どうもえんぞうです。
プロジェクトも残す処10日となりました。



植栽整理が続いています。
5月以降の阿佐ヶ谷住宅の緑量はハンパ無く森の呼称に相応しく鬱蒼とします。この時期に見晴らしの良い阿佐ヶ谷住宅が見れるというのも不思議な気分です。

さて今日は超強力な支援者、お三方目です。
京都工芸繊維大学 松隈 洋 教授です。

文中写真は惜しまれつつ閉店移転した横浜ポパイカメラの最後の展示会に掲出した横浜の写真です。作風バリエーションということで(笑)



松隈先生は何とテラスハウスでお馴染みの前川建築事務所ご出身です。
近著に「残すべき建築」があり、その中で阿佐ヶ谷住宅を詳述されて居られます。
建築ジャーナル誌に20年以上連載を持たれて居らっしゃいます。

本書では日本のモダニズム建築の魅力が綴られていますが、一方で日本の減り続けるモダニズム建築の現状を憂いて居られます。 
前川國男も合理性を追求しただけのモダンとは一線を画して、暖かみのあるモダニズム建築を志向されて居られたそうですが、松隈先生は日本のモダニズム建築が培ってきた風景を蔑ろにする潮流に警鐘を鳴らして居らっしゃいます。
阿佐ヶ谷住宅に関しても第一回成田まちづくりセミナーで講師を務められて居られます。
松隈先生は阿佐ヶ谷住宅の価値を建築は勿論ですが津端に拠る配置、戦後民主主義の思想を建築に置き換えたコモンの形態を評価されて居られます。



最近の都市再生機構の再開発物件には明確にコミュニティ醸成の為の仕組み造りや過去の建築物への敬意が感じられます。
阿佐ヶ谷住宅を再開発する最大手野村不動産、安藤ハザマに於いても、新阿佐ヶ谷住宅の造成という重大任務遂行にあたって、最大限の配慮があるものと僕は期待しています。



以前にも書きましたが僕は建築に大して明るくありません。
が、もともと都市部に生育している僕が通底して思っていることは、
日本の街並みや建築物は総じてダサい、という事です。

これまでにロンドン、エディンバラ、ダブリン、バルセロナ、ジローナ、マラケシュ、チェンナイ、
アーグラー、ニューデリー、アンマン、イスタンブール、台北と台南を実際に歩いて見てきていますが、ダントツで日本はダサいです。



色々な事情があると思います。
敗戦国なので一度焦土化した後で突貫で街を再構成した事・・・これで言うと東京はイマイチですが名古屋の区画整備は大したものだなと感じました・・・や、占領下にあって米国への憧れからと言われていますが、原色を多用する装飾志向や、障子のメンタリティだったり、そもそもの人口密度だったり地震大国だったり四季があったりと、それらの結晶として今があるので、それを否定しようとは思いませんが、ダサいものはダサい。



なんでダサいかというと、
全体として調和が取れていないからです。部分最適で見ればそれぞれに良さはあっても。
どうしようもないのが書体です。日本語はタイポグラフィとしてカッコ悪いのです。だから景観に日本語書体が現れた途端にカッコ悪くなります。
調和という事では最低限、高さと配色を鑑みる必要があります。
モロッコやインドが特段ガイドラインもなくカッコイイのは結果的に揃ってしまった配色だと思います。ボロいなりに全部ボロいのでカッコイイ訳です。
培った風景というのはつまりは調和だと思います。

松隈 洋先生のテキストに大期待しつつ、今日はこの辺で。

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