被災した岩手の子どもたちへ世界で一つのクリスマス絵本をプレゼント

昨日まで故郷である奈良県桜井市へ帰郷しておりました。

目的は母校である小学校のこどもたちに震災と防災意識、そして命の大切さを伝えるためでした。

東北から一歩外へ足を踏み出すと「風化」していく状況を目の当たりにします。

ただ、自然災害というものはいつ、どこで人々の暮らしに脅威をもたらすのかはわからないのです。

2011年にクリスマス絵本を釜石保育園のこどもたちにお届けしたとき

80人以上のこどもたちのお名前を呼びながら一冊一冊手渡しでプレゼントしながら

「この子達が全員、誰一人欠けることなく大人になっていって欲しい」

心からそう思いました。

それは、すべてのこどもたちに対する変わることのない思いです。

だからこそ今回、自分の生まれ育った小さな町のこどもたちにも伝えたいと思いました。

お話させていただいたのは9月4日。

全校生徒104人の前でお話させていただきました。

自然災害の恐ろしさ、そしてそれは

本来どこで起こっても不思議ではないということ。

人間は自然の中で自然を壊しながら生活している生き物なのだから。

ある日突然、自分が暮らしてきた町がなにもかも無くなった・・・

そして、津波で大切な家族を亡くされた方達のお話をさせていただきました。

その中には大切な家族を、仲間を守ってなくなられた方もおられました。

ママやパパ、先生

普段は怒ると怖いかもしれないけれど

何かあった時、身体を張って君たちを守ってくれるはずだと言いました。

だから君たちも横にいる友達ひとりひとりを思いやって

助け合って生きていって欲しいと。

104人の誰が一人として欠けることなく強く優しい人になっていってください。

特に高学年のこどもたちは一生懸命聞いてくれました。

帰る前に先生から「今までに無いくらい親権に避難訓練に取り組んでくれた」と

聞かせていただきました。

104人のこどもたち、そして校長先生をはじめとした先生方が

感想文を書いてプレゼントしてくださいました。

そして今年のサンタプロジェクトで絵本をプレゼントさせていただく宮古市の小学校の

校長先生にお手紙を書いてくださいました。

これがきっかけで岩手と奈良のこどもたちが繋がるといいなあ・・・

そんな気持ちになりました。

そして小学校でお話させていただいた翌日

育児支援をされている友人の施設で身体に障害を持ったこどもたちと遊ばせていただきました。

その子達は僕が岩手に引っ越す2年前に遊ばせていただいた子達でした。

男の子の手をそっと握り締めるとその子の意思がしっかりと伝わってきました。

そのとき

僕自身が「実は五体が普通に動くことですら、ひとつの奇跡なんだ」と思いました。

命があることだって実はひとつの奇跡なんだと。

生きていることをかみ締めて生きなければ・・

生きたくても生きることができなかった人たちに申し訳ない・・・

命の大切さをこどもたちにお話した僕自身が更に深くかみ締めました。

 

 

今回の帰郷で僕は本当にたくさんの方々にお話をさせていただきました。

昨日朝には「おはようパーソナリティ道上洋三です。」という関西では有名な

ラジオ番組にも電話出演させていただきました。

 

本当にたくさんの思いを胸に岩手へ帰ってきました。

この思いを胸に

こどもたちにとびっきりの笑顔とサプライズを届けに行きます。

 

近々絵本を贈らせていただく、宮古市、大槌町、釜石市を訪問してまいります。

クリスマス絵本の概要を先生方に説明させていただくためです。

 

さあいよいよ「きゃらべるサンタプロジェクト」の第一歩です！

たくさんのこどもたちがわくわくの楽しいクリスマスを迎えられることを願って

動き始めます！