近江日野商人邸宅『桟敷窓土塀』の修復(完成のご報告)
「桟敷窓」は、日本でもこの地域にしかないもので、その中でも昔からの重厚さが残る土塀は重要な資産です。
当保全会は、借用している「西田礼三邸」の桟敷窓土塀が、老朽化により危険になってきたことから、町内だけでなくできるだけ多くの方々からご支援をいただき修復をしようと、『近江日野商人邸宅「桟敷窓土塀」を修復して町並みを守ろう』を掲げ、日野町で初めてNPOでクラウドファンディングに取り組みました。
この取り組みは、一昨年より勉強会や協議を重ね、97万円を目標に、今年の2月24日から開始しました。この間、町内外の多くの方々からご支援をいただき、5月5日に目標額を達成し、最終の5月19日には、100万円を超える寄附をいただきました。
修復工事については、当初よりこの取り組みに賛同いただきました奥田工務店様にお願いし、再利用できるものはできるだけ使っていただき、また、保全会員自らがベンガラを塗るなどしました。
こうして、賛同いただきました多くの皆様と地元近隣の皆さまをはじめ、関係各位のご協力と奥田工務店様のご尽力によりまして、手間と時間のかかる工事を順調にすすめていただき、無事に「西田礼三邸の桟敷窓土塀」の修復が完了しました。
賛同いただきました皆様と関係各位に重ねて感謝を申し上げますとともに、当町のまちなみの保全の活動に、引き続きご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
プロジェクトの完成写真:
プロジェクト最中のベンガラ塗り体験(リターン)の実施風景: