駅舎と機関車などが整備されました(完了のご報告)
令和2年で「日本遺産認定の東明駅舎と貴重なE型機関車を守りたい」として、たくさんの皆さまの御協力をいただき、ありがとうございました。
今回は、いただいた寄附を活用し行った、駅舎と機関車の修理などについて報告させていただきます。
〇令和3年に整備したもの
・東明駅舎:屋根の塗装と修理
・2号機関車:塗装、運転室の座席の修理、保護シートの更新
・看板:寄附者の「お名前プレート」、駅名板の復刻
〇修理の様子
7月に、駅舎と機関車の塗装などの発注をしました。
駅舎には、作業のために足場を設置。
機関車にも足場が組まれました。
機関車の運転席を取り外しました。
8月、駅舎の屋根がきれいになり、ゆがんでいた右側の窓枠も直りました。
機関車も、塗装が終わりました。表面を2回塗りしてツヤツヤになりました。
寄附をいただいた方のうち希望者のお名前を表示する「お名前プレート」は、機関車の説明看板の横に設置しました。
ホームには、新たに復刻版として「とうめい」の駅名板を作りました。
文字は、美唄市郷土史料館に残されていた写真パネルを基に、トレースして作りました。
運転室内の座席2つも、使える部品を再利用しながら、新しく作り直ししました。
ここまでの改修や設置は、8月のお盆までに完了したので、お墓参りにいらしたたくさんの方たちに見ていただけました。
8月後半には、機関車の保護シートを発注しました。
これまでのシートは、機関車の突起部分にひっかかり、ところどころ破れていたので、
蒸気ドームなどの上部の突起部分を保護しながら、シートに穴が開かないよう、木の板を用意しました。
シートを少し丈夫にしたため重たくなったので、上下に分割し、作業しやすくしました。
冬囲い作業は、11月の初めごろになる予定です。
〇修理等の収支
収入
・クラウドファンディングのご寄附 4,031,000円
・文化基金からの繰り入れ 308,100円
支出
・東明駅舎の塗装修理 1,474,000円
・機関車の塗装 498,300円
・機関車の運転席修理 400,000円
・機関車の保護シート 1,353,000円
・看板2基 613,800円
支出計 4,339,100円
〇今後の活用など
10月30日(土)には、駅舎などのライトアップをして、最後にPRする予定です。
外観は、いつでも見学ができますので、機会がありましたら、ぜひご覧ください。
(機関車は、11月から4月まで、シートで被われます)
今年の月1回の駅舎開放は、終了しましたが、地元の中学生の学習会や、一般の方の見学など、400名以上の方に来ていただきました。
その他、駅舎のまわりに住んでいる方から、平日にもたくさんの方が見に来ていると、嬉しいお話を聞きました。
また来年も、雪が積もっていない5月から10月の間、内部の見学ができるようにしてまいります。
駅舎見学にいらした方から、「野外の静態保存で、こんなにきれいに残っているのは珍しい」という声を多く聞きました。
美唄鉄道が廃線となった昭和47年以降、美鉄2号保存会、美唄鉄道保存会、旧東明駅舎保存会などの団体(活動休止の団体があります)、郷土史の有識者の皆さん、美唄鉄道を覚えているたくさんの皆さんなどに支えられているおかげだと思っております。
今回のクラウドファンディングで、更にたくさんの皆さんにも助けていただきました。
綺麗になった駅舎や機関車を、これからも大事にして、美唄の鉄道の歴史を伝え続けるよう努力してまいります。
改めまして、たくさんのみなさんのご協力をいただいたおかげで、駅舎も機関車もきれいにすることができました。本当にありがとうございました。