カンボジア現代史とNGOの映像等制作プロジェクトのご報告
はじめに、本プロジェクトが皆さまのご支援によって成立したことを、改めて心より感謝申し上げます。
カンボジア現代史とNGOの映像等制作プロジェクトは、庭野平和財団からの助成を受けて2023年2月にスタートし、助成金でカバーできない項目に関してこのクラウドファンディングで支援を募らせていただきました。
以下、プロジェクトの進捗を報告させていただきます。
【現時点までのプロジェクト報告】
1. インタビュー実施・撮影
2023年3月~10月にかけて、様々な形と経緯でカンボジアや国際ボランティアに深くかかわってこられれた下記13名の方々にインタビューさせていただきました。
(お名前(敬称略)、インタビュー実施日と場所、肩書等)
①熊岡 路矢(3月28日、於:日本映画大学)
日本映画大学名誉教授。JVCカンボジア代表など歴任。カンボジア市民フォーラム創設事務局長
②中嶋(上村)未来(3月30日、オンライン)
桜美林大学非常勤講師。カンボジア語通訳・翻訳者。上智大学アジア文化研究所共同研究所員。上智大学大学院博士課程満期退学。カンボジア市民フォーラム事務局スタッフ。
③宇井 志緒利(4月12日、戸塚駅近くレンタルスペース)
明治学院大学非常勤講師。元アジア保健研修所(AHI)職員。元立教大学大学院特任教授。カンボジア市民フォーラム前共同代表。
④大河内 秀人(6月20日、於:見樹院)
NPO法人シェア理事。NPO法人アーユス創設時理事。見樹院住職。浄土宗青年僧侶の会元事務局長。
⑤米倉 雪子(6月23日、於:向ヶ丘遊園駅近くレンタルスペース)
昭和女子大学准教授。JVCカンボジア元事務所長。博士号(サセックス大学。カンボジア人権)。
⑥大橋 正明(7月29日、於:読売ランド前駅近くレンタルスペース)
PARC共同代表。シャプラニール元事務局長。JANIC元理事長。恵泉女子大学名誉教授。聖心女子大学前教授。
⑦Ny Sokha(8月7日、於:ADHOCプノンペンオフィス)
ADHOC(カンボジア人権開発協会)代表。2016年ADHOCスタッフが不当逮捕された「ADHOC5」のうちの一人、約1年拘留された。前代表のトゥン・サライ氏は2016年からカナダに亡命。
⑧Sin Titseiha(8月8日、於:COMFRELプノンペンオフィス)
COMFREL(カンボジア自由公正選挙委員会) メディア部門代表。COMFREL事務局長のコル・パンニャー氏は2018年総選挙前からカナダに亡命。
⑨坂野 一生(8月8日、於:Social Compassオフィス)
カンボジア司法省アドバイザー。元UNTAC総選挙国連ボランティア。カトリック系NGO「神の手」ボランティア、スタッフ等。元JICA専門家(法整備支援)。
⑩手束 耕治(8月8日、於:Social Compassオフィス)
認定特定NPO法人ハート・オブ・ゴールド東南アジア事務所副所長。シャンティ国際ボランティア会(SVA)カンボジア所長など歴任。
⑪石本 由美(8月9日、於:Social Compassオフィス)
カンボジア会計事務所勤務。元JVCカンボジア総務・会計担当。故馬清氏(JVC技術学校顧問・工場長)の夫人。
⑫ペン・セタリン(9月7日、於:町田駅近くレンタルスペース)
王立プノンペン大学文学部教授。1974年カンボジアから留学生として来日。日本語・日本文学研究者(博士号取得)。1983年から町田でレストラン「アンコール・トム」を経営。
⑬本田 徹(10月14日、於:福島県飯館村)
医師。飯舘村「いいたてクリニック」常勤医。シェア=国際保健協力市民の会」前共同代表理事。
2. 編集について
上記12名の方々にはそれぞれ1時間~1時間半ほどインタビューを行いました。
どの方のお話も貴重な内容ばかりでしたが、映像としてまとめるために、インタビュー内容から厳選してそれぞれ数分ずつを抜粋しております。
2023年11~12月はこの編集作業を行いましたが、暫定的にまとめたものとなり完成には至らず、1~2月でブラッシュアップして3月に公開できるようにしたいと思います。
【カンボジア出張時の様子】
8月にはカンボジア・プノンペンに行き、現地で5名の方にインタビューしました。

<カンボジア在在住歴30年以上になる手束 耕治さん(右)インタビュー時の様子>

<カンボジアの選挙監視団体COMFRELのメディア部門代表のTithseiha氏(左)>

<カンボジア人によって初めて設立された人権団体ADHOCの代表Sokha氏(左)>

<2016-2017年にADHOC関係者5名が逮捕拘束され、その後釈放されたADHOC5事件は、2017年にフランスで人権の賞を受賞した>
【支援金の使途についてのご報告】
皆さまからいただいた支援金1,040,000円のうち12%+税が手数料として差し引かれ、902,720円を下記のとおりプロジェクト資金として使われていただきます。
撮影・編集費 320,000円
業務委託(編集) 100,000円
報告上映会にかかる設備・準備費 10,000円
出前講座にかかる費用 150,000円
旅費交通費(遠方でのインタビュー) 30,000円
人件費 290,000円
雑費 2,720円
【リターンの発送状況】
先月「活動報告」のページにて報告させていただきましたが、公開できる映像の完成が遅れており、皆さまにお届けできるのは2024年3月頃になる見込みでございます。
改めて、映像完成の遅れについてお詫び申し上げます。
【今後について】
2024年3月頃に今年度の完成映像を公開する予定です。
同時期に報告上映会も開催予定です。
準備が整い次第お知らせしますので、それまで今しばらくお待ちくださいませ。
本プロジェクトは来年度も継続し、カンボジアの現代史をより重層的に捉えることができる内容にしたいと考えております。
進捗につきましては「活動報告」のページで引き続き報告させていただきます。
皆さま、この度のご支援・ご協力を本当にありがとうございました。
















