こんにちは。カメラ開発の新着ニュース(第6回)になります。電波カメラの開発について、現在は、(1) 超伝導検出器の製作とクライオスタットを用いた極低温での性能評価、(2) 前回の投稿で紹介しました多素子読み出し装置による検出器100素子の測定、(3) カメラ光学系で使用するシリコンレンズの反射防止膜の開発を中心に行っております。超伝導検出器の製作については、製作方法の工夫により性能が向上してきており、多素子読み出し装置と組み合わせて評価が進んでいます。またシリコンレンズについては、第3回で紹介しました通りシリコンは電波を透過するため電波観測には適した材質ですが、表面で約30%の信号が反射します。このままでは反射による損失で観測感度が低下してしまうため、レンズ表面に反射を防止する膜(反射防止膜)を作る必要があります。写真は、シリコンサンプルの表面に反射防止膜を製作している様子で、顕微鏡を使って膜の材料となる樹脂を塗布しています。

 このように、望遠鏡搭載のために必要となるカメラ全体の性能評価に向けて、個々の開発を進めております。一方で、クラウドファンディングのプロジェクト概要ページにあるように、冬季の試験観測に向けて野辺山45m電波望遠鏡への秋頃の搭載を目指してきましたが、大変申し訳ありませんが開発スケジュールが遅れており、現在では来年の3月〜5月頃の搭載を目指しております。進捗はまたこちらのページで報告させていただきますので、引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。

 

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