児童労働ゼロへ。全ての子どもが遊び、学び、未来を自由に描ける世界を
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支援総額

10,572,000

目標金額 10,000,000円

支援者
361人
募集終了日
2025年7月25日

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2025年06月20日 14:18

【スタッフ座談会:後編】ACEの歩みと、ガーナの人々との17年~制度と現場をつなぐ架け橋として~

こんにちは。ACEの青井です。

 

昨日のスタッフ座談会「前編」に引き続き、スタッフ座談会の後編をお届けします。

 

17年前にガーナのコミュニティに足を踏み入れたところから始まったACEの「しあわせへの チョコレート」プロジェクトが、どのようにしてガーナ政府と連携するまでに発展したのか、そしてこれから先に向けた想いについてお伝えできればと思います。

 

座談会に参加したスタッフ

【白木朋子】
しあわせへのチョコレートプロジェクトを統括。現地の人から「ヤーサントゥーワ」(ガーナのジャンヌダルク)と呼ばれる。ACE共同創設者・副代表。
【佐藤有希子】
チョコレート企業との社会的インパクト創出をめざす連携を促進。2018年入職。
【赤堀友希】
スマイル・ガーナ プロジェクトプロジェクト全体を統括。コロナ渦中は日本から完全リモートでCRADAと連携。2021年入職。
【松本梨佳】
主にJICA委託事業を担当し、年に4回ガーナに渡航。ガーナでの企業とのプロジェクトも担当している。2022年入職。
【伊藤愛】
スマイル・ガーナ プロジェクトのサポートや、ガーナでの企業との連携プロジェクトの実施管理、カカオ市場やカカオ産業における児童労働の動向リサーチなどを担当。2024年入職。

 

制度化への挑戦とJICAとの連携のはじまり

佐藤: スマイル・ガーナ プロジェクトを継続しつつ、業界や政府を巻き込むアプローチに転換していきましたね。そのきっかけは何だったのでしょう?

 

白木:支援地域を拡大して支援できる子どもの数を増やしたいという思いでがんばってきましたが、毎年の資金調達に疲弊していて、自主事業を広げるだけでは限界だと感じたんです。

その後2016~18年に世界カカオ財団(WCF)などの国際会議に出て、ガーナ政府やグローバル企業とのつながりが生まれたことが転機となりました。

国際会議で発言するACE副代表の白木

佐藤:そこから児童労働フリーゾーンの構想が生まれ、ガーナ政府との協
働で国の制度を作る動きになったんですね。

 

白木: 国と一緒に進めるには責任も大きく、私たちのような小さなNGOができるのか不安もあり、そのやりかたもわかっていたわけでもありませんでしたが、1人でも多くの子どもを守るには、より大きなスケールでの取り組みが必要だと感じました。

 

佐藤:政府との活動を進めるにも資金が必要だったわけですが、タイムリーにデロイト トーマツ コンサルティング社のサポートをいただけたのも大きかったですね。

 

白木:当時、ビジネスと人権の分野でデロイト社との連携を始めていたところで、児童労働フリーゾーンの構想を話したところ協力していただけることになり、そのおかげで児童労働フリーゾーンのガイドラインを作ることができました。

ガイドラインには、ACEとCRADAの長年の実践経験が詰め込まれています。

CLFZガイドライン(ACEのロゴも入っている)

佐藤:国際協力機構(JICA)との出会いがあったのも、ガイドラインの策定を進めていた頃でしたよね。

私がACEに入職したのもちょうどその時期でしたが、まさにすごい変化の中を駆け抜けはじめていた渦中だったわけですね。

 

白木:JICAとの連携が本格化したのは、2020年に完成した児童労働フリーゾーンガイドラインを施行するところからでした。昨年2月からはその次のプロジェクトが始まりました。

日本政府とガーナ政府の合意によるODA事業をNGOが受注して実施するという大チャレンジ(※)。

今も緊張の連続ですが、CRADAとも続けてきた対話の姿勢で、ガーナ政府やJICAとも協力体制を作り上げてきたことが、今につながっています。

(※)IC-Net、デロイトとの共同事業体で実施。また現場の活動には、現地のNGO「CRADA」の協力を得ながら現在のプロジェクトを実施。

ガーナ政府との協働と現場が抱える現実

佐藤: 政府と連携することで、どういう変化がありましたか?

