プロジェクト概要

 

皆さまのおかげでプロジェクト開始から2週間半で達成!地中海へのエールとして、ネクストゴール165万円を目指すことにしました。

 

皆さまの暖かいご支援により、募集開始から2週間半で、目標金額100万円を達成することができました。皆さまに心より感謝申し上げます。

 

皆さまからのコメント、応援メッセージ、その言葉一つ一つから、力強い支援を改めて感じ、原動力となっております。

 

 

SOSの本部とも話していたところ、今現在も、SOSは相次ぐ入港拒否により、以前のような順調な活動状況ではなく、なんとも苦しい状況であるとのことでした。

このような遠い日本からの暖かいご支援は、本当に励みになるということでした。

 

アクエリアス号の1日の運行代は「11000ユーロ=150万円」ほどの費用がかかります。Readyforの手数料(14%)を考慮すると、165万円が必要です。

 

そこで、残り24日の掲載期間の中で、最終的に必要な165万円を目指すことにいたしました。

 

どんな形でも構いません、もう少しだけ、地中海に届くようにご協力いただけないでしょうか?

 

ひとりでも多くの命を救えるよう、また、苦境に立つSOSのスタッフへの応援として、最後の最後まで、応援宜しくお願いいたします。

 

2018年9月11日(火)追記

小島毬奈

 

 

出身も人種も違う人たち。でも、みんな誰かにとって大切な命。

 

はじめまして、小島毬奈です。医療系の国際NGOに所属し、助産師として途上国で働いてきました。1月にバングラデシュから戻り、今はしばらく日本で仕事をしています。

 

あちこちの途上国での勤務の中で、私が特に心に残っているのが、2016〜2017年の地中海捜索救助船「アクエリアス号」での任務でした。

 

アクエリアス号は、アフリカのリビアからイタリアに向けてボートで逃げてくる難民を救助する大型船です。私が所属するNGOと「SOS Mediterranee(メディテラネ)」というヨーロッパの市民団体が2016年から共同で運行しており、私もしばらく派遣されていました。

 

救命胴衣もつけづに粗末なボートに乗ってくる難民たち。海が相手の救助活動はいつも緊張感が走る。

 

ここでの仕事があまりに印象的で、任務を終えて他の赴任地に移ってからも、「日本からできることは何か」と考え、難民救助の現場について伝える活動をしています(日本でも講演をしたり、今年は筑摩書房プリマ新書から本の出版も決まっています)。

 

また、「現場ではやはり資金が一番役に立つ!」という実感もあり、SOSへ寄付金を送る活動も続けています。

 

昨年は、クラウドファンディングで131万円を集め、SOS Mediterraneeに寄付をしました。今年もその第2弾として、再びクラウドファンディングで寄付を集めたいと考えています。

 

112名もの支援者の方々には、大変感謝しております。

 

 

「地中海で起こる悲劇をなんとかしたいから」。給料など関係なく、熱意だけで働くスタッフたち。

 

■ SOS Mediterranee とは?

2016年2月設立の、ヨーロッパの市民団体。オペレーションセンターがあるのはフランスとドイツ、イタリア。地中海で人命救助を行っています。現在まで、2万人以上の難民を救ってきました。

公式サイト

公式Facebook

 

ヨーロッパ各国から集まるSOSのクルー達。もし、日本に難民がながれ着いたら、どれだけの日本人が彼らのように勇敢に働くことができるのか。

 

私は、彼らと任務を共にしていたとき、その活動に心からの感銘を受けました。

 

昼夜問わず、雨の日もどんな時も懸命に救助する姿。大きなNGOと違い、決して資金にも恵まれていない中で、こんなにも必死で活動を続けている団体がいるのか、と。

 

実際、レスキュー隊の給料は1日36ユーロ(約4000円)。決して高くありません。それでも、みな同じヨーロッパで起こっている悲劇をなんとかしたいという熱意だけで働きに来ています。だからこそ、船上で働くスタッフの技術やモチベーションはとても高いのです。たくさんのプロジェクトを扱っていて、短期間であちこちに派遣される大きなNGOとの違いも感じました。

 

