自転車1台で変わる未来。カンボジアの子供たちに通学用自転車を!

おはようございます！今日も元気に新着情報の更新をしています！！

「新着」の情報というよりは、安田が発信したいことを発信しているだけなのですが・・・細かいことは抜きにして・・・

 

皆さん、本プロジェクトの扉の写真となっているご家庭のことを話したいと思います。

こちらの写真、昨年2018年の12月に自転車プロジェクトの一環で訪問したご家庭です。右端はEDF-Cambodiaの事務局長のチャンディさん。カンボジアの言葉であるクメール語と英語の通訳をしてくれます。安田の英語力はかなり問題ありなのですが、チャンディさんとは長いお付き合い。安田のレベルに合わせて話してくれます(^^;

自転車をはさんで反対側に写っている母娘。名前をリーアちゃんといいます。

 

リーアちゃんは中学１年生で１４歳。４姉妹の３番目です。一番上のお姉さんは１８歳。小学校を卒業してすぐプノンペンに出て働いています。月に１度５０ドルから１００ドルを送ってくれるのだそうです。２番目は１６歳のお兄ちゃん。こちらも小学校を出て働きだし今は農業のプラントで働いているのだそうです。一番下は妹で当時小学４年生だそうです。

 

そんなリーアちゃんのご両親は９年前に離婚してお父さんがいません。お父さんは養育費はもちろん、一切面倒をみようとしないのだとか。こんなパターン、カンボジアにはとてもたくさんあり、貧困に苦しむ家庭と大黒柱の不在は密接に関係しています。

 

ん？９年前に離婚ということは・・・お姉さんが９歳。お兄ちゃんが７歳。リーアちゃんが５歳。そして下の妹は０歳かお腹の中ということになります。おかあさん、そんな厳しい状況で4人のお子さん育てたんですね。お姉さんが小学校を卒業するまでの間が３年。その３年間はもっとしんどい環境だったのではないでしょうか。今はそんなお母さんをお姉さんとお兄さんが支えているという状況です。

 

リーアちゃんは成績は４４人中２０番目なんだとか。真ん中ぐらいですね。地理学が好きで、将来は地理の先生になりたいのだそうです。

 

子どもたちに将来の希望の職業を聞くと半分以上が先生。残りがお医者さん、看護師さんと続きます。農業でがんばっても収入が増えないので「農家になりたい」と答える人は一人もいません。彼等が普段の生活で触れる大人の職業は個人商店以外では先生、お医者さん、看護師さんなのだそうです。だからこの３択の回答がすごい確率で返ってきます。

 

で、最後の記念撮影で撮った写真がこれです。それが今回のプロジェクトの扉写真となりました。でもこの写真は解説のしどころがいっぱい！！

 

「後ろの建物は何？」

はい。決して物置ではありません。ここにリーアちゃん一家が済んでいます。お兄さん、リーアちゃん、妹、そしてお母さんとの４人暮らしです。

 

「電気・ガス・水道は？」

ありません。水はお家の横の水瓶に雨水を集めて利用しています。火はわかりませんが、多くの農村エリアの家庭ではカマドかカセットコンロです。今回、カマドは見当たりませんでしたので家の中にカセットコンロかなにかがあるかもしれません。

 

「なんで高床なの？」

乾季はいいんですが、雨季になるとこのあたりはずっと水浸しとなってしまいます。だから浸水を避けるために高床になっています。農村エリアの多くの家がそうです。大きい家になると、もっと床を高くして、床下スペースを使って調理や食事などをしていることが多いのですが、リーアちゃんのお家はそんなに大きくないので床下のスペースはちょっとしたものを置くだけの隙間しかありません。

 

そんなリーアちゃん。今のカンボジアは雨季のどまんなか。雨も浸水もなんのその！って自転車こいで自転車に通っていることでしょう！！また会いたいなぁ～！！

 

皆さん、引き続きご支援・ご協力よろしくお願いいたします！！