1型糖尿病患者が安心して食事を楽しめる世界をアプリで実現

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今日は、糖尿病にも関わりがある、最近話題のPHRについて。

 

パーソナルヘルスレコードという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

 

PHRとは、Personal Health Recordの頭文字をとった略語で、個人個人の健康や医療、介護に関する情報のことを言います。

明確な規定はありませんが、健康診断の結果のような情報だけでなく、毎日の歩数や脈拍、血圧など、いわゆるバイタルデータの記録全般を指します。

 

 

 

近年注目されている1つの理由として、ITの普及が挙げられます。多くの人がスマートフォンを持つようになった現代では、いままで特別な専用機器が必要であったものがスマホのアプリや機能で代替できるようになり、またお薬手帳など、紙で記録していたものの電子化も進んできているためです。

また、体重計、体組成計などの機器は無線連携でスマホにデータを取り込めるものも多く、より簡単に日々の記録やバイタルデータを一元管理できるようになってきています。

 

 

PHRは個人の記録として、自らの健康管理に役立てることが可能ですが、医療機関から見ても大きなメリットがあります。

医師が持つ課題の1つに、糖尿病などの定期診察時に、診察と診察の間の情報が抜けていると正確な診断や指導が難しいということがあります。

例えば2型糖尿病の場合は、病院で検査すればわかるデータは問題ないのですが、

 

・毎日どれくらい運動しているのか

・いつも何を食べているのか

 

といった指導に必要な情報が、現在では患者さんの自己申告に頼っている状況のため、患者さんが忘れてしまったことや申告漏れの事項については、医師は知ることができません。

 

 

1型糖尿病も同様に、患者さんの日々の状況の把握は重要です。食事の内容はもちろんのこと、例えば食事の回数が3回の日もあれば2回の日もあります。QOLを高めるためには、画一的な指導ではなく、個人個人のライフスタイルに合わせた血糖管理の指導が医療チームにも求められます。

患者さんと医療チームの架け橋となるのがPHRなのです。

 

 

本プロジェクトで開発するアプリは、このPHRを1型糖尿病に特化し、さらに専門医の知見を導入することで、QOLの向上と医師のサポートが両立できる製品を目指しています。