みんながごちゃまぜで働くやさしい世界を描いた絵本を出版したい

プロジェクト本文
あわてんぼうでウッカリさんだけれど、とても味覚に優れていて、作るご飯がとっても美味しいコックさん。
すごい気が弱くて緊張しちゃって、食器を置こうとしたら手がブルブル震えちゃうけれど、でも人当たりが良くて優しいウエイトレスさん。
ここに、ちょっとした工夫と、お客さんの少しの優しさを。
精神科医である「かめ吉先生」が見たいと願ったのは、こんなみんながその人らしく過ごして尊重しあえる『障がい者も健常者もごちゃまぜで働く世界』です。
今回、今の現実に絶望している人たちにそんな幸せな世界を伝えるために「絵本」を作ります
ご支援いただいた皆さまへ
「ネクストゴール 150万を目指して!」
この度、無事、目標金額である100万円に達成することができました。目標達成は皆様からの温かいご支援の賜物であると、メンバー一同、心から感謝を申し上げます。
すでにご存じのことと思いますが、当実行委員会は有志メンバーで構成されており、それぞれ日々の多忙な勤務や家事の合間を縫ってプロジェクトに参加している状況です。
よって、メンバー全員で集まってクラウドファンディングについてじっくり考える余裕もなく、まさしく突進してきました。ですから、時にはふと「たった1冊の絵本の出版のために世間の人たちは関心をもってくれるのか?」、「この世知がない世の中で私たちのために支援なんてしてくれるのか?」と不安になったことは1度や2度でありませんでした。
しかし、ふたを開けてみれば「世界一やさしいレストラン」を絵本として出版する取り組みのために、日本各地から温かいメッセージをそえて沢山のご支援が集まりました。 私たちプロジェクトメンバーはこのプロジェクトを通じて、社会には未来の社会をもっとやさしい世界にしたいと願う「支援者」や、私たちの目指す世界を共に創ることを夢見る「仲間たち」が沢山いることを体感しました。
この度、もっともっと多くの人に「世界一やさしいレストラン」の趣旨やコンセプトをより広く知っていただくために、支援者総数150人を目標に、ネクストゴール150万円を設定し目指していくこととしました。
第1のゴールでは、出版費用の一部ご支援いただく予定でしたが、この度のネクストゴールでは、絵本出版のための費用全額(製作費・印刷出版費等)に加え、プロジェクトの諸経費(絵本の送料、リターンのグッズ作成費用、クラウドファンディング手数料等)をすべて賄うための資金として大切に活用をさせていただきます。
さらに、一人でも多くの皆さんに「世界一やさしいレストラン」で伝えたいメッセージを届けるため、当委員会のお膝元であり「世界一やさしいレストラン」のはじめて開設した岡山県倉敷市にある小学校63校、公立図書館7館すべてに絵本「世界一やさしいレストラン」を寄贈いたします。
皆さまからいただいた温かいご支援、ご声援に少しでもお応えするためにこれからも全力で目標達成に向かって邁進します。皆さま、引き続きご支援を宜しくお願いいたします。
2019年12月1日 絵本「世界一やさしいレストラン」出版プロジェクト実行委員会一同
ごあいさつ
ページをご覧いただきありがとうございます。絵本「世界一やさしいレストラン」出版プロジェクト実行委員会です。
私たちは「世界一やさしいレストラン」の取り組みや理念、想いをたくさんの人たちに伝えるため、絵本「世界一やさしいレストラン」を出版に向けて活動をしている任意団体です。
なぜ私たちが、この「世界一やさしいレストラン」の絵本を作ろうと思ったのか。そのきっかけからお話させてください。
親よりも先に子どもが死ぬことを願わなければいけないという現実
このプロジェクトは、精神科医である『かめ吉先生』の体験がきっかけとなっています。
これは、いまから約20年ほどの前の話です。かめ吉先生は晴れて医師となり、精神科の専門医師として、とある病院に勤務することとなりました。
精神科の外来診療をしていたある日、80歳くらいのおばあちゃんが精神病を患っている50歳くらいの息子を外来に連れてきました。そして、そのおばあちゃんこう言ったのです。
「私はこの子を看取ってからでないと、死ねない」
