加世田研究委員長

従来からのアスリートケアとしては、「アイシング」、「湿布」、「飲み薬」が主なものとしてあげられますが、以下のような留意点があります。

 

・アイシング

 ケガや打撲後には血行が促進されます。この血行促進は炎症物質を薄めたり、栄養補給をすることで、治癒を早める仕組みのひとつですが、腫れや関節に水(実際には滑膜細胞が出す滑液)が溜まる原因にもなり、治癒を遅らせることもありえます。応急処置としてのアイシングは、一般に血管を収縮させて血行を鈍らせることで、出血を抑える、腫れを抑える、神経を麻痺させて痛みを感じにくくする、細胞の活性を抑える…という狙いがあります。しかし、筋肉など体の深部まで温度を十分に下げるには時間がかかりますし、凍傷の危険性もあります。また上記のとおり、傷害を負った後に血行が促進され治癒が始まりますが、アイシングにより血管が縮んでしまうと栄養が補給されにくくなり、再生速度も遅くなってしまう可能性があります。必ずしもアイシングを否定するものではありませんが、適切に行わないとデメリットが上回る可能性があります。コールドスプレーも同様で、皮膚の温度を下げる効果はありますが、筋肉などの深部の温度は下げません。表面を麻痺させて痛みを感じにくくする効果はありますが、凍傷のリスクは大きいです。

 

・湿布

 冷湿布も皮膚表面の温度を下げますが、深部の温度は下げません。また「かぶれ」は大きな欠点です。冷湿布、温湿布に使用される成分(メントール、カンフル、カプサイシンなど)は、血行促進作用があり、アイシングの血行抑制とは逆の作用です。外傷を受けた直後では、内出血を助長したり、腫れや痛みを悪化させる可能性もあるため、正しく使う必要があります。鎮痛作用については、痛みの原因因子(プロスタグランジンなど)の合成を阻害することに起因しますが、インドメタシンをはじめ経皮吸収の特性が弱いものが多く、効果には疑問がつきまといます。

 

・飲み薬

 鎮痛作用を高めるには飲み薬を服用する場合がありますが、副作用には注意が必要であり、子供や妊婦では使えないものがあります。またドーピング検査に対するリスクもあります。

 

・温泉善玉菌(温泉藻類RG92と温泉酵母M-1)&ポレーション導入機

 炎症性サイトカインという炎症を引き起こす因子を抑制する抗炎症作用を持っています。加えて、上記のプロスタグランジンの産生も阻害(プロスタグランジンの合成に関わる酵素COX-2とプロスタグランジン合成酵素に作用)します。プロスタグランジンの合成は「アラキドン酸カスケード」という一連の反応によって進みます。これに「炎症性サイトカイン」や「活性酸素」が絡み合って悪循環が起こります。温泉藻類RG92は、これら全てを抑えるので、効率的に痛みの緩和、回復に繋がると考えています。また、応急処置として適度なアイシングで熱を冷ますメリットを全て否定はしませんが、そもそも熱が出る、火照る、というのもサイトカインやプロスタグランジンによるものですので、根本的な原因を取り除くことが、より早期に回復することに繋がると考えます。温泉藻類RG92による日焼けの回復が良い例です。そして、過度のアイシングで血行を抑制すると再生力も落ちてしまいますが、温泉藻類RG92では、そのような懸念はありません。むしろ同時に配合している温泉酵母M-1が再生力をサポートしてくれると期待出来ます。湿布との比較では、浸透性(ポレーション導入機を使えば更に効果大)と安全性(かぶれ)に関して優位です。飲み薬との比較では副作用の心配もなく、ドーピング検査に対するリスクもありません。つまり温泉善玉菌とポレーション導入機によるアスリートケアは、従来方法に比べ、幅広い作用機構(種々のサイトカイン、アラキドン酸カスケード、活性酸素の抑制)と安心(安全)が強みであり、ミトコンドリアの機能を正常にする点に関しては、正に独壇場なのです。

 

■新提案:P-PRICE

 ケガをした際の処置として、RICE(ライス)が有名です。

 

 R(Restの頭文字、安静)

 I(Ice、冷却)

 C(Compression、圧迫)

  →テーピング、バンデージによる止血、腫れ防止

 E(Elevation、拳上)

  →横になって、患部を心臓よりも高く保ち、出血量を減らす

 

 これに、P(Protection、固定による保護)を加えて、PRICE(プライス)というのもあります。

 

 しかし、早期回復を達成する上で、普段から準備して回復しやすい体を作っておくことが一番です。

 そこで、調子が悪い時だけではなく、温泉善玉菌RG92を日常的に、もしくは、試合や練習の前にも使用することをお勧めします。もちろん、疲労の蓄積を抑えることで、ベストパフォーマンスの発揮にもつながります。

 

 P(Prevention、予防)の意味を付け加えて、「P-PRICE(ピープライス)」と名付けてみました。

 

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