プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

クルド自治区には難民・国内避難民合せて120万人。

「あらゆる支援がまったく足りていない!」

 

ページをご覧いただきましてありがとうございます。認定NPO法人IVY(アイビー)イラク現地事業統括の武田めぐみと現地事業統括補佐の片野田義人です。私たちは2016年6月からイラク共和国クルド自治国の中心都市エルビルに赴任しました。赴任してまず驚いたことは、自治区には難民・国内避難民あわせて120万人もいるということでした。数が多すぎて、あらゆる支援が足りていません。

 

その一つが、子どもたちの学校不足です。昨年は、READYFORでクラウドファンディングに初めて挑戦し、皆さまのご支援のおかげで「プレハブ校舎」1校を建設し正規校として開校することができました。本当にありがとうございました。

 

また、毎年、冬の恒例となっているのが、越冬支援プロジェクトです。IVYでは、イラクのクルド自治区に逃れてきた避難民の方々を対象に、毎冬、人道支援を続けてきました。今年は私たちが活動を開始して4回目の冬。難民の方々が寒さの厳しい冬を乗り越えるために、日本から暖かいコート7,500着を届けたいと考えています。そのうち2,500着の空輸代を集めるためにクラウドファンディングに挑戦します!

 

12月に入って、エルビルも朝晩は冷え込むようにきました。そのため一日も早く、現地に温かいコートを届けたいと考えています。今回、空輸に必要な費用、手数料等を含めて、150万円の費用が不足しています。どうか皆様ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

IVYによる支援活動の様子。

 

今もなお、避難民が増え続けるクルド自治区。

支援物資の供給が圧倒的に足りていません。

 

イラクでは、10月半ばから、過激派組織IS=イスラムステートが支配するイラク第2の都市モスル奪還作戦が始まりました。国連の予想では、最悪の場合、150万人の市民が避難を余儀なくされるおそれがあるとして、避難民キャンプを設置するなど対応を進めており、12月8日の段階ですでに8万4千人以上が避難しています。しかし、キャンプに保護された人たちは、武装勢力から解放されたとはいえ、2年以上の死と隣り合わせの日々による心的外傷、家や故郷を失くしており、気分は沈んだままです。しかもほとんどの人が着の身着のまま逃げて来ているのです。その姿を見た私たちは「このままで避難民の方々が、凍えてしまう。この人たちに軽くて暖かい日本のコートを届けたい。」そんな思いが強く湧いてきたのです。

 

モスル奪還作戦の俯瞰図。

 

 

2013年から越冬支援にご協力いただいている株式会社ユニクロさんにお願いしてみたところ、ダウンジャケットやオーバーコート等7,500着をご提供いただけることになりました。

 

しかし、、、上の地図をご覧ください。エルビルは危険地帯に囲まれた陸の孤島です。そのため、日本から送るには「空輸」しか方法がありません。7,500着の空輸には300万円(1着400円)が必要です。諸経費を入れると350万円を必要としますが、このうち200万円を株式会社ユニクロさんとUNHCRさんに出していただけることになったので、私たちで調整しなければならない資金は残りの150万円です。

 

空輸代はかかってしまうのですが、日本から送った方が結局はコストパフォーマンスが良いと考えました。まずは2,500着を目標に、クラウドファンディングに挑戦したいと考えています!残る2,500着は次の目標とさせていただきます。

 

2014年にエルビル空港に到着した株式会社ユニクロさんからの8,000枚の冬物衣料

 

 

新しい難民に毛布は届くけれど、コートは少ない。

「またこの子たちを閉じ込めておくの?」

 

IVYがイラクのクルド自治区で支援活動をはじめたのは2013年秋のことです。最初の支援も越冬支援でした。それから毎年、越冬支援を行ってきたので、今回で4回目になります。石油ストーブや灯油、毛布、温水シャワー用のボイラー、赤ちゃん用紙おむつ、女性用衛生用品、そして冬物衣料を、エルビル県やドホーク県で5万人近い方たちに配ってきました。

 

私たちは今回が初めての担当となりますので、過去3回、越冬支援に携わってきた事務局長の安達三千代に、今までの話を聞いてみました。

 

「中でも私が印象に残っているのは、2014年の越冬支援です。この時も今回と同じように、シリアやイラク西部で勢力を広げていたイスラム国(IS)がイラク第2の都市モスルを占領し、180万人もの国内避難民が出ました。比較的治安が良いとされていたクルド自治区には85万人もが助けを求めて押し寄せ、エルビルの町は教会や学校、空き地等、至るところにテントが張られているような大混乱でした。」

 

2014年6月にイスラム国の攻撃で大勢の避難民が発生。
IVYは1万人以上に石油ストーブ、灯油、毛布等の他、日本から空輸された冬物衣料を支援しました。

 

 