自分よりも先に子どもが死ぬことを願う…?親にとって子どもが先に死ぬことは、間違いなく最大の不幸だと思うのに、この人はそれを願っていると言うのです。当時、子どもを産んだばかりのかめ吉先生には、あまりに衝撃的な言葉でした。
こんなことを願わないといけない社会ってなんなんだろう。
自分は精神科医として何をしてきたんだろう。
自分には何かできないんだろうか。
そう思いました。
またある時、20代で統合失調症を発症した女の子が「こんな病気になったら働くことも結婚することもできない」と悲観しているのに出会いました。
「そんなことないよ、きっと仕事も結婚も…」と慰めたけれど、その女の子はこう言いました。
「じゃあ、どこにそんな人いるの、こんな病気になっても仕事もして結婚もしている人がいるっていうなら、連れてきて」
かめ吉先生は、そういう例がないか調べてみたけれど、見つかりませんでした。働いていても、食べてはいけないような低い賃金しかもらえていないのが現実だったのです。
作りたいのは、障がい者も健常者もごちゃまぜで働く世界
ーごちゃまぜで働けるレストランが存在できる世界を見たい!
もし、障がいのある人でも、ほかの人と変わらずお給料がちゃんともらえるような場、色んな人がそれぞれに活躍できる場があれば、障がい者本人も、その親も、未来に絶望しなくても良くなるんじゃないのだろうか。
そして、かめ吉先生が見たいと願ったのは『障がい者も健常者もごちゃまぜで働く世界』です。
例えばー
あわてんぼうでウッカリさんだけれど、とても味覚に優れていて、作るご飯がとっても美味しいコックさん。
すごい気が弱くて緊張しちゃって、食器を置こうとしたら手がブルブル震えちゃうけれど、でも人当たりが良くて優しいウエイトレスさん。
ここに、ちょっとした工夫と、お客さんの少しの優しさを。
面白くて素敵な人たちがたくさんいる、こんなお店が存在できる世界を見たいと思ったのです。
ーどんな人にも、みんなそれぞれに、この社会に役割がある
そんなある日、
「先生が考えているレストランは素敵だけれど、でもそれは、みんなの前に出て働ける人の話だよね。じゃあ、ひきこもって家から出られない子や寝たきりで働けない子は、ダメな子ってことになるの?働かざるもの食うべからずってこと?」
と質問されたことがありました。ですが、かめ吉先生は人一倍感じていたのは、
寝たきりの子だって、人が怖くて家から出られない子だって、どんな人にだって、必ず社会に役割がある
ということです。なぜなら、普段、寝たきりの患者さんところに訪問診療に行った帰り道、いつも、なんとも言えず幸せな気持ちで満たされるから。
この気持ちは、訪問先の寝たきりの患者さんたちがくれたもので、目には見えない大事なものを沢山与えてくれていると感じます。そして、みんなそれぞれ、誰かを幸せにしていると思うのです。
ーこの世界を多くの人たちに見せるために絵本を作りたい
2016年7月、相模原で障がい者施設で多くの人が命を奪われるという悲しい事件がありました。
社会にわかりやすく貢献できない人間には生きる価値がないなんて断罪していたら、みんな生きているのが苦しくなるばっかりです。
きっと、お互いをよく知らないから差別や偏見が助長されるのであって、もっと自然に交わって、互いを知ったほうが、弱さや苦手さを許容できる世界になるはずだと思いました。
みんながその人らしく過ごして尊重しあえる幸せな世界を、今の現実に絶望している人たちに見せたい。その思いから、思い描いた世界を伝えるための絵本を作ることを決意しました。
絵本の世界をリアルの世界に作る〜世界一やさしいレストラン~
絵本を作るにあたり、「この絵本の世界は夢物語ではない」と納得してもらうためには、まず実際に絵本の世界を体現できないだろうかと考えました。
「うちの子は健常者と混じって働くなんてできっこない」とあきらめている障がい児のお母さんたちに、「そんなことないよ」と見せたい。
来てくれるお客さんたちには、障害のある人たちのことをもっと知ってもらい、彼らの愛すべき個性を、その一生懸命さと活躍ぶりを、実際に間近で見てもらいたい。
