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箱根駅伝出場を目指す国立大学の本気の挑戦!サポーター募集中!

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2022年11月10日 14:20

スポーツドクターと箱根駅伝を目指す僕だからできる文武融合の道

 

選手としてスポーツドクターの卵としてチームに貢献して箱根駅伝へ

 

医学群3年

塚田 萌成

逗子開成高出身


 こんにちは。筑波大学 陸上競技部 長距離パート3年の塚田萌成(つかだ ほうせい)と申します。日頃から筑波大学 箱根駅伝復活プロジェクトに対する多大なるご支援・ご声援を賜り、所属する部員として心より御礼申し上げます。

 

 僕が入部してから、学生宿舎での食堂整備と住居の移転、コンディショニングルームの構築など、箱根駅伝出場に向けた環境が着々と整っていったのは、皆さまからのご支援があるからです。数年前の苦労を知っているからこそ、このような環境で練習できている幸せを日々感じています。ありがとうございます。

 

医学生として箱根駅伝を目指す塚田(写真左、提供:月刊陸上競技)

 

 先日の箱根駅伝予選会においても、たくさんのご声援をありがとうございました。皆様から頂いた沢山の応援は、僕を含めチームの力となりましたが、残念ながら予選会を通過することができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。悔しさしかありませんが、正直なところ、まだ気持ちの整理がついていないのも事実です。

 

 予選会に全てを懸けていたので、このような状況で手記を書けるか、非常に悩みましたが、「このまま落ち込んでいても何も変わらない」と、僕自身が一歩踏み出すために、筆を執るべきと思い至りました。

 

箱根駅伝予選会で力走する塚田(写真:月刊陸上競技)


 さて、僕がなぜ「筑波大学で学びながら箱根駅伝を目指すのか」について、まずは話していきたいと思います。それは僕自身の将来の夢が大きく関係しています。僕は小学生の頃から、すでに医師なりたいと考えていました。もちろん当時は漠然とした思いでしたが、中学、高校に進む過程で次第に具体性を帯びていきました。

 

 部活動に本気で取り組むほど、スポーツ障害や体調不良の発生頻度は高くなります。それに悩まされるのは、僕だけではありません。仲間も同様です。そうした、僕自身や周囲の苦悩に触れていく中で、僕の淡い思いは、やがて「スポーツドクターになって、多くのスポーツ選手を支える存在になりたい」というはっきりとした目標に変わっていきました。

 

 

 そのためには、僕自身がもっと上のステージに身を置き「トップアスリートが住む世界を体験してみたい」「その経験が将来スポーツドクターなるにあたり、大きな財産になるはずだ」という考えに至りました。

 

 僕は陸上競技・長距離選手だったので、箱根駅伝を目指してみようと思いたったわけですが、その両方を叶えることができる大学があることを知り、僕は、筑波大学医学群医学類を目指すことに決めたのです。

 

医学を学び箱根駅伝を目指す後輩にも助言していきたい

 

 その後、現役での合格はならず、浪人生活になりましたが、僕の決意が揺らぐことはありませんでした。無事に筑波大学に合格し、晴れて筑波大学陸上競技部に入部することができ、箱根駅伝を目指す医学生の大学生活がスタートしました。しかし、意気揚々と入学した僕に待ち受けていたのは、想像以上に大変な日々でした。やはり、勉強と部活の両立は、そんなに甘いものではありませんでした。

 

 しかも、僕が入学した春は、ちょうど新型コロナウイルス感染症が蔓延した時期で、その影響で医学類からの要請で部活動に参加できない期間もありました。ただでさえ厳しい文武両道生活なのに、チームに合流できない個人練習が続いたときは、心が折れそうになりました。1年生の時は、いろんな意味で文武両道生活に慣れるだけで精一杯だったような気がします。

 

究極の文武両道に挑んでいる塚田

 

 2年生になって、少しづつ自分のことがコントロールできるようになり、競技のほうでも結果が出るようになっていきました。チーム内の練習でも、上のグループ(レベル)で活動できるようになり、少なからず手応えを感じる場面が増えていきました。次第に、僕の中では「箱根駅伝予選会に出場して、箱根駅伝を目指す姿」がイメージできるようになっていきました。

 

