木更津工業高等専門学校 栗本 育三郎様・伊藤 裕一様からの応援メッセージのご紹介

近年、地球温暖化、気象変動の影響で夏場は人にとっても動物にとっても過酷な環境となっています。数箇所の動物園でも気化冷却を期待して、単純なミスト装置により、霧の発生を実施していますが、データに基づく最適な制御方法ではありません。

木更津高専栗本らは、2020年度から千葉市動物公園と共同研究を実施して、専攻科1年生を対象に6名程度のグループを作り、問題解決型学習（PBL）の一環でプロジェクトを展開させ、人もゴリラも植物も快適に過ごせる空間の実現を目指し、ニシローランドゴリラのミスト噴霧による行動のモニタリングを試行してきました。

スタート時点では、ノズル数が2から4程度の小規模なミスト装置でありましたが、2023年度、千葉市動物公園のゴリラ舎に対して、ノズル数20個程度の大規模なインバータ制御可能なミスト装置を用いた基礎実験を実施しました。基本設計も終わり、本格的なミスト装置を設置することが可能な段階に入りました。

皆さんで、ゴリラ研究者ダイアンフォッシーの「霧の中のゴリラ（Gorillas in The Mist）」を実現させましょう。学生と一緒に実際に活動し、常に応援しています。

ゴリラ達だけでなく、ゴリラを見にくる来園者の方も豊かになれることを目指すこのプロジェクトを応援しております。

そして本プロジェクトを通じて千葉動物公園で推進されているアカデミア・アニマリウムの活動がますます広まり、そしてどんどん深まっていくことを願っております。