しかし、SOSは小さい団体ゆえ、資金調達には苦労しています。1000人乗せることができる船を運行するには、1日11000ユーロ(約120万円)が必要です。それを、私の所属するNGOとSOSで折半して払っているのですが、60万円でも、SOSには大きな負担です。

 

救助だけが仕事ではない。食べ物の運搬や船の修理清掃も自分たちで行っている。

 

 

「難民など受け入れたくない」。国民感情と政治背景から、救助船を取り巻く環境は、今年に入ってますます悪化しています。

 

昨年と比べると、地中海の難民をめぐる状況は、さらに混乱を極めてきています。

 

というのも、今年6月、630人の難民を乗せたSOSの船が、イタリア南部のシチリア島・カターニャの港に到着したあと、突然入港拒否をされる非常事態が起こりました。その後、船は海をさまよい、最終的には6日後、やっとスペインのバレンシアに入港することが許されました。

 

確かに、イタリアには今、あふれんばかりの難民が押し寄せ、国民の生活が圧迫されています。イタリアは他のヨーロッパにも金銭的支援などを求めていたのですが、動きはありませんでした。そこで今年新しく樹立した連立政権が、「難民反対」を掲げ、今回の入港拒否という強硬手段に出たのです。

 

 

しかし、国際法では、海で遭難している人を見つけた場合は一番近くの安全な港へ届けることが義務となっています。

レスキュー隊は、その時の船での状況をこう説明します。


「食料が底をつきそうで、あらゆる手段で追加の食料を確保した。ガソリンもギリギリの状況でなんとかスペインまでたどり着いた。EU諸国はこの問題に対して、目を醒ますべきであるし、また政治家は命の価値をどう思い、どんな責任があると思っているのかと問いたい」

また、SOSの代表であるソフィー・ボーも、こう言います。


「人命よりも、政治が優先されてはならない。リビアでの拷問や性暴力などの人権問題は国際的に明るみになっているにもかかわらず、ヨーロッパ諸国は難民をリビアに連れ戻すために国家予算を使っている。なんとも許され難い状況だ」

 

SOS代表のソフィー。彼女がメディアのインタビューで語る言葉は力があり、女性リーダーとして尊敬できます。

 

EUの会議では、難民に海を渡らせないように、リビアの海上警備隊を強化し、訓練をしたりしてリビア国内に人々を連れて帰ることを促す……という議論が進んでいます。

 

そのため、皮肉なことに、海を渡る難民は減少傾向です。もちろん死者も昨年の半分以下に減ってはいます。しかし、その代わりにたくさんの人がリビアで拘束され、強制収容所や人身売買はいまだに行われているのです。

 

そもそもリビアでの生活が非人道的であるからこそ、人々は難民となって海を渡ろうとしているのに……。

2018年8月1日時点での、救助船の状況についてのレポート記事はこちら

 

そんな中でも、SOSは日々救助活動を続けています。

 

たくさんの命を救う中で、嬉しいニュースもありました。例えば、今年も船の上で、二つの命が誕生しました。赤ちゃんの名前はMercy(マーシー=慈悲)とMiracle(ミラクル=奇跡)と名付けられました。

 

2017年に船で生まれたMERCYの誕生物語はフランスを代表する歌に。

 

Mercyが生まれた時のことは、フランス人のデュオシンガー Madame and Muchieu(マダムアンドムッシュー)が歌にし、さらに、ヨーロッパの歌謡祭でもフランスを代表する曲として歌われました。

 

Madame Monsieur「Mercy」。ミュージックビデオでは、救命胴衣をつけた人々も出演。日常の中に、この問題はあって、決してメディアから流れてくるニュースに慣れてはいけない。それを船上での命の誕生を通して国民に歌で訴える姿に、私自身感銘を受けました。

 

 

遠い日本からできるのは、継続した支援です。ファンディングを一回で終わらせず、今年も彼らに寄付を届けたい。

 

世論や政治の力に屈せず、ただ「どんな事情があっても、命を見捨てるわけにはいかない」という信念をもって活動を続けるSOSを応援するために、今私ができる最大の支援は寄付金を送ることだと思っています。