 

白木:児童労働フリーゾーンとは「児童労働を予防・是正するための仕組みが村や自治体レベルで構築されている地域」と国が定義し、そうした地域を国全体に広げることを目標としています。

なので、格段にスケールが大きくなりました。

教育や福祉など、分野をまたいだ省庁や行政機関を動かしていく点も大きな変化です。

 

松本:ただ実際にはガイドラインが前提としている既存の政府政策や行政施策が機能していなかったり、もどかしさもありますよね。

 

赤堀:制度と現場の間にあるギャップを、私たちがどう埋めていくかが今後のカギですね。

 

松本:そうですね。今年3月に訪ねた小学校では、机や椅子が足りないため、子どもたちが家から椅子や机を持ってきている光景を見ました。

床に座って勉強している子どももいて、ノートを膝の上で開き、真剣に先生の話を聞くその姿には胸を打たれました。

政府の予算が不足している現状で、こうした現場の実情に対応した政策の整備と実行が重要だと強く感じました。

制度と現場をつなぐ架け橋として

佐藤:現場と制度、それぞれの立場で感じる違いや意義について教えてください。

 

赤堀:スマイル・ガーナ プロジェクトでは地域の人たちからお金を集めて学校を修繕したり、現場のニーズと力に合わせて活動しています。

JICA案件では中央省庁や行政に直接働きかけられる強みがありますが、小回りの利いたコミュニティレベルの支援がしにくい課題もあります。

 

伊藤:現場レベルの活動は、小回りが利く分、その場にいる人たちのモチベーションに支えられているので、例えば村長が交代して求心力が落ちると、活動も停滞するもろさもありますよね。

 

松本: だからこそ、現場で活動する側と、制度を作る側、両者の声をつなぐ役割が私たちには求められていると感じます。

 

白木:ACEがこれまで活動を続けてこれたのは、制度と現場の“あいだ”に立ち続けてきたからなのではないかと。

現地にスタッフが駐在していないからこそ、CRADAと村の人たちの声を信じ、尊重し、そこに政策の視点を乗せてつなげていく。

それが、今の私たちの役割なのだと思います。

未来をともに築く仲間として

佐藤:最後に、この17年の歩みをふまえて、これからACEがどんな姿勢で進んでいきたいか、それぞれの思いを聞かせてください。

 

白木:村の人たちが変化していく姿、自立していこうとするまなざしに出会うたび、「一緒に未来をつくっているんだ」と感じます。

これからも、その歩みに寄り添いながら、希望を紡いでいけたらと思います。

 

赤堀:制度と現場の両方に関わる立場として、それぞれの声を丁寧につなぎながら、子どもたちが安心して過ごせる地域づくりを、これからも現地の人たちと一緒に目指していきたいです。

 

伊藤:ガーナの人たちと関わる中で、こちらが学ばせてもらうことの多さに日々気づかされます。これからも対話を重ねながら、互いに高め合っていけるような関係を大切にしていきたいです。

 

松本:現場の声が、制度のかたちや仕組みづくりにしっかり反映されるよう、つなぎ手としてできることを丁寧に続けていきたいと思います。

どんな場面でも“ともに考える”姿勢を忘れずにいたいです。

 

佐藤:ありがとうございました。ACEとCRADA、そして地域の人々と共に歩んできた17年。これからも“ともに未来をつくる”仲間であり続けたいですね。

(座談会部分は、20256月下旬発行予定の「しあわせへのチョコレートプロジェクト活動報告書」より引用)

 

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リターン

3,000+システム利用料


【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

★本プロジェクトへのご寄付は税制優遇の対象となります。寄付受領書は2025年10月に送付予定です。
★複数口でのご寄付も可能です。

申込数
117
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川さんは、ACEの活動に賛同してくださり、毎月の寄付で活動を支える「子どもの権利サポーター」として長年ご支援してくださいました。

2010年、谷川さんに「『サポーターとしてACEを応援しています』というメッセージをいただきたい」とお願いしたところ、最初は断られてしまいましたが、「僕は詩人だから。難しいかもしれないけど、詩で協力するよ」とおっしゃってくださいました。

そうして書き下ろしてくださったのが「そのこ」という詩です。遠く離れた空の下、カカオ農園で働きながら暮らす「そのこ」と、日本に住んでいる「ぼく」の日常を描いたこの詩をポストカードとしてお届けします。誰かと想いを分かち合うきっかけとして、ぜひご活用ください。

●「そのこ」ポストカード3枚
●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

※本コースは税制優遇の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。

申込数
49
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

3,000+システム利用料


【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

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●活動報告をメールでお送りします

★本プロジェクトへのご寄付は税制優遇の対象となります。寄付受領書は2025年10月に送付予定です。
★複数口でのご寄付も可能です。

申込数
117
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制限なし
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2025年10月

5,000+システム利用料


谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

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2010年、谷川さんに「『サポーターとしてACEを応援しています』というメッセージをいただきたい」とお願いしたところ、最初は断られてしまいましたが、「僕は詩人だから。難しいかもしれないけど、詩で協力するよ」とおっしゃってくださいました。

そうして書き下ろしてくださったのが「そのこ」という詩です。遠く離れた空の下、カカオ農園で働きながら暮らす「そのこ」と、日本に住んでいる「ぼく」の日常を描いたこの詩をポストカードとしてお届けします。誰かと想いを分かち合うきっかけとして、ぜひご活用ください。

●「そのこ」ポストカード3枚
●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

※本コースは税制優遇の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。

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在庫数
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2025年9月
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