「深いねぇ」
独立して自分で店を始め、

まずはじめに創り上げたチョコレートを召し上がって頂き、

柔らかい笑みを浮かべた森光さんから頂戴した言葉。
その一言がとてもとても嬉しかった。
先日、とある和菓子作家の方から、

「蕪木さんのものづくりの『芯』って何ですか?」と聞かれた。

自分の珈琲・チョコレートの芯について改めて考え直した時、

それは『滋味』、つまりは『深い奥行きある味わい』や

『精神性に富んだ味わい』なんだろうなと思う。

 

なんだか大袈裟で理論的ではない、

格好をつけたような表現だけれども、

でもそれは森光さんの珈琲から私が確かに感じとっていたこと。

まだまだ細々とした自分の芯であるが、

滋味深い味わいを求めて精進する毎日だ。

だからこそ森光さんから頂いたその『深い』
という言葉からは、大きな喜びが沸いた。

同時に、これからすべき『良い仕事』に対する
プレッシャーを感じたのも忘れない。
私にとって、森光さんの珈琲の「滋味」の根源を

垣間見ることができるのが、書籍「モカに始まり」だ。

本から読み取ることができる

仕事に対する考え、姿勢、美意識、科学と思想のバランス等々。

 

それは経済性・効率が優先されがちな今の時世で

とても大切なことを伝えてくれる。
モカをテーマに珈琲の真実を求めた森光さん。
この本を捲りながら私も一歩一歩自分なりの探求を進めていきたいと思う。
自分の芯をより強く太いものへと。

 

珈琲とチョコレート『蕪木』 蕪木 祐介

http://kabukiyusuke.com/

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