100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫
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100年間受け継がれてきた植物標本を次世代へ|東北大学植物標本庫 2枚目
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寄付総額

17,754,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
928人
募集終了日
2023年11月9日

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2023年10月22日 12:00

マダイオウを知っていますか?

世界征服を企む「魔大王」…ではなく,「真大黄」と書きます.生薬の一種に大黄(ダイオウ)があり,タデ科の植物から作られます.この大黄の原料となるタデ科に含まれる日本固有の植物種「マダイオウ」は,牧野富太郎博士により高知県で発見され,1896年に新種として発表されました.この植物の研究で,植物標本庫が重要な役割を果たしたので,それを少し紹介いたします.

 

(撮影:藤井伸二)

この植物は,東北地方から九州にかけて,主に山間地の湿度の高い場所に生育しているのですが,現在では多くの都府県で絶滅したか,絶滅の危機にあります.この植物はなぜ減少してしまっているのでしょうか.


 いろいろな植物標本庫に収蔵されているマダイオウの標本が,いつどこで採取されたかを調べた例があります(Uemura et al. 2022, Nordic Journal of Botany 2022: e03543).それによると,マダイオウは戦前から1970年頃までは,東北地方から鹿児島までの広い範囲で採取されていましたが,ここ50年ほどの標本は採取された場所が限定的であることが分かります.

(Uemura et al. 2022)

 

 

 マダイオウが減少した理由はおそらく単一の理由ではないと考えられます.その理由の一つは,圃場の整備によってこの植物が生育できるような環境が減ったことでしょう.マダイオウは,原生林のようなところよりはむしろ人里の田畑を通る水路脇などを好みます.しかし,近年,そのような場所が整備されてしまって,マダイオウが生活できる場所がなくなってしまったことが大きな理由といえます.
 また,マダイオウは,外来種で近縁なエゾノギシギシという植物と雑種を作ることが知られています.エゾノギシギシはちょっと湿ったところであれば,どんどんと進出していく性質があり,マダイオウが生育する場所も例外ではありません.この2種が一緒に生えている場所では,雑種が作られてしまって,純粋なマダイオウが減ってしまったことも知られています.
 さらに,近年のニホンジカの増加もマダイオウの減少の要因となっています.奈良県には多数の個体からなるマダイオウの集団がありましたが,近年のシカの里山への進出によって食害を受け,ほとんど絶滅に近い状態になりました.
 日本の野生植物の多くが絶滅の危機にさらされていますが,絶滅危惧植物の減少の推移を見るという点で,植物標本は重要な情報を与えてくれます.ある植物が減少した時期とその頃に起きたこと(たとえば圃場整備とかシカの個体数増加など)を照らし合わせることによって,減少した理由をつきとめることも可能になるわけです.

 

事務局 MM

 

 

 

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