こんにちは、田柳です。

引続きの応援をいただき、ありがとうございます!

 

ACEが行っている「ピース・インド プロジェクト」に実施地域の選定から携わっている、ACE事務局次長の成田からのメッセージを、今日と明日の2回に分けてご紹介させていただきます。育休中で寝る時間も取れない状態の中、準備してくれました!

 

活動地でコットン種子栽培に携わる子どもたちは、「畑で働いていると、頭が痛くなったり、気分が悪くなる。倒れた子も何人も知っている」と話します。

コットンの栽培には大量の農薬が使われます。特にインドでは、他の作物を含む国内耕地面積のわずか5%でコットンが栽培されていますが、コットン栽培に使う農薬はすべての作物に使われる量の54%を占めます。

 


本来であれば手袋やマスクといった防護品を身につけて扱わなくてはいけない危険な殺虫剤、消毒剤、落葉葉、化学肥料などの有害な農薬が、そういったものなしでスプレーで散布されています。

 

そんな状況の村で、成田が出会った女の子のエピソードです。

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こんにちは。ACE事務局次長、子ども支援事業チーフの成田です。

これまでピース・インド・プロジェクトの立ち上げから実施に関わってきました。

 

このプロジェクトを2010年から実施し始める前に、インドのコットン生産地域での児童労働の実態について事前調査を行ったのは、2007年~09年にかけてでした。調査では、インド各地のコットン生産地をいくつも訪問し、働く子どもやその家族、雇用主をはじめ、児童労働の問題解決に取り組む政府、国際機関、NGOの関係者から話を聞いたり、視察などをしました。

 

その中で、現在プロジェクトを実施しているテランガナ州(当初はアンドラ・プラデーシュ州)の村周辺は、児童労働対策だけではなく貧困対策など様々な取り組みが行き届いておらず、コットン栽培で働く子どもたちが非常に多い、かつ有害な農薬による健康被害があるなど問題がより深刻だと思われる地域でした。

 

他の地域に比べて、コットン畑で働く子どもの人数は明らかに多く、6歳ほどの小さな体の子どもから10代後半の子どもまで、特に女の子が多く、学校での義務教育を受けることもできず、1日中、おとなよりも低い賃金で働いていました。

 

コットン畑で働く女の子から話を聞く成田

 

6-8月頃の繁忙期にコットン畑を見に行くと、おとなが有害な農薬をスプレーで散布しているすぐそばで、子どもたちがマスクなどもつけずに受粉作業をしている様子をよく見ました。本当は農薬の散布中や散布後数時間は、他の労働者は畑に入ってはいけないにもかかわらず、一日のノルマがあるために、仕事をするように指示されるのです。

 

そして農薬を口から吸ったり手で触れたりして、皮膚病や嘔吐、頭痛、高熱などで寝込んでしまったり、病院で治療を受けたりなどして苦しむ子どもたちが驚くほど多くいました。

 

中でも、プロジェクトを最初に実施したナガルドーディ村で亡くなってしまった女の子、ベイビーちゃんのことは、生涯忘れることのできない悲しい出来事です。

 

ベイビーちゃんとお母さん(中央)、お父さん(右)

 

ベイビーちゃんに初めて会ったのはプロジェクト開始前の2009年。当時14歳で、コットン畑で働くようになってから、皮膚病にかかってしまいました。

病院で治療を受けており、また会った時は体調が悪く寝込んでいました。お母さんは結核にかかり目が悪く働けません。

 

お母さんの結核の治療代がかかる他、家に借金もあり、家事も手伝わなければならないため、ベイビーちゃんは一度も学校へ通わず、5歳から働いているということでした。お父さんとお兄さんと一緒に、コットン栽培などの農業の日雇い労働や、村を出て煉瓦づくりの出稼ぎ労働もしていました。

 

ベイビーちゃんは、「本当は勉強したい」と言っていました。

 

(続きは明日5/27に更新させていただきます。)

 

成田由香子

 

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