救出保存後の修復・整備の方向性について

クラファン達成時にデハ1002号(2040号)が保存される予定の首都圏電車区では、電気設備が完成し、小田急2200形デハ2212号の整備に着手しました。

【速報】2200形デハ2212号(首都圏電車区)の整備に着手しました。

デハ1002号(2040号)についても、2212号以上に修復・整備が必要な状況ではありますが、救出保存が実現した暁には、地下鉄電車として活躍していた頃の姿を目指して、一歩ずつ修復・整備に取り組んでいきたいと考えております。

目標としてはひとまず銀座線で活躍していたオレンジ色の旧型車をイメージした姿にすることを目指しています。

台車や床下機器も交換・改造されてはいますが、まずは一歩ずつ当時を知る方々には懐かしい姿、当時を知らない世代には新鮮な姿を目指したいと思います。

厳密には台車が異なる他にも、客扉の大きさが異なったり、2000形なのだから片運転台にするべきなのではないか、といったご意見もあるかとは思います。
そうした点に関しても、現実的にすぐに復元することは難しいことは重々承知していますが、夢の灯火を絶やさない、夢を持ち続けることが鉄道車両の保存には重要であると思います。

あわせて2040号の歩みを振り返りますと、丸ノ内線時代や銚子電気鉄道時代の姿に思い入れのある皆様のエピソードやメッセージも伺いまして、時期を定めて様々な塗装やラッピングなどを行うことも検討しております。

整備が完了した暁には、地下鉄銀座線の2000形・小田急線の2200形をはじめ様々な首都圏にゆかりのある昭和の名車たちが一堂に会する光景が実現します。

首都圏の一時代を支えた関東私鉄の往年の名車たちが並び、それぞれの車両のファンの方々が集まり協力し合って車両を集約管理することで、保存車を後世に維持できる体制を作って参りたいと思います。

そうした未来を実現するためにも、夢の灯火を絶やさないためにも、まずはデハ1002号(2040号)を解体の危機から救出できるよう、どうか引き続きのご支援をお願い致します。