私たちが支援している子ども達の家族は、ほとんどが三畳一間くらいの部屋を借り、一家5人以上で暮らしています。中には、そのような小さな部屋を借りる余裕もなく、路上で生活している家族もいます。

トイレや、水道設備がない家が多く、水は、近所の水屋で、バケツ一杯約10円で買い、その一角で、水浴びをします。朝一番に買いに行っても、出勤前や、登校前に、水浴びをする人たちで、常に長蛇の列になっています。

ある兄妹も、母親が、乳飲み子を脇に抱え、まだ小学校に行っていない子どもたちと、小学生の兄妹を連れて、そこに水浴びに行きます。母親は、乳飲み子を抱きかかえ、暑さと眠さで、ぐずる幼い弟妹を横目で見ながら、まだ一人では、自分の身体を洗うことができない小学生の世話をしています。

ようやく、水浴びが終わると、朝ごはんを買いに行きます。電気もなければ、冷蔵庫もない暮らしなので、前の晩に買い置きもできず、朝からあいている食堂や、パン屋に行くのです。

そうしているうちに、登校時間になってしまいます。子どもの足で、学校まで徒歩30分近くかかります。下校時は、時間もあるので、子ども同士で、一緒に歩いて帰りますが、時間がない朝は、どうしても、ジプニー(小型バス)に乗らねば間に合いません。運賃は、子ども5ペソ(約12円)大人8ペソ(19円)です。もちろん小学生なので、子ども料金のはずですが、一人分の席を取るなら大人を乗せたいと言うドライバーもいて、乗車拒否をされたり、大人運賃を請求されたりすることもあります。

この運賃がないために、ついつい休みがちになってしまう子ども達もいます。私たちの支援では、なかなかジプニー代まで、まかなうことができません。これもまたひとつの問題となっています。

新着情報一覧へ