「11月になると混乱も徐々に落ち着き、エルビル市郊外の空き住宅が2次避難所として使用され、1軒に4家族ずつが引っ越し始めていました。私は1月の一番寒い時期にある1軒のお宅におじゃまさせていただいたのですが、子どもたちが部屋の中でみんなで毛布にくるまって過ごしていました。どの子も薄いトレーナーのような秋物の服しかないので、外で遊ぶこともできず、学校もまだなく、ただただテレビを見て毎日過ごしていたのです。その前の年のシリア難民にストーブを配ったときもそうでした。夏に着の身着のままで逃げてきたこの子たちには、コートやジャンパーがなかったのです。そのとき、つくづく、毛布ならじっとしているしかないけれど、服なら着て自由に動き回れるという違いに気づきました。新しい避難民には、テントや毛布と同じように外で自由に動き回れるコートも必要なのです。」

 

避難所の1室で、毛布にくるまり、テレビを見て、一日を過ごす子どもたち

 

 

株式会社ユニクロさんからご寄付頂いたコートをエルビル空港に送り、
初めて冬を迎える避難民のいるキャンプで私たちが直接配ります。

 

コートであれば、毛布のように包まる必要もなく、利便性にかなり長けています。

 

・特に体温調節の難しい乳幼児や高齢者の凍死を防ぐことができます。

・子どもたちが真冬でも外で自由に遊ぶことができ、運動不足を解消できます。

・避難民キャンプでは洗濯場や炊事場は外にあります。コートがあれば、女性たちも温かく料理や洗濯ができます。

・大人の男性なら仕事を見つけやすくなります。失業中でも運動不足を解消できます。

・灯油代等の暖房費を節約できます。しかも地球環境にやさしいです。

 

私たちは誰にも喜ばれる日本のコートを、貨物用の飛行機でエルビル空港に送りたいと考えています。(年内到着をめざしています。)現地で私たちが手続きを行い、非課税扱いで荷物を受け取ります。配布日が決定したら、私たちの手で直接、ご家族の代表者一人一人に手渡しします。

 

2014年には急きょ8000枚のコートが日本から空輸され、配布されました。満面の笑み!

 

 

新規避難民のいる2つのキャンプへの配布が決定!

 

ディバガキャンプは2016年夏に、エルビル県に新しく設置された避難民専用のキャンプで、モスル周辺の村々からの避難民が居住しています。モスル奪還作戦開始後、収容人数がどんどん増加しています。ハッサンシャムキャンプは11月に設置された
ばかりのキャンプで、ニナワ県にあり、モスルから20キロほどのところにあるキャ
ンプです。11月末現在の避難者数は、ディバガが約5,200世帯(31,200人)、ハッ
サンシャムが約2000世帯(12,000人)となっています。

 

以下は、アジアプレス記者の玉本英子さんからご提供いただいた、ディバガキャンプにたどり着いたばかりの人たちの様子です。避難してきたばかりの人たちは、男性がモスク、女性が学校と分かれるため、一家で逃げて来ても、写真は男性、女性別々に写っています。

 

避難して来た女性が身を寄せる学校の外観。
新しく来た人のためにマットレスが倉庫から運ばれてきました。


 

今、到着したばかりの女性と配給されたおやつ。

 

 

避難民キャンプの入り口

 

 

モスル市内から来たばかりの避難民の父子。彼らも今着ている服以外、服がありません。

 

 

避難しきたばかりの女性たちは、学校の廊下で寝泊りしています。

 

 

ひと冬をあたたかく快適に過ごせるよう、応援してください。

 

砂漠地帯にあるイラク北部は、5月から8月までの真夏は50度以上にもなりますが、11月頃から内陸部特有の底冷えが始まり、日中でも10度以下の日が多くなります。1月は特に冷え込みが厳しく、山形県在住の安達ですら、寒すぎて、2回訪問して2回とも風邪を引いてしまったそうです。

 

新しく避難民になった人たちは、誰もがすぐに自分の家に戻れる、避難は一時的なものだ、と思っています。私たちもそれを信じたいのですが、12月の戦況はニュースで伝えられるところによると、それほどはかばかしくなく、すぐには帰れないようです。

 

避難民の方々にとっては、まずイラクの厳しい冬を乗り越えることが重要です。今回のクラウドファンディングを絶対に成功させ、7,500着のコートを衣料品を現地に届けたいと考えています。どうか皆様ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

集まった資金の使い道

 

今回のクラウドファンディングで集めた資金は、航空貨物代、出荷前の燻蒸作業費用、放射線検査等の費用に大切に充てさせていただきます。

 

 

リターンについて


*心を込めたお礼のメッセージ(E-mailでお届けします。)
*越冬支援の詳細をお伝えするニュースレター
*ポストカード
*IVY年次報告書
*感謝の意を込めてIVYのホームページと年次報告書にてお名前を紹介(希望者のみ)

 


最新の新着情報