用し、知らず知らずのうちにオランウータンの森を破壊することに加担しているかもしれないのです。

 

（トップ画像を含む以上の写真は「認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン　青木様」より掲載許諾取得済み）

 

 

 

▼LINEスタンプをつくろう

 

私たちはまず、より多くの人にこれらの事実を知ってもらい、現状をより良くするための方法について、一緒に考える仲間を増やしたいと思っています。

そこで現状を伝えるための手段の1つとして、オランウータンを主題とした寄付型のLINEスタンプ（以下スタンプ）の製作と販売をプロジェクトとして進めることに決めました。

 

LINEスタンプは日常的に使用され、目に触れる機会が多いことが特徴です。

そのため、このオランウータンスタンプを見る度にオランウータンの置かれている現状や、パーム油について意識してもらうことができるのではないかと考えました。

 

 

また、LINEスタンプは新たな商品を開発・使用する際にどうしても発生してしまう試作品や廃棄品を出さずに済みます。

そのため、比較的環境への負荷が少なく、私たちの理念に合っていると考えました。

 

LINEスタンプの売り上げは、システム料を除いた全額を認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン（BCTJ）に寄付する予定です。

（「認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン」より寄贈を行うことおよび名称掲載の許諾を取得しております。）

 

 

 

▼スタンプのデザインについて

 

今回私たちはオランウータンスタンプを製作するにあたり、リアルなオランウータンの姿に近いだけではなく、可愛くて誰もが使いたくなるスタンプを作りたいと考えていました。

 

私たちのイメージは、ボルネオオンラインツアーでご講演いただいた合同会社LIMONE（リモーネ）様が販売されている【オランウータンを守る】竹からできたコーヒーカップのオランウータンのデザインそのものでした。

 

合同会社LIMONE様はこのオランウータンカップをはじめとする、環境に配慮した商品の開発・販売に取り組んでいらっしゃいます。

 

 

（合同会社LIMONE緒方様より掲載許諾取得済み）

 

オランウータンカップは、かわいいことはもちろんオランウータンの一生を表現しているデザインとなっています。

 

また、全体的な雰囲気が私たちが求めているスタンプの雰囲気に合致していると感じ、合同会社LIMONE代表社員の緒方氏にもアドバイスをいただき、オランウータンカップと同じデザイナー様にスタンプのデザインを依頼する事に決めました。

 

緒方氏にもご協力をいただきながら、グラフィックデザイナーの森川瞬様、イラストレーターの早苗優里様にデザインをしていただきました。

 

 

【LINEスタンプ完成イメージ】

 

（合同会社LIMONE、グラフィックデザイナーの森川瞬様、イラストレーターの早苗優里様よりプロジェクトを行うこと、名称を使用することの許諾を取得しております。）

 

 

 

▼クラウドファンディングを立ち上げた理由

 

moriBEtoは以前にパーム油に関するオンラインイベントを開くなど、”伝える”ことに重きを置いて活動してきました。

それは、私たちがボルネオで起こっている問題を知ったことで、生活の中での商品の選択や行動が変わったことや、知ることで興味を持ってくれる人たちを目の当たりにしてきたからです。

 

2021年の8月21日、22日に実施したオンラインイベントの告知・様子

 

多くの人にこのことを知ってもらうために、LINEスタンプをより魅力的なデザインにしたいと思い、本プロジェクトではプロのデザイナーさんに依頼をしたいと考えました。

 

しかし、学生である私たちにとって、プロの方に依頼するには費用の面で大きな壁がありました。

私たちは「でも、このまま多くの人が知らないうちに、パーム油の生産によってオランウータンが絶滅に向かっていくのを見て見ぬふりはできない」と強く思い、クラウドファンディングの立ち上げを決断しました。

また、クラウドファンディングを行うこと自体が、より多くの人に私たちの想いやボルネオの現状を伝えるきっかけになるのではないかと考えたのも、決断を後押しした理由の一つです。

 

学生生活との両立、全国に散らばっているメンバーでの運営など、一筋縄ではいかないこともありましたが、およそ1年半の準備期間を経てついにプロジェクトを立ち上げることができました。

 

私たちの思いに賛同していただけますと幸いです。

 

 

 

▼ご支援の使い道

 

なお、ご支援いただいた金額のうちLINEスタンプ作成にかかる費用以外は全額、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン（BCTJ）に寄付いたします。

 

BCTJは、「動物と人が共に生きる社会をつくり未来につなぐ」ことを目指す特定NPO法人です。　

緑の回廊プロジェクト※1や恩返しプロジェクト※2などを通して熱帯雨林を保護し、生物多様性を保全するために精力的に活動されています。　

※1緑の回廊プロジェクト：動物たちの生息地を守るため、私有地の森を買い取って熱帯雨林をつないでいくためのプロジェクト(HPより)　

※2恩返しプロジェクト：ボルネオゾウの保護・飼育施設の建設および運営を行うプロジェクト(HPより)　 

 

 

 

▼メンバーの思い

 

さいごに、メンバー1人ひとりのプロジェクトへの思いを受け取っていただけたら嬉しいです！

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

皆様の温かいご支援、ご協力をお待ちしております！

どうぞよろしくお願いいたします。