 筑波大では、7月~9月の間に例年4回の夏合宿を実施していますが、そのうち2回の選抜合宿が9月に行われます。僕は幸いにも2年生から選抜合宿に参加できるポジションにいましたが、医学類は他の学類とは違って、9月から通常の授業が開始されるため、当然ながら9月の合宿に参加することができません。選抜メンバーが合宿で強化練習を積みながら、さらに強くなっていく中、僕は、つくばに残って練習せざるを得ない状況でした。

 

合宿に参加できれば、速い仲間と切磋琢磨できるが・・・

 

 授業を受けながら、合宿と同じような練習メニューが課されるために、その期間は非常に苦しい練習が続きました。身体だけでなく精神的にも疲弊し、ほとんどのメニューをこなすことができませんでした。先輩に励まされながら、何とかこの期間の練習自体はやり切りましたが、結局は箱根駅伝予選会に出走することは叶いませんでした。

 

 その予選会において、チームは13位で予選敗退し、10位との差は2分33秒でした。僕が出場していれば、予選突破したわけではありませんし、もし凡走したとしたら、その差は拡がった可能性だって否定できません。でも、予選で敗退したからこそ、「出場したかった」という気持ちが強くなりました。予選会が終わって出現してきた虚無感や無力感は、もう二度と味わいたくないと思い、来年は絶対に選手として走る」という強い決意が生まれました。

 

 

 予選会のエントリー選手14人に入ることはできたのですが、結局は、9月の強化期間の練習実績の乏しさが影響して、出走選手の12人から外れてしまいました。入学以来、初めて僕は「医学生であることのハンディ」を感じることになりました。そして、その後の「僕の競技に対する向き合い方」を改めるキッカケになりました。

 

 この経験から、自分のキャパシティは自分が思うほど大きくないということに気づきました。きっと別の人であれば、どちらも完璧にこなすことができるかもしれませんが、今の自分にはそれに耐えられるだけの容量が備わっていませんでした。だからこそ、自分のキャパシティを可能な限り正確に把握し、どちらも完璧にこなすことが難しいと判断される場合は、ある程度の妥協が必要だと考えるようになりました。

 

全てを完璧にこなすことが良いとは限らないと気づかされた

 

 この経験が今年の夏合宿は多分に活かされたように思います。今年も、熊本合宿期間(8月末~9月初旬)は、つくばで練習となりました。次の菅平合宿(9月中旬)には、つくばで合宿メニューをこなした後、最後の3日間だけ合宿に合流して練習という形になりました。授業を受けながら、合宿メニューをこなしていくことは、やはり身体的にも精神的にも厳しいものがあるのが事実です。

 

 そこで僕は、毎日毎日、気持ちを張りつめて練習するのではなく、日によって、または、練習内容によっては、妥協しても良い(仕方ないと思える)練習を決めるようにしました。強化期間の練習をきちんと消化できたか(失速して意味のない練習を減らせたか)を評価して、「自分なりの合格点を出せればよい」と考えました。ある程度割り切って練習をしないと、自分自身がパンクしてしまう、同じミスを繰り返すと思ったからです。

 

 

 目立つような良い出来の練習自体はありませんでしたが、疲労困憊で大幅にタイムを落とす練習がなくなり、コンスタントに練習を積むことができたのです。妥協しているようで、自責することもありますが、そんな気持ちのコントロールができるようになったのが、去年に比べ、大きく成長した点だったと思います。

 

 今年は、文武の両立だけでなく、怪我にも悩まされました。3月も中頃、日本学生ハーフマラソンで、目標としていた記録で走ることができ、4月のトラック競技シーズンインに向け順調に練習を積んでいました。そんな矢先、左膝を故障し、その後しばらくは我慢して練習を続けましたが、4月上旬には練習から離脱せざるを得ませんでした。早く治そうと色々試し、一時はポイント練習ができるまで回復しましたが、練習中にまた痛みが再発し、結局は3ヶ月間、ほとんど走ることができなくなってしまいました。

 

 

 最初のころは「早く治せば、まだ春シーズンのトラック競技でタイムを狙える」というモチベーションがありました。しかし、練習の離脱機関が長引くにつれ、その情熱も消えていき、一時は「今年は予選会を走ることは無理かもしれない、走りでチームに貢献することはできないかもしれない」と半ば今年を諦めるような気持ちになっていきました。抜け殻のような状態になり、ただ何をするわけでもなく無駄に一日を過ごす日々が続いていました。

