緊急募金へのご協力、まことにありがとうございます!
西日本の記録的豪雨に伴い被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。
Readyforを通じて「平成30年7月豪雨」緊急募金にご協力いただき、まことにありがとうございます。皆さまからご支援いただいた緊急募金は、被災地での支援活動とその関連費用に充てさせていただきます。
広島・岡山・愛媛で調査を実施
シャンティは7月12日、甚大な被害を受けた広島、岡山県内へ2名、愛媛県内へ3名、計5名を派遣し、被災地の現状を調査しました。
被災地では豪雨が明けてから連日の猛暑に加え、上水道の復旧の遅れによる生活用水の不足が被災後の片づけ、清掃等の大きな妨げとなっています。一人暮らしのお年寄りなど、助けがほしくても、声を上げられないため、支援が遅れている状況も見受けられました。
広島県呉市に隣接する小屋裏地区は、山間地域のためボランティアが不足しており、一人暮らしの70代女性が、一人で家の片づけをしなければならない状況でした。一方、この地域ではボランティアを受け入れた経験が無いため、地域外からボランティアが入ることに抵抗を感じる方もいたようです。
我々シャンティは、長年の活動で築いてきた関係を生かし、個人や地元の寺院、図書館関係者らと連携し、被災地で必要とされているが不足がちな衛生用品などを調達し、配布してきました。
各避難所では、特に不足していた消毒用ハンドジェルや身体を拭くボディシートやウェットティシュ、暑さを緩和する冷却シート、綿棒や爪切りなどが大変喜ばれました。シャンティの活動を応援くださっている企業からご提供いただいた衣類や女性用下着、衛生用品を無事に配布することができました。
愛媛県西予市での支援活動を継続中
特に被害が大きかった広島、岡山、愛媛の3県で調査を行った結果、以下の3つの判断基準に従い、私たちシャンティは愛媛県西予市を中心に救援活動を行うことを決めました。
- 被害が甚大な地域への支援を優先する
- 他団体の取り組み状況が遅れがち且つ手薄な地域への支援を優先する
- 中長期的な活動を見据え、連携可能且つ実施能力のある地元団体が存在する地域を優先する
西予市では、家の片づけなどをしている住民やボランティアの方を対象に塩あめやかき氷を提供しながらお話を聞く「路上カフェ」を行い、避難所でお茶などを出しながら地元のお坊さんを中心に被災者のお話に耳を傾ける「ほっとサロン」を行っています。「ほっとサロン」に参加された方の中には、顔をほころばせて1時間近くお話をしてくださった方もいらっしゃいました。
「Pray for Japan」アジア各国からメッセージが届いています
今回の「平成30年7月豪雨」の被害の様子は、シャンティが活動するアジア各国でも広く報道されています。これまでシャンティが学校建設などを支援してきたカンボジアの学校や、タイのスラム地域などからたくさんのお祈りと「Pray for Japan」というメッセージや写真がたくさん届いています。35年以上、アジア各国で活動を続け、その中で育まれた人々との絆を強く感じます。
海外から届いたメッセージについて詳しくはコチラをご覧ください。
今後の被災者支援活動について
Readyforを通じた緊急募金の受付は7月25日で終了しましたが、引き続き被災地での支援活動を継続しております。
災害が発生した際、支援を必要とする方のニーズは様々です。食べ物や水、子ども用のおむつ、ラジオや懐中電灯を使うために必要な電池などの物資だけでなく、家の泥かきを手伝ってくれる人手が必要な方もいれば、被災で傷ついた心を癒やす心理的なサポートも必要な方もいます。
今後は、被災された方々のニーズに応えるため、以下の活動を行っていく予定です。
- 時期ごとのニーズに応じた物資配布
- 傾聴カフェの実施
- 避難所での「ほっとサロン」の運営
- 地元の読み聞かせグループの活動支援
- ボランティアの活動支援
- 被災地交流プログラム(予定)
私たちシャンティには、阪神淡路大震災以降、国内・国外の災害現場で支援活動を行ってきた経験と、長年の活動を通じて知り合った個人や地元の寺院、図書館関係の方々とのつながりがあります。この経験とつながりを生かし、必要とされている支援をしっかりと届け、皆さまに報告してまいります。
シャンティの「平成30年7月豪雨」被災者支援活動についてはこちらで随時ご報告してまいります。
改めて、皆さまからのご支援に心より御礼申し上げます。
引き続き、シャンティの支援活動へのご支援、ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。
※引き続き、シャンティのウェブサイトでは支援を受け付けております。