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名古屋大学の使命!東海地方の貴重な古文書を後世に

名古屋大学附属図書館 特定基金等WG 林 梨恵子

名古屋大学附属図書館 特定基金等WG 林 梨恵子

名古屋大学の使命!東海地方の貴重な古文書を後世に
寄附総額
2,444,000

目標 1,500,000円

寄附者
135人
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2018年03月28日 17:22

本文掲載の溝口先生、秋山先生の応援コメントを全文掲載します!

『高木家文書』のもっている資料的価値・有用性、大学がこうした歴史資料をもっている意義について

 

溝口常俊(名古屋大学名誉教授 歴史地理学専攻)

 

 木曽三川下流部の輪中地帯は洪水の常襲地であり、そこで暮らす人たちの洪水と戦う生活史研究は地理学・歴史学をはじめとする人文諸科学の主要テーマであった。
 名古屋大学文学研究科の地理学コースは2001年に設立された文理融合の環境学研究科に配置替えとなり、私自身の歴史村落研究も環境を重視するようになった。地域を歴史的に複合的にみなければ、という思いから「地域環境史」と銘を打ち、多々研究会を開催する中で、講義においても『高木家文書』のうちの高木家御用日記をひたすら読み続けるという歴史地理学ゼミを2008年から図書館の研究開発室で開催した。受講生も当初は地理学所属学生数人であったが、2年目になって教育学、建築学、それに事務職の方々も加わり分野を超えた議論が出来るようになった。しかし、古文書読みは所詮素人集団であったのだが、私が退官後も教育学研究科の吉川教授引き継いで下さり、現在に至るまで継続できているのは、授業の後半30分に、読めなかった難解文字を図書館所属の日本史専門教官の斉藤夏来氏、そして現在の石川寛特任准教授および補佐員の長屋隆幸氏が教示してくださったことが大きい。
 日記には寛延3年(1750)から明治3年(1870)に至るまで、ほぼ毎日、河川奉行としての公務のほか、近隣諸町村との交流、さらには災害記録も記されている。解読の成果は1年間読み終えた段階で報告書にまとめているが、是非継続して全文翻刻して公開できればと思う。
 また、『高木家文書』には貴重な絵図類も含まれている。河川上の植生図もあれば、堤防決壊図もある。1976年の豪雨時の長良川決壊箇所はこの図に載せられていた場所と同じであった。2011年3月11日の東日本大震災以降の数年間においても御岳火山爆発、広島土砂災害、口永良部火山爆発、茨城県常総市大水害、熊本地震等々「災害列島日本」の過酷さは強まり続けている。こうした現状において歴史的な災害記録を文書と絵図から学び防災に役出させることが出来る『高木家文書』はきわめて貴重であり、その意義を、名古屋大学は世界に発信せねばならないと思う。その役を担うべき教員を継続して名古屋大学図書館に配属していただきたいと切に願う次第である。
 名古屋大学附属図書館では、この貴重な高木家文書を公開すべく画像電子化を進めている。早期の実現に向けて、皆様方の温かい支援を期待しています。よろしくお願いします。

 

 

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(木曽三川流域)治水史研究からみた高木家文書の意義

 

秋山晶則(岐阜聖徳学園大学教授)

 