 

 そんな走れない日々は唐突に終わりを迎えました。7月上旬にはジョグができるまでには回復していましたが、そこからペースを上げると膝の痛みや違和感が出てしまう状態が続いていました。その時にふと「膝にサポーターを巻いて走ってみようかな」と思い浮かんだのです。

 

ロードが得意な塚田が箱根駅伝予選会で好走

 

 実際に着用して走ってみました。するとペースを上げても膝に痛みが出ることなく、一次合宿に参加することができ、サポーターをつけながらではありますが、ポイント練習を再開することができました。そこからは、順調に練習を積み、夏の強化練習も乗り切り、箱根駅伝予選会では選手に選ばれ、64分45秒で109位と、ほぼ目標通りの走りができました。

 

チーム4番手でゴールする大健闘の塚田(写真:月刊陸上競技)

 

 全くと言っていいほど上手くいかなかった春シーズンの3ヶ月半と順調に練習を積むことができた予選会までの約3ヶ月は雲泥の差です。その違いが「ただ膝にサポーターを巻いただけ」という何とも間抜けな感じの事実には、自分でも滑稽だなと思います。

 

 そんな些細なことが、スポーツの結果を大きく左右することに気づかされました。大事な大会に向けてのことだとしたら、人の人生を変える可能性だってあります。何らかの「きっかけ」で、良くも悪くも人は影響されていることを改めて感じました。膝サポーターを着用することを思い浮かばなかったら・・・その膝サポーターが効かなかったら・・・僕は箱根駅伝予選会を走ることはなかったと思います。

 

膝サポーターを巻いて箱根駅伝予選会に間に合わせた

 

 でも、それは僕が医学を学び、サポーターの有効性を知っていたからこそ思い浮かんだことです。そんな発想を含めて、スポーツドクターは、アスリートに有効な手立てを与えることができる存在であることを再確認することができました。前よりも、スポーツドクターを目指す気持ちが強くなりました。

 

 日々の取り組みの中で、僕たちのカラダには小さな変化が何かしら起こっています。それは、怪我につながる悪いものもあれば、自分の可能性を拡げる良い変化もあります。「その変化に敏感に反応し、どう対処して、次に繋げていくことができるか?がポイントであり、競技人生の分かれ道になる」ように思います。「日々生じる小さな変化を大事にするようになったこと」「変化を見逃さない貪欲な姿勢」それが膝を怪我する前と比べて、僕自身が成長大きく変わった点だなと今は感じます。

 

 

 話を最初に戻しますが、僕は、スポーツドクターを目指すにあたり、こうした経験を重ねることが、とても大事だと思っています。身体の些細な変化と症状、スポーツ障害の発症リスク、その程度の度合い、リハビリ方法、リハビリ期間、処置・対処法など、自分自身や仲間の症状と変化、対処を経験することが、スポーツドクターを目指す僕にとってのかけがえのない財産となります。

 

 幸いと言ったら申し訳ないですが、筑波大学の長距離チームは、競技力が低い・練習実績に乏しい(大学入学までに、あまり練習をしてこなかった)部員が多いです。そのために、箱根駅伝を目指す過程で「怪我の発症が多い」という特徴があります。仲間の怪我を治癒させるサポートに取り組むほど、僕の経験値も上がると思うので、積極的に係り、経験の質を高めていかなければなりません。

 

走りだけではなくスポーツ整形外科という側面でもチームに貢献したい

 

 僕が膝にサポーターを着用したことで、簡単に痛みが消えたように、仲間にとって的確なアドバイスや対処法を提供できるレベルになっていきたいと思っています。選手としては戦力になり、医学生としては仲間を支える存在になり、走りでもスポーツ医学の面でも、チームに貢献しながら文武融合を意識した活動に邁進し、チームを箱根駅伝に導くことができるようにしたいです。

 

箱根駅伝出場の夢を叶えた上でスポーツドクターを目指していきたい

 

 最後になりますが、4年生が引退し、チームは来年の箱根駅伝に向け歩み始めています。非常に良い雰囲気で新体制のチームがスタートしていますので、これからも、僕たちの活動へのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
 

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