#みんなでつくる新水槽 🐟ウグイ～トンネル水槽の魚たち②～🐟

　トンネル水槽に泳いでいた魚を紹介するシリーズ「トンネル水槽の魚たち」の第2回は、ウグイです！ウグイは、体長20～30cmほどの中型のコイ科魚類です（写真1）。琵琶湖の北湖に多く、南湖にはほとんどいません。産卵期の3月頃になると北湖の流入河川に群れを成して遡上します。オレンジ色に染まった大きな個体が大群をなしている姿は圧巻です（写真2）。下流域の簗漁では、この時期たくさんのウグイがかかります（写真3）。当館の下流域水槽でも3月頃からウグイを展示するので、良かったら見に来てくださいね。

（写真1．産卵期のウグイ。オレンジ色の婚姻色と背面の追星が特徴的）

（写真2．産卵期に河川を遡上するウグイの群れ）

（写真3．簗を乗り越えて上流に登ろうとジャンプするウグイ）

　トンネル水槽の水を抜いてからは、ウグイは「ニゴロブナ」水槽にお引っ越ししています（写真4, 5）。ニゴロブナ、ハスといった同じぐらいの体サイズの魚と一緒に泳いでいます。産卵期以外は地味なので、わかりにくいかもしれません。是非ウグイ探しに挑戦してみてください。

（写真4．ニゴロブナ水槽）

（写真5．ニゴロブナ水槽を泳ぐ地味なウグイ）

　トンネル水槽には、約100個体のウグイが入っていました。小さいニゴロブナ水槽にさすがにこれだけの数を入れるわけにはいきません。そのため、15個体前後をニゴロブナ水槽に入れ、その他はバックヤードで過ごしています。どこに入っているかというと…トンネル水槽のろ過槽です！トンネル水槽は約400tの水量があるので、水をきれいにするろ過槽がたくさん必要で、13槽もあります（写真6, 7）。ろ過槽13槽のうち2槽で残りのウグイたちをストックしています。

（写真6．トンネル水槽ろ過槽の一部。奥の2つにウグイがストックされている）

（写真7．たくさんのウグイと少しのニゴイがストックされているろ過槽）

　クラウドファンディングの返礼品には、水族バックヤードツアーも含まれています。10万円以上のコースでは、普段見ることのできないろ過槽やストック水槽の見学もしていただけます！

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