こんにちは。
展覧会「But Fresh」のカタログ制作プロジェクトでREADYFOR?チャレンジをしている吉澤です。

先日、トーキョーワンダーサイトで博物館実習に参加している首都大学東京の大学生10数人に展覧会のプレゼンを行いました。
その模様をお伝えします。

最初に
「参加作家6名のうち、3名以上知っている人は手を挙げてください」と学生達に質問しました。
結果は、誰も手を挙げませんでした。
ですが、興味を持ってもらう入り口としてとてもいい機会だと思いました。
事実、私も学生の頃は現代アートについての知識はほぼありませんでした。

プレゼンは、以下の内容を15分間という限られた時間の中、駆け足で説明しました。
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企画した背景
「処女作には、その小説家のすべての資質が含まれている」という言葉はアートにも通じるものがあるのではないか、そうした展覧会を観てみたいと思い、企画した。

展覧会で狙ったこと
デビュー作をリメイクしてもらうことで90年代からゼロ年代のアートの表現について検証する。
表現したいという気持ちの根本にあるものをみなで考える機会にする。

なぜこの6名の作家に参加を依頼したのか
映像、パフォーマンス、インスタレーションなど絵画や彫刻ではない、物体として残る作品ではない表現を用いて活動している作家の中で、私自身が作家の原点に強い興味を抱いており重要だと思う作家6名に参加を依頼した。
興味のある作家は他にも大勢いるが、会場規模、企画趣旨、バランスを考慮してこの6名にした。

工夫したこと
部屋が2つあり、作家が6名いるので、各部屋ごとにメリハリをつけた。
会場案内図で作品を観賞する順番を明確に示した。

・各作品の説明
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眞島さんの作品を説明

和田さんの作品を説明


何人かの学生が丹羽さんのリメイク作品「水たまりAを水たまりBに移しかえる」(2012年)について質問してくれました。
この作品では、東京都新宿の路上の水たまりを福島第一原発から20km圏内にあり一時的に警戒区域に指定された楢葉町へ移しかえることをしています。
本展の中では、現在の社会状況との関連が最も強い作品です。

丹羽さんの作品を説明


作品鑑賞において、疑問を抱くときというのは好奇心の発露であり、作品により近づくことのできるチャンスだと思っています。
現代アートって何だろう、面白そうと思うきっかけを提供できたのなら嬉しいです。
作品を観て説明を聞くうちに、戸惑いや驚き、笑いなど様々に変化する学生達の表情を見るのは企画者冥利に尽きる経験でした。
ノートとペンを手に熱心に話を聞いてくれた学生のみなさん、ありがとうございました。

タニシKさんの作品を見つめる学生
 

【博物館実習とは】
大学で学芸員資格を取得する際、博物館法施行規則第1条に定められた博物館実習に参加する必要があります。
原則として大学4年生以上、大学院生、科目等履修生が参加することができます。
実習は、教科書や授業では学べない、博物館で行われている作業を目の当たりにし、経験し、参加する「実習」を軸に構成されています。学生に美術館、博物館などの仕事のさまざまな面を見てもらい、学芸員としての知識・技能・心構えを身につけてもらうことを目的としています。

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