残り4日!展示の見所を紹介2

みなさん、こんにちは!
展覧会「But Fresh」企画者の吉澤です。

残り4日となった展覧会の見所を紹介します。
12、13、14日は、私が会場におりますので、ぜひお越しください!
そして、ぜひカタログ制作プロジェクトのご支援をいただけますと幸いです!
 

◇開発好明
「無題」 1992年 油彩
「無題」 リメイク作品　2012年 油彩
左側がリメイク作品で、右側はデビュー作品。ビックカメラの包装紙のデザインをキャンバスに拡大して描き、架空会社Art Development Firm(アート開発会社)のロゴを紛れ込ませています。Art Development Firmという異質なロゴがあるにもかかわらず、大小さまざまでカラフルなロゴの乱立によりぱっと見違和感はありません。
二つの作品の間には20年の月日の変化が見えるようです。
現在では室内での展示だけでなく、様々なプロジェクトを行っている作家のデビュー作として興味深いものがあります。


◇泉太郎
「マグモド」 2002年 DVD 7分、「クックローチ」2003年 DVD 9分
上記2作品をデビュー作として、3作品をリメイク作品として展示しています。デビュー作との類似点、相違点を観ていただければ、と思います。「マグモド」 で二人がときおりニヤニヤしているのは可笑しいからではなく、急に食べ物が口に入ってくるという状況の苦しさを回避するため自然と笑ってしまうとのことです。
じっと観ているとお分かりいただけるかと思います。

「草むらでホクロを探す」2012年 DVD 20分
こちらのみデビュー作との関連がない新作です。変装した作家が数年前の作家自身の写真を見せて、上野で尋ね歩くという映像作品です。過去を扱っているという点で本展のテーマに近い部分があります。ほぼ全ての人が写真の人物を瞬時に分からない、という中、一人のおじいさんだけがさっき見たよ、と答えます。
この違いは何なのでしょう。
見るとは何なのでしょうか。


◇丹羽良徳
「水たまりAを水たまりBに移しかえる」 2004年 パフォーマンス　DVD 10分53秒
「水たまりAを水たまりBに移しかえる」 2012年 2面ビデオインスタレーション 各DVD 11分02秒
外からはダンボールとデビュー作しか見えません。ぜひダンボールの下の隙間を這って中に入って作品をご鑑賞ください。
あえて詳しい紹介は控えさせていただきます。


作品をこう観てください、と押しつける気はありません。
実際に作品を観て、様々なことを感じて、考えていただければと思っています。
よろしくお願いいたします。