支援総額
目標金額 200,000円
- 支援者
- 35人
- 募集終了日
- 2013年4月14日
取材記1_見世物小屋の女主人
初めて大垣美穂子さんの作品を見たのは5年近く前のことです。
彼女自身のシルエットと、無数の点で構成されたドローイング作品でした。
へぇーといった感じで、
実は特に何か印象に残ったわけではありませんでした。
次に見たのが目白の椿山荘で行われたグループ展です。
庭園の中にある茶室で立体作品を展示していました。
ただただ美しい空間に圧倒された憶えがあります。
『Milky Way -Breath 01』
そして、その次に見たのが3年程前に
解体前のフランス大使館旧庁舎で
行われたグループ展です。
部屋に入るとそこには茶室で見たような
壮大な星空のような風景が広がっていました。
『Milky Way -Breath 02』
ただ、茶室の時と違って、
しばらくすると、彼女が「ひとつ種明かし」と言いながら、
部屋の電気をつけたのです。
パチンとスイッチが押されて電気がつき
蛍光灯の強い光で幻想的な世界が一瞬のうちに消えた瞬間は
今でも覚えています。
かわりに目に入ってきたのは、
すべてを吸収しきってしまったような
しなやかさも、柔らかさもない黒い男です。
台座の上に横たわり、しかも顔は苦しそうに歪んでいて、
明らかに光ることで最後のエネルギーを使われていそう。
そして、その横には、
スイッチをパチンと切り替え、
幻想的な世界を見せたり、
黒い男をあらわにしたり。
まさに見世物小屋の女主人のような大垣さん。
しばらくして、またパチンと電気が消えると、
黒い男も、女主人も消えて、
またあの幻想的な美しい世界となりました。
ただもう、あーキレイと手放しでは言えない、
大垣さんのエゴイスティックな部分と
光る人の切なさや痛々しさを隠し持った
何とも言えない空間となったのです。
WHOの次号の特集作家が自分の中で決まった瞬間でした。
リターン
1,500円+システム利用料
WHO大垣美穂子号 + サンクスカード
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 制限なし
5,000円+システム利用料
WHO4巻セット(大垣美穂子号・黒沼真由美号・和田昌宏号・原高史号)+ サンクスカード
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 243
10,000円+システム利用料
WHO4巻セット(大垣美穂子号・黒沼真由美号・和田昌宏号・原高史号)+ WHOオリジナルTshirt + サンクスカード
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 17
50,000円+システム利用料
大垣美穂子ドローイング作品1点(H22.8cm×W16cm×D2cm)※作品の転売はご遠慮ください。+ WHO大垣美穂子号 + サンクスカード + 支援者としてお名前を「WHO大垣美穂子号」の奥付に記載
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 3