そして、実際にレストランを開催することを決意し、2018年、思いを同じくする仲間たちと共に「世界一やさしいレストラン」をオープンしました。
ネーミングのヒントは、東京で行われた認知症の人が働く「注文を間違える料理店」からいただきました。「世界一やさしい」とは訪れてくれるお客さんのことを指しています。
障がいのある人たちは、注文を聞くのも、料理を出すのも、ゆっくりになってしまったり、間違えてしまったりすることがあるかもしれません。
でも、このレストランは決して、お客さんに我慢を強要しているわけではなく、働く本人たちも「いい加減な仕事になっても許してもらえるだろう」と考えているわけではありません。
みんなプロとして一生懸命がんばる。しかし、がんばってもやはり失敗してしまうことがあります。そんな時は、お客さんの側に、少しの「待つ」気持ちと、少しの「許す」気持ちを持ってもらいます。
そうすることで、みんなが失敗を恐れずに安心して働くことができ、社会の寛容さを信じて、チャレンジする勇気が持てるのではないか。それが、このレストランの試みでした。
1回目は、倉敷美観地区の中の洒落たイタリアンレストランを舞台に2日間、障がいのある人たちがお給仕をし、お客さんはコースのランチを召し上がっていただくことになりました。
チケットは発売してすぐに完売。当日も大好評のうちに終えることができ、温かな空気に包まれる場になりました。
訪れた人からは、「とても緊張しているようだったけれど、みなさんがんばっていて、とても良かった」「一生懸命丁寧にしてくださっているのがよくわかった。互いのことをもっと知りたいという気持ちが一番大事」「美味しい料理をより引き立たせる役割を、皆さんがしてくれていた」という心温まる感想が次々寄せられました。
参加した障がいのある当人たちからも、「注文を聞いたり、料理を出すのをがんばった。働いて楽しかった」「制服が可愛くてうれしかった」という感想が聞かれました。
ほんの短い間、ほんの限られた場ではありましたが、絵本の世界が実現できたのでした。
「世界一やさしいレストラン」で実現した世界を、より多くの人に伝えるために
そしていよいよ、2019年末に絵本を出版します。
絵本の絵を書いてくれるのは、絵がとても上手い子がいるよと教えてくれる人がいて、出会うことができた“うり丸さん”。
優しくて色がきれいな可愛い絵を描くうり丸さんは、人と交流することが苦手ないわゆる「ひきこもり」の人でした。でも絵を描くことは大好きで、今回、ひきこもっている自分が絵本の絵を描くことで、自分と同じような人の励みになるならば嬉しいと引き受けてくれました。
出版元:吉備人出版
(絵本「世界一やさしいレストラン」出版化プロジェクト実行委員会)
出版予定月:2019年12月下旬(予定)
タイトル:「世界一やさしいレストラン」
発行部数:初版2000部
サイズ・ページ数:A4サイズ・30ページ(予定)
かめ吉先生が思い描いた「幸せな世界」を日本全国に伝えていきたい
誰かを虐げる人は、きっと誰かに虐げられている。そんな悲しい連鎖を抜けて、やさしさの連鎖がどんどん生まれるように。
いろんな人が、その人のありのままで社会に関わり、みんなが優しい気持ちになって、未来に希望を持てるように。
このプロジェクトをきっかけに、かめ吉先生が夢見て、仲間とともに築いてきた幸せな世界を多くの人に伝え、日本の各地でこんな幸せなレストランがたくさんたくさんできることを心から願っています。
どうか、みなさまの温かいご支援をお願いいたします。
カフェ「虹色商店」の実現
「世界一やさしいレストラン」は回を重ね、2019年夏にかめ吉先生と仲間たち(協同組合レインボー・カフェ・プロジェクト)は、かねてより念願の、企画ものではない固定の店舗として、倉敷の美観地区にカフェ「虹色商店」をオープンさせました。
ここでは、障がいのある人が作った素晴らしい制作品を、多くの人に見て触れて購入してもらうことができます。
ですが、お客さんたちはここが障がい者就労の場であり、売っている品物が授産品(障がい者の人が製作する製品)であることを、特別意識しているわけではありません。
