誰もが希望を持てる未来へ|挑戦するNGO新人スタッフをともに応援
寄付総額
目標金額 500,000円
- 寄付者
- 57人
- 募集終了日
- 2023年10月10日
インタビュー:小松豊明さん「利益追求も公平性も越えたところで活動できるのがNGOの強み!」
推薦者:小松豊明さん
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会事務局長
小松さんはシャプラニールの事務局長。2001年に入職して以来、シャプラニールで活動を続けていらっしゃいます。これまで、2人の受賞者を推薦してくださっています。今回のインタビューでは、事務局長という、組織の上に立つ立場で新人スタッフとどう向き合っていらっしゃるのか、NGOのこれからをどう考えているのか、伺ってみました。
◎シャプラニールは世代交代ができている団体のイメージがあります。設立から50年も経っていていますが、同じように何十年も続いている団体からは世代交代の難しさをよく聞きます。
新しい人はそれなりに入ってくれています。むしろ私などは長く居すぎている感じ(笑)。若干、中間層が手薄ですね。私の世代の次が少ないというか・・・。新しく入る人もすぐに辞めるわけではないのですが、ある程度経験を積んだ頃に次のステップに移る場合が多く、そのために中間層が若干少なくなっている感じがあります。
◎小松さんからみて、シャプラニールの何が人を惹きつけているのでしょうか。
惹きつけているとは言い切れないかなー。人集めには苦労していますよ。私が20年ちょっと前にシャプラニールに入職した時は、ひとつのポジションに40人〜50人の応募がありましたが、いまはなかなかないですよね。
それでも来てくれる人はいます。関心事は人それぞれで、フェアトレードに興味がある人がいれば、「取り残された人びとへ対応していく」という理念に共感する人も多い。
あと、入職後に「市民による海外協力の会」というところに意義を見出す人が多くいますね。「市民」という部分を捨ててはいけないと、特に若いスタッフがいいます。名称からは外してもいいんじゃないという議論もあるのですが、「市民による」の部分はシャプラの根幹なのだからとこだわる人がいるんです。たぶんボランティアや会員とのかかわりから感じるようになるんでしょう。
◎ 昨年度はスディプ・ダハルさんを推薦されましたが、シャプラニールには多様な文化や民族的な背景を持った人が働いていますね。
たまたまですが、名前のなかにカタカナがまじっている人がどんどん増えています。アルバイトでもボランティアでも、多国籍感が強まっています。ただ、仕事の多言語化はできていないので、日本語ができる人という縛りはあります。今は、インターンさんの中にも外国籍の方がいますね。社会経験を積んだ上で、この世界に入りたいという思いを持っていらっしゃいました。
◎ダハルさんの推しポイントはどこでしたか?
わざわざネパールから開発の勉強をするために日本に来たこと、卒業後はチャンスがなくて一旦は企業に就職したけれど、数年後に満を持してシャプラニールに入ってきたことに感銘を受けました。その彼の思いをシャプラニールの中だけにとどめておくのはもったいない、そういう人がいることを多くの人に知ってもらいたいと思って推薦しました。
コミュニケーション能力が高く、愛されキャラ。いっしょうけんめい取り組んでくれている。いろんな経験をして、ネットワークを広げて欲しいです。この賞を受賞することで、彼の世界も広がると思いました。
◎ダハルさんを含めて新人賞受賞者に仕事で大変なことを聞くと、業務が多岐にわたって「担当」以上に仕事があることがありました。
私が入職したころと比べても、かなり業務の効率化は図られていると思います。たとえば以前は、会報を発送するにも、制作・封筒詰め・郵便番号順にしばって割引が受けられるようにし、車に積んで郵便局に持っていくことまで全部自分たちでやっていましたが、今はそれも外部に発注しています。アウトソーシングとIT化は進んでいるので、昔に比べたら、担当業務に専念できるようになったとは思います。
ただ私自身は、マルチタスクが悪いことではないと思います。広報もできるし営業もできるしプロジェクト立案もできれば、これからの可能性は広がっていくでしょう。そのなかで突き詰めたいことを見つけて、進んでいくことができるようになるのかなと思う。
あえてマルチにしている面もあります。業務ごとにグループに分かれているものの、横断のタスクフォースも作っています。たとえば、ジェンダーポリシーを作るとか、全国キャラバンを企画・開催する場合にもグループ横断でメンバーを決めます。
それで業務過多にならないようには、気をつけています。その時々によって業務量は変わるので、バランスをみながら調整していますね。また新人職員についてはメンター制度を設けていて、グループの長ではなくある程度経験あるスタッフが相談に乗れるようにしています。ほかには、年に2回、個人面談をしています。
ほかには、臨床心理士と契約していつでも相談できるようにし、年に1回全員に研修とメンタルヘルスチェックをしてもらっています。東日本大震災のあと、現場で5年ほど支援活動を行っていたときが、とにかく大変でした。現地の人を雇っていましたが、被災者の対応をし、つらい話に加えて文句もいわれる。スタッフ自身も被災している場合もあって、メンタルヘルスケアの必要性をとても感じました。そのような仕組みはNGOにあまりないので、人材を紹介してもらいながら始めました。
◎新人さんを見て感じる違いなどありますか?
市民社会組織としての当たり前が違うのかなー。私が入職したころは「背中を見ておぼえろ」みたいなところがあり、給料も最低限食べていければいいという感覚がありました。仕事というより、「活動」に参加してるという意識なので、サラリーマン的な意識で入職する人がいるとしたらギャップを感じるかもしれません。
意識の違いはいろいろなところにあります。でも、みなさん国際協力、フェアトレード、多文化共生など、いろんなところに関心を持って入ってきてくれているのは間違いないことで一生懸命働いています。他の業界と比べて思うのは、NGO業界に悪い人はいなくて、スタッフも、会員も善人しかいない。自分はとても恵まれた環境で仕事してお給料までもらえているのはありがたいことで、そのありがたさを忘れてはいけないと思います。
◎ そのような中で、アーユス新人賞は新人スタッフにとってどういう意味があるでしょうか。
授賞した本人のモチベーションを高める効果は間違いなくあります。外部からの評価はやる気につながります。組織内でも、まわりにいる人たちからの評価にもつながります。ウェブサイトや会報でも紹介するとボランティアさんが「おめでとう」と言ってくれる。日々の業務のモチベーションになりますよね。
◎シャプラニールにとってアーユスとは?
いつもそばにいてくれる存在。大きな金額の支援をしてくれるわけではないけれど、何かあると相談できて、できる範囲でサポートもしてくれる。こちらはサポートを受ける側だけれど、上下関係ではない仲間としての関係性が基本にあるので、アドボカシーなどでも一緒にできる関係の近さは常に感じています。
スタッフの人柄も大きいとは思いますが、いつも近くにいてくれる感覚があります。
◎ もっと多くの人に、NGOを知ってもらいたいと思います。ひと言お願いします。
SDGsの達成に向けて、企業・学校・行政・みんなが取り組んでいかなければならないのですが、市民社会組織として果たせる役割があると思います。企業なら利益追求、行政なら公平性、そういうしばりがないなかでやっていけるのはNGOの強みだと思うんです。
いっぽうで、NGOの活動を継続的に自立的にしていくには資源が必要。ODAや助成金に頼らずに独立性を保って活動を継続するには、広く市民のサポートが欠かせません。市民の応援を広めていくためには、我々も努力しないといけないです。私たちのメッセージを受け取ってくださった人には、さらにそれを広めてもらえるとうれしいです。
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