インド豪雨・洪水緊急支援 終了のご報告
「緊急支援|インド豪雨による洪水と地滑りで被災した方に寄り添う支援を」プロジェクトに温かいご支援をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
2024年7月30日、インド南部のケララ州ワイナードを、24時間に最大280ミリの豪雨が襲いました。集中豪雨を起因とした土砂崩れが発生し家屋が潰れ、樹木がなぎ倒され、橋も破壊されるなど400人以上が尊い命を落とし、多数の行方不明者が出ました。
ADRAはすぐに被災地域に入り、被害状況とどのような支援が最も必要とされているかを村の人々と調査し、現金給付、食料の配付、心理ケアの活動に取り組むことを決めました。
現金給付支援では、当初352世帯を対象とする予定でしたが、支援対象を402世帯(1,447人)まで拡大することができました。
この活動では、ADRAは世帯ごとに3,000ルピーを給付(日本円では5,000円ほど)し、それぞれの家庭の判断で、食料、水、衣服、医薬品、家の修理などに対応できるようしました。この金額は、現地では少なくとも1世帯が15日間分の食料を購入できる金額です。
8月上旬には、食料の確保が難しかった地域の52世帯に、調理する環境がなくても食べられる14日分の食品を配付し、1日に最低2100カロリーの栄養を摂れるよう配慮しました。
また、災害によって心に不安を抱える子どもたちに寄り添い、心のケアに取り組みました。
現地調査中、何度も対話をした村の方が急に亡くなってしまう悲しい出来事もありましたが、彼が終始みせてくれていた人々を思いやる姿勢は、私たちチームの「誰一人取り残さず、難しい場所にこそ支援を届けよう」という気持ちを強め、地域の隅々まで歩き支援を届けることができました。


これらの活動ができたのも皆様からの温かいご支援があってこそです。この度の皆さまからのご支援に感謝いたします。
本プロジェクトは、以上の活動で終了となりました。皆さまのご支援が「今を乗り越える力」として確かに届いています。改めまして、心より感謝申し上げます。
ADRAは今後も、災害や困難に直面する人々のそばに寄り添い、希望をつなぐ活動を続けてまいります。



















