オッドアイ「ラブリ」が心開くまで

おかげさまで、クラウドファンディングが目標の50％を超えることができました。皆さまからの温かいご支援と応援に、心から感謝いたします。ご支援いただいた一つひとつの想いが、猫たちの未来を大きく変える力となっています。引き続き、猫たちのために全力で取り組んでまいりますので、どうか最後までご支援とご協力をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございます。

トップのオッドアイの猫「ラブリ」のお話です。

昨年秋、賃貸マンションのオーナーから連絡がありました。「他の入居者から糞尿や鳴き声に関するクレームがあり、どうしていいかわからず捕獲器を使って捕まえたが、どこも引き取ってくれない。このままでは保健所に連れて行くしかない」とのことでした。

オッドアイの白猫は、生後6か月ほどの子猫二匹と共にマンションの敷地内に住み着いていました。彼女たちがそこに居続けたのは、ある住民がこっそりと餌を与え続けていたからです。しかし、その住民も次第に面倒になったのか、いつしか自分の部屋の前に餌を置くようになり、やがてマンションの最上階に住むオーナーと住民の対立が始まりました。オーナーは猫たちを見つけるたびに追い払おうとしましたが、猫たちは行き場がなく、常に三匹で怯えながら身を寄せ合っていたそうです。どんなに追い払っても、猫たちはその場所から離れませんでした。

白の母猫は捕獲された際、激しい恐怖に襲われ、捕獲器の中で必死に逃れようと暴れ続けていました。二匹の子猫は、何が起きているのか理解できず、混乱して動けなくなっていました。

私たちはこの親子を引き取ることを決めましたが、特に母猫の警戒心は強く、人間に対して心を開くことはありませんでした。母猫はどんなに時間をかけても私たちに対して威嚇を続け、ゲージ越しにさえ私たちを怖がりました。ゲージの掃除や食事を与える際も、彼女のストレスがあまりに強く、近づくだけで爪を立てて飛びかかってくるため、病院へ連れて行くことすら困難な状況が続きました。

それでも、少しずつ慣れてくれることを期待し、私たちは毎日根気強くお世話を続けました。しかし、3か月経っても状況は変わらず、母猫の人間に対する深い恐怖心を痛感しています。そんな中、子猫たちは預かりボランティアの東川さんのもとで人慣れが進み、新しい家族に迎え入れられることが決まりました。また、母猫も東川さんが預かりを申し出てくれ、今は東川さんのもとでゆっくりゆっくりと距離を縮めています。

母猫がこれまでに感じてきた恐怖や不安を少しずつ癒し、新しい家族のもとで幸せに暮らしてほしいと強く願っています。どんな過去があっても、愛情を持って見守ってくれるご家族に巡り会い、心から安心できる場所を手に入れてさせてあげたい。その日が来るまで、私たちはあきらめずに全力で取り組んでいきます。

預かりボランティアの東川さんは、この母猫がプリンセスのように愛情に包まれた生活を送れるよう、心から願ってくれています。そして、その気品あふれる美しい顔立ちにぴったりの名前「ラブリ」を付けてくれました。ラブリが新しい家族と出会い、温かい家庭で幸せに暮らせる日が来るために頑張っています。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。