著しい貧富の差のなかで、、

真下にはスラムがあります。ゴミ山から流れてくる有害であろう水と空気を生活の基盤とする人々です。

そして目線を少し遠くにすると、海を挟んで、そこにはリゾート地の高層ビルが立ち並んでいます。きっとそこには、こんな現実を知らない多くの日本人観光客もいて、まったく別のフィリピンを見ているに違いありません。

このように、フィリピンでは、貧富の差が著しくあらわれているのです。それは大きすぎる生活の差です。そして、圧倒的に「貧」の方が多いです。そんな厳しい現実により今も、貧しい人々の中では、大切な命が失われようとしているかもしれません。

その命は、ほんの少しのお金があれば救われたかもしれません。生活環境が少しでもよければ、失われずに済んだかもしれません。

貧しい家に生まれた子どもは学校にも行けず、病気になっても病院へも行けない。無事に成長できたとしても、学歴がなく読み書きもできなければ、ちゃんとした仕事にもつけません。結果、その家にはお金を手に入れる術がなく、貧しい家の子どもは、その家族は、貧困の世界から、抜け出せないのです。

でも、貧しくて、学費や文具も買えず、幼くして働かざるをえない子どもの中にも、少しでももっといろんなことを知りたい、学びたい、と思っている子どもがいます。そして、様々な知識を得ることで、生活環境や生き方も、変わってくるかもしれません。

私たちはそんな子どもたちの支援をしています。

現在、設立準備をしている、このスラムの図書館が、少しでもその役に立てたら嬉しいです。

この図書館が、小さい頃から、文字や物語に親しみ、知識を得たり世の中のことを知ったりしながら、学習意欲を育て、現状を変えようと思ったり、そのための努力をしたり、その方法を学んだりするきっかけになってほしいです。

皆さまにも、一緒に、子供たちの輝く笑顔を、かけがえのない命を守る、仲間となって頂きたいのです。もしよろしければ、私たちに力を、そして、スラムの子どもたちのために夢へのきっかけを与えて下さい。ご支援・ご協力、お願い致します。