副鼻腔癌で保護した黒猫「ゆめ」の闘病生活と別れ～その2～

※一部、出血している画像等センシティブな内容が含まれています。

 

 

（その1の続きです）

 

体重が2kgを切ってしまっていました。トイレに行きたそうにしたら連れて行きましたが気づけない時もあり、スタッフが目を離す間はオムツを装着してもらいました。

痛みがかなり強いだろうに、とても頑張ってくれていました。できるだけ痛みを取ってあげれるように、穏やかに過ごせるように、ただそれだけを願ってお世話をしました。

 

人間のお布団マットがすっかりお気に入りで、添い寝すると嬉しそうに頭をゴンゴン擦り付けながらヘソ天して甘えてくれました。

ご飯はほとんど食べなくなってしまいましたが、ご機嫌でいてくれたら、もうそれでいい。

 

抗がん剤治療をしても、やはりゆめには効果は見られず大量の鼻血を出す日もありました。

 

元気はあり血が止まったらスヤスヤと寝てしまいましたが、少しずつ食欲がおちていきました。

腫瘍のせいで顔の右側が随分変形してきました。

 

 

すっかりガリガリになってしまったゆめを、お友達の猫さんと鳥さんがいつも側で応援してくれていました。

目も見えなくなり寝ている時間がほとんどでトイレも介助が必要になりましたが、ゆめが頑張るかぎりスタッフも頑張りました。

 

日に日に痙攣をおこすようになりました。

スタッフ全員、いつその時が来てもおかしくないと覚悟を決め、最後までできる限り淋しくないようにできる限り苦しまないようにしてあげることしかできませんでした。

 

2023年6月6日　AM1:50 
ゆめちゃん旅立ちました。ゆっくりと呼吸が弱くなり代表の腕に抱かれたまま穏やかに逝きました。
目が見えなくなってからも最期まで大好きな鳥の声には反応していました。人が大好きでがんばりやさんのいい子でした。

応援してくださった皆様に「ありがとうございました。心より感謝します」と、ゆめに代わり今、改めてお礼を申し上げます。

 

ゆめは虹の橋を渡ってからもたくさんお花やイラストをいただきました。とてもみんなに愛された子でした。

 

ゆめがいなくなってからCATSWELCAREでは大きな変化がおきました。それは黒猫の保護が続く続く続く続く・・・まぁそれは本当に黒猫だらけになるほど（笑）

それは今なお続いており、CATSWELCARE恒例の「黒ねこ祭り」と称した黒猫だらけの譲渡会も何度も行われています。

 

「ゆめちゃん、また黒猫連れてきたの？」
「ゆめ～、いっぺんに多すぎるからちょっと待って～」

 

冒頭の言葉は黒猫が保護されるたびに必ず誰かが発するセリフ。

 

きっとゆめが「黒猫のみんな、あそこにいくと幸せにしてもらえるよ！ほら行っておいで！」と案内をしてくれているんじゃないかと思っています。