 名古屋大学附属図書館所蔵「高木家文書」は、質量ともに全国屈指の旗本文書として知られるが(*1)、その大きな特徴は、江戸時代を通して木曽三川(木曽・長良・揖斐)流域の治水に関わる資料(大型彩色河川図や古文書など)を膨大に蓄積している点にある(*2)
 「災害は進化する」という言葉があるが、この木曽三川流域でも、養老断層に沿って沈む東高西低の地盤構造に加え、17世紀以降、上下流で輪中や新田の大規模開発が進むにつれ、土砂堆積や遊水機能の低下により激甚災害に見舞われるようになる。これに対し幕府は、宝永2年(1702)、江戸初期から流域の水問題に関わっていた高木家を水行奉行に任命し、流域巡視による河道の維持管理や災害復旧を担わせるとともに、宝暦治水(*3)など、数多くの大規模普請で監督官を命じている。
 こうした活動を通して高木家に蓄積された治水資料群は、流域環境の変化や災害状況を示すビジュアルな絵図など、他に例をみない詳細かつ膨大な情報を保持しており、川という自然と人間がどう関わってきたのか、流域住民が持続してきた水とのたたかいの歴史を解明する上で不可欠の情報資源となっている。
 なお、「高木家文書」の治水資料群は、歴史(治水史)研究はもとより、河川工学や環境学など、幅広い分野で活用されてきた。例えば、附属図書館研究開発室では、これまで歴史・環境・技術分野の学際研究を中心に、土木工学で注目される伝統的河川工法とリンクした2000年度企画展『川とともに生きてきた』や、地域情報の高度活用に向け地理学及び図書館情報学とコラボした2003年度特別展『川とともに生きてきたⅡ』、土木史上名高い宝暦治水の虚像と実像に迫る2004年度特別展『川とともに生きてきたⅢ』、環境学及び生命農学(森林生態学)とのコラボ企画2005年度特別展『地域環境史を考えるー所蔵資料とエコ(環境共生)コレクション・データベースでみる自然・災害・社会』などの学融合的な取組を行ってきた。近年では、巨大地震への備えを重視するなかで、2016年特別展『古文書にみる地震災害』など、地震科学との共同研究も積極的に進められている。
 このように、国内では例をみない詳細かつ膨大な河川環境情報を蓄えた高木家文書を介して、河川工学や環境学など、多くの自然科学分野を巻き込んだ学際研究の可能性が広がっている。この流れをさらに深化させるには、土台となる文書群の保存環境整備に加え、膨大な文書群が有する豊かな情報資源をシームレスに活用できる画像電子化公開が重要な鍵となる。このたびの(名古屋大学附属図書館)クラウドファンディングに期待するゆえんである。


*1) 例えば、平成26年、陣屋跡「国史跡」指定に際しての文化審議会(文化庁)の評価書。
*2) 治水史料だけで整理済文書1万3千点。他に、分家の治水史料が未整理分含め推定1万点存在する。
*3) 1754~55年、抜本対策として三川分離の難工事に挑んだが、担当した薩摩藩に多数の犠牲者が出たことで有名。

 

 

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ギフト

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【10,000円】高木家文書関連グッズを進呈します!

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 ① 木曽三川大絵図(幕末頃)
 ② 土岐郷風景
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■高木家文書関係の絵葉書(非売品)  1点
■図書館イベントへのご招待(名古屋大学附属図書館までの交通費はご負担願います。)

寄附者
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2018年8月

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【30,000円】高木家文書関係の図録を進呈します!

■10,000円コースのリターンに加えて、
■高木家文書関係の展示会図録(非売品)  お好きな1点
 ・「旗本高木家の幕末」限定10部
 ・「旗本高木家の明治維新」限定200部
 ・「高木家の武」限定20部

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【50,000円】図書館員による図書館・貴重書見学ツアーにご招待します!

■30,000円コースのリターンに加えて、
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・ご芳名・寄附年の記入が可能です。
・添付する図書は図書館員が選び、添付作業も図書館員が行います。
■図書館員による図書館・貴重書見学ツアーへのご招待(年1回 ご希望の方のみ。名古屋大学附属図書館までの交通費はご負担願います。)

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2018年8月

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【100,000円】中央図書館寄付者銘板へご芳名を掲載します!

■50,000円コースのリターンに加えて、
■中央図書館寄附者銘板へのご芳名(ご希望の方のみ)
■担当教員による展示会の解説(ご希望の方のみ。名古屋大学附属図書館までの交通費はご負担願います。)

寄附者
10人
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2018年8月

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