胸にずしんとくる出来事がありました。

今も頭はそのことでいっぱいです。



地域リビングをはじめてから、重度障がいのある方のご家族の方と継続的に対話をする

機会が増えました。

 

 

ある日の夕方も、いつものようにお話しをしていました。


その際、「地域リビングのような場所を自分ちの近くにもつくりたいんだ」と切実な想いを打ち明けて下さいました。

 

「医療ケアが必要な重度の障がいを持っていると、福祉園の定員も限られていて、(板橋区では定員5名)、他に行く場所がなかなかない」

 

「障がいがあるっていっても、自分の若い時のことを考えたら、家でずっと過ごさせているのはしのびないし、誰かに、声をかけてもらえるだけで嬉しいんです」



私たちからは、

 

「家の近くに、新たに地域リビングが出来るのが1番いい環境ではあるけれど、それまでは、ぜひ、いつでも高島平の地域リビングに来て下さい」

 

「貸切以外だったら、いつでも大丈夫ですよ」

 

とお伝えしました。

 

 

お母さんは、

「ほんとうに、いいんですか??車いすではずっとはいられないから、寝かしたりとか場所をとってしまいますが・・・ いつも、まわりの目を気にしてきたので・・・ 嬉しいです」

とおっしゃいました。

 


胸にずしんと、お母さんの想いが伝わってきました。

 



福祉園が足りないことも課題ではあります。

しかしながら、もう1つ抜けていた視点がありました。

 

重度障がいをお持ちの方が、「普通に地域社会の中で、色んな人とコミュニケーションをとりながら、安心して過ごせる場がなかなかない」という事実です。

 

こんなにも求めていたのかと痛感しています。

 

 

障がい者の施設を増やすだけで終わらせるのでなく、重度の障がいを持っていても、地域社会で普通に安心して過ごせることの尊さ、障がい者の基本的人権について深く考えさせられました。

 

地域リビングで、一人ひとりと顔をあわせ時間をかけて対話することで、ほんとうに気付くことが多い毎日です。

 

知的障がいをお持ちの方も、現在2名地域リビングをお使い頂いています。

 

 

最初は、「料理をするのが好き」ということだったので、地域リビングのキッチンを利用して、お昼ご飯をつくれませんか?というお問い合わせでした。

 

それから、月に1〜2回いらっしゃって、料理をつくって、食べて過ごされます。

 

たこやきの時は、沢山つくれたので、と地域リビングにお越しの方々に、たこ焼きを分けて下さったり、そのお返しにと、餃子をあげたり、あたたかな時間が流れます。

 

ヘルパーさんからは、「ここがあって●●さんも嬉しそうだし、助かっています。私も楽しいです。」という声を頂きました。

 

障がい者とヘルパーさんが2人きりで料理をつくるのでなく、他者との関わりがある中で過ごすのは、やっぱり違って良いんだなと思います。

 

地域リビングの計画をするのは、かなり時間がかかりましたが、実際にこうやって、スタートし、たくさんの方たちに利用してもらえ、とても嬉しいです。

 

「だれかの役に立てることは、自分にとって嬉しいことだな」と、いつも思います。

高齢者になっても、人の役にたてること、人が喜んでくれることが、とても生きがいになっているのを見ていて感じます。

 

私もそうです。

利用してくださる方からの笑顔を見ると凄く元気になれて、いつも頑張るパワーを頂いています。

「ほんと、ありがとう^ ^」

と感謝の気持ちがいっぱいです。

 

地域リビング プラスワンでは、障がいのあるなしや国籍も関係なく、子どもからお年寄りまでが集える、地域のリビングとして、安心できる居場所を提供し続けていきます。
 

参考)障害者総合支援法http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sougoushien/

新着情報一覧へ