アカデミック・リンク松戸プロジェクトでは、図書館・庭園のようなオン・サイトの事業だけではなく、オン・ライン園芸植物ライブラリーを順次整備していきます。園芸は、いうまでもなくグローバルな広がりを持つ学問体系です。

 

今後の植物科学に関わるオープンイノベーションを推進していくためには、DNA、タンパク、代謝産物などの情報が取りまとめられており、自由にアクセスできるバイオデータバンクが重要な役割を果たしていくと考えられています。

 

わが国でも、いくつかの植物バイオデータバンクの拠点が作られていますが、園芸植物に関するまとまった拠点はいまだありません。私たちは、そのような取組をアカデミック・リンク松戸プロジェクトの一環として開始します。

 

この取組は、参加者によって情報付加可能な仕組みにする予定で、皆様のプロジェクト参加により、園芸学のグローバル・ハブへと発展させていきたいと考えております。

 

当面、公開を予定しているのは、花色素ライブラリーです。園芸植物の中でも花は、市民の皆さんの日常生活に密接に関わり、親しみ深い存在です。

 

 

花は、美しく多様な色をもつことで我々の生活に彩りや豊かさを与えてくれますが、この「色」はどのようなメカニズムで発現しているのでしょうか。また、その「色」をどのような植物の選択から求めることができるでしょうか。

 

このような疑問や要求に答えるため、インターネットで誰もが簡単にアクセスできる「花色」に関する体型的・網羅的なデータバンク「花色素ライブラリー」を公開します。

 

世界中の様々な花がもつ多様な色素について、その種類や構造を示すとともに、個々の合成経路やそれに関わる酵素や遺伝子(DNA配列)などの情報を分かりやすく網羅したデータベースをリリースしたいと考えております。

 

またカラーチャートなどと視覚的にリンクさせ、どの花がどのような色を示すかの情報を蓄積することで、生け花や庭園デザインに関心をお持ちの全ての園芸ファンの皆さんの趣味を深められるようなウェブサイトに発展していくことも期待しております。

 

このライブラリーは、大学側から提供する体系的・網羅的な花色素に関する基盤情報に加え、ユーザー(参加者)の皆様からの情報(写真など)提供による、アクティブかつインタラクティブなデータバンクの充実・発展も企図します。

 

お寄せ頂いた情報はデータベースに登録するとともに、必要に応じて園芸学部のスタッフが色素や遺伝子の分析を行い、新たな花色素情報のアップデートやその活用に繋げていきたいと考えております。

 

園芸学や植物科学に携わる専門家はもちろんのこと、植物生理や代謝学を学ぶ学生、花の生産や流通販売・色素の合成や商品化に関わる企業の皆様、そして日常生活で花を愛し楽しまれる市民の皆さん、全てのユーザーにとって有益で充実したデータバンクの公開を予定しております。

 

 

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