止むことのない雨の中の訪問看護

クラウドファンディングが終了してから1ヶ月が過ぎました。皆さまからのご支援に改めて感謝申し上げます。

クラウドファンディングを開始したころに始まった雨季が本格的になり、訪問看護に行かれない地域が増えてきました。いつもこの時期から道路状況が悪くなってくるのですが、今年の雨季はいつもと様子が違います。モンスーン特有のスコールのような短時間の豪雨ではなく、止むことのない雨が既に2週間も続いています。メコン川の水位もかなり上昇してきています。各地では川の増水による洪水や、多くの崖崩れが発生しています。通常の雨季では問題なく行かれる地域でも訪問ができない場所が出てきており、色々と心配なことが増えてきました。

昨日はルアンパバーンから東南にあるPhoukhoum郡へ行きました。幹線を走るので問題はないだろうと考えていましたが、舗装された道でさえも大きな大きな（私が入ってしまいそうなくらい大きな）水たまりがあちらこちらにできていました。幹線沿いにある崖では20～30ヶ所で大小の崖崩れが発生して道がふさがれていました。ブルドーザーが出て土砂を片付けているところのすぐ脇では、まだ上から崩れてきているところもありましたし、中には家の中に土砂が流れ込んでいるところもありました。毎年雨季には小さな崖崩れを見かけることがありましたが、今回は身の危険を感じるほど。

こちらから行くことができないということは、来るべきはずの患者さんも病院へ来ることができなくなっています。薬が切れてしまっている患者さんが日々増えてきており、連絡を取ろうにも電話が通じない患者さんもおり、心配が募ります。この悪天候が早く落ち着いてくれることを祈るばかりです。

車も修理を繰り返している状況ですので、様子を見ながらの訪問になっていますが、皆さまからご支援していただいたこの活動が、子どもたちの医療へのアクセスを繋ぎとめることを可能にしていると改めて思いました。