 

昨年のクラウドファンディングでは、日本の寄付文化の乏しさを目の当たりにしつつも、全く知らない人から支援が入ったり、「飲み会を何回か我慢して、人の命が助かるなら」というコメントをいただいたり、励まされることもたくさんありました。

 

そうして集まった寄付金をSOSに送ると、代表のソフィーから直接メールで感謝のメッセージが届きました。「どうやって、こんな大きな金額集めたの?」と驚いた様子でした。

 

また、スカイプでSOS広報からインタビューを受け、それを記事にもしてくれました。わざわざ横断幕に拙い日本で書かれた「ありがとう」の写真を添えて。

 

■フランス語の記事

http://www.sosmediterranee.fr/journal-de-bord/marina-kojima-japon-mediterranee-121017

■日本語訳(私が訳してブログに載せたもの)

http://blog.livedoor.jp/aussiepork/archives/4514501.html

 

 

SOSが、海外から大きな金額の寄付を受けたのは初めてだそうです。支援者112人の気持ちが海を渡って届いた瞬間でした。

 

これを一回で終わらせず、今年も彼らに寄付を届けたい。

 

そこで今回もクラウドファンディングに挑戦します。集まったお金は、Readyforの手数料(14%)を除き全額、Readyforからの入金後1週間以内に、SOSのWEBサイト経由で送金予定です。

 

もちろん、SOSに直接寄付をするよう呼びかけることもできます。ただ、あえてクラウドファンディングという手段を使うのは、地中海でこんな悲劇がまだ続いていることを伝え、一人でも多くの方に、この現状を知ってほしいと願うからです。

 

 

 

いつか、この船が救助活動をしなくてもいい日が来ますように。

 

そもそもなぜ、アフリカからイタリアに渡ろうとする人がこんなにも多いのでしょうか。

 

アフリカでは内戦や政治的混乱により貧困を余儀なくされる人が多くいます。稼ぎ頭の若者は男女問わず仕事がなく、その日暮らしで、家族に食べさせるのもままならない。学校に行くなんて夢のまた夢。

 

そこに、「リビアには仕事がある」という噂が飛び交い、職を求めて借金をしてリビアに渡ると、そんなのは嘘っぱちで、これが彼らにとって地獄の人身売買の始まりなのです。最初からイタリアを目指してきているわけではなく、リビアから逃げ出す最終手段の船に乗ったら、目指すのはイタリアだったという結末なのです。

 

彼女達の笑顔の裏側には、過酷なリビアでの日々がある。


私が船で出会った難民たちは、こう言っていました。


「どんなに嫌いな人でも、リビアには行かないほうがいいと教える。それほどの地獄だから」「リビアには仕事があると言われたが、奴隷のように働かされ、給料を要求すると殴られた」「子どもたちにいい生活を与えたくて、リビアまで行ったのに、罠にはまってしまった。毎日のようにレイプをされた」……。

ここには書ききれないほどの多くの悲惨な証言を船の上で聞きました。

 

今年だけでも、地中海で危険な渡航を試みて水死した人は500人を超えました。小舟で渡航することが多く、最近も船が転覆して12人が亡くなり、40人が米海軍船によって救助されたことが報じられたばかりです。

SOSのアクエリアス号が、今年に入って救助または他の船から受け入れた人は計2500人。救助がなければ、全員水死していた可能性もあります。

 

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もし、この騒動が東京湾で起こったら。毎週有明や竹芝の港にたくさんの難民が押し寄せたら、日本人はどんな行動をとるのでしょうか。

 

逆に、日本が貧困になって、仕事を求めに家族が海外に仕事を求めて行ったら、奴隷や性産業で労働させられ、身代金を要求されたら……? 遠い国のことかもしれないけれど、同じ地球上で起こっていること。本当は他人事ではないのではないか、と思うのです。

 

ただただ、一人でも多くの命を救いたい。そんなSOS Mediterranneeのレスキュー隊の気持ちを応援していただける方は、どうかご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

今年船で生まれた赤ちゃんの名前はミラクル。船での出産は本当に奇跡だと思う。

 

 


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