このようにカフェ「虹色商店」は、当たり前に倉敷の町に溶けこみ、障がいのある人が作る作品や提供するサービスの価値を、ごく自然に訪れる人に伝えてくれています。
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プロフィール
絵本「世界一やさしいレストラン」出版プロジェクト実行委員会とは、「世界一やさしいレストラン」の理念やコンセプトをより広く知っていただくために、絵本を出版するために立ち上げた任意団体です。
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リターン
3,000円

絵本「世界一やさしいレストラン」1冊(¥3,000コース)
・お礼状
・「世界一やさしいレストラン」絵本1冊
*応援いただいたみなさまへ感謝の気持ちを込めて、非売品「トラ理事長カレンダー2020」1部をご支援いただいた方にお送りします!
ただし、数に限りがございますため、複数ご支援いただいた場合もお一人様1部となりますことご了承ください。
- 支援者
- 108人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
10,000円

プロジェクトを応援!絵本2冊(¥10,000コース①)大切な方へのプレゼントにおすすめです
・お礼状
・絵本2冊
・オリジナルクリアファイル
・絵葉書セット
*応援いただいたみなさまへ感謝の気持ちを込めて、非売品「トラ理事長カレンダー2020」1部をご支援いただいた方にお送りします!
ただし、数に限りがございますため、複数ご支援いただいた場合もお一人様1部となりますことご了承ください。
- 支援者
- 26人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
10,000円

プロジェクトを応援!絵本1冊を手元に、もう1冊を寄贈(¥10,000コース②)
・お礼状
・「世界一やさしいレストラン」絵本2冊
★1冊を支援者さま本人にお届けし、もう1冊を当委員会がセレクトした医療機関・施設等に寄贈します。
*応援いただいたみなさまへ感謝の気持ちを込めて、非売品「トラ理事長カレンダー2020」1部をご支援いただいた方にお送りします!
ただし、数に限りがございますため、複数ご支援いただいた場合もお一人様1部となりますことご了承ください。
- 支援者
- 27人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
50,000円

プロジェクトを応援!絵本4冊(¥50,000コース)大切な方へのプレゼントにおすすめです
・お礼状
・絵本4冊
・オリジナルクリアファイル
・絵葉書セット
*応援いただいたみなさまへ感謝の気持ちを込めて、非売品「トラ理事長カレンダー2020」1部をご支援いただいた方にお送りします!
ただし、数に限りがございますため、複数ご支援いただいた場合もお一人様1部となりますことご了承ください。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
100,000円

プロジェクトを応援!絵本10冊(¥100,000コース)大切な方へのプレゼントにおすすめです
・お礼状
・絵本10冊
・オリジナルクリアファイル
・絵葉書セット
・作者「かめ吉」先生の出張講演
(注意)下記の留意事項をご確認ください
※有効期限:1年
※交通費・会場費等は別途いただきます
※出張先は国内に限ります
*応援いただいたみなさまへ感謝の気持ちを込めて、非売品「トラ理事長カレンダー2020」1部をご支援いただいた方にお送りします!
ただし、数に限りがございますため、複数ご支援いただいた場合もお一人様1部となりますことご了承ください。
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2020年3月
プロフィール
絵本「世界一やさしいレストラン」出版プロジェクト実行委員会とは、「世界一やさしいレストラン」の理念やコンセプトをより広く知っていただくために、絵本を出版するために立ち上げた任意団体です。