
プロジェクト本文
子ども達が食事の心配をすることなく、
健やかに笑顔で過ごせるようにお弁当を届けます。
こんにちは。NPO法人Creer(クレエール)の喜多條雅子です。
私たちは、障がいのある人が就労するCreerレストランを徳島県庁の近くで運営しています。2018年7月から、地域の子ども達に無料で食事を提供する子ども食堂を始め、平日毎日と第4土曜日に開いて食事や学習などの居場所づくりに取り組んできました。
そして、2020年10月からは、子ども食堂まで来られない子ども達に食事を届ける「子ども食堂宅食便」を始めました。
子ども食堂に行きたいけど来られない子ども達のために、おうちまでお届けする「子ども食堂宅食便」の希望者を募集したところ、現在160家庭、272人の子どもたちの応募がありました。そのほとんどが、ひとり親家庭です。
子ども達がお腹を空かせることなく、お母さんも安心して仕事をして、帰宅してもご飯が届いていてほっとできるように、宅食便を続けたい!どの子も幸せに育ってほしい!
子ども達が食事の心配をすることなく、健やかに笑顔で過ごせるように、食事を届け続けるための運営資金が必要です。子ども達の成長に大切な夕食を届けられるよう、どうぞご支援をお願いします。
クレエール子ども食堂の取り組み
クレエールはお弁当とランチのお店として13年前にオープンしました。徳島県庁のすぐ近く、街の中心部の万代中央ふ頭の倉庫をリノベーションして営業しています。働いているのはさまざまな障がいのあるメンバーです。
地産の新鮮なとくしま野菜をたっぷり使った手作り料理が自慢で、県庁・市役所職員の方や、近くの会社のサラリーマン、OL、地域の方に愛されるお店として育まれて、現在までお店を続けることができました。
毎日早朝より、300個前後の日替わり弁当を作り、配達しています。おかげで、ここで働いている障がいのあるスタッフの賃金は、全国トップレベルになりました。働く場所がなかったメンバー達が、クレエールで生き生きと仕事に取り組み、経済的に自立できる賃金を得られるようになりました。
地域への恩返しをしようと、スタッフが身に付けた調理の技術を活かせる社会貢献として始めたのが子ども食堂です。2018年7月から、平日毎日 11:30~18:00、第4土曜日 10:00~14:00に子ども食堂を開き、子ども(大学生まで)無料、大人は500円で、食事を提供しています。2021年3月までに、延べ18000人が参加しました。
子ども食堂には、小さい乳幼児を連れたお母さんから、小学生、中学生、高校生、大学生、そして、子どもと一緒にご飯を食べたり、かかわったりすることを希望される地域の高齢者の方々など、多様な人が訪れます。また、規格外の野菜を持って来てくれる生産者の方や、賞味期限が近づいて販売できなくなった商品などを持ってきてくれるお店の人、寄付者の人たちも来店します。
昨年春、緊急事態宣言が出てからは、大学生についても無料にしました。コロナ禍でアルバイトがなくなり、生活が厳しい学生の皆さんが、子ども食堂で小さい子ども達たちに勉強を教えたり、食事のお世話をしたり、音楽の得意な人はピアノなどを演奏したりするボランティアをしてくれています。
第4土曜日には、食事以外に、コンサート、ゲーム、工作、お習字、ミニスポーツ、クッキング講座、クリスマス会、餅つきなどの活動も学生ボランティアや地域の人達と協力して行っています。子ども食堂に来ることで、多くの人とつながり、楽しくいろいろな経験ができます。

子どもだけで毎日のように来店するケースや、遠くから車で来店する親子もいて、子ども食堂の必要性を強く感じています。来店者数は、平日は1日平均15人、第4土曜日は120人くらいです。
子どもの日には、コロナに負けない、子ども食堂を開催しました。予約いただいた50人分の持ち帰り弁当を用意をしていたのですが、連日100人ぐらいの来店があり、3日間で300食以上作りました。あるものはすべて使って、最後はおにぎりやカレーライスを出しました。自粛やステイホームが続くなかで、広い倉庫で換気や感染対策をしているクレエールへ来店したいという人がたくさんいることがわかりました。
食堂に来られない子どもたちを支えてきた「子ども宅食便」
ある日の夕方、電話がありました。小学6年生の男の子からでした。
「兄弟で留守番をしています。子ども食堂に行きたいんだけど、弟と妹が小さいので、連れていけません。僕だけが自転車で行くので、お弁当を3つ持って帰らせてくれませんか?」
私は、即答しました。「用意して待っているから、気をつけて来てね。」
ところが、その子は来ませんでした。小さい弟妹を置いて、出られなかったのだろうか……そのことがずっと気になっていました。
子ども食堂に行きたいけど来られない子ども達が、他にもいるのではないかと思い、おうちまでお届けする「子ども食堂宅食便」の希望者を昨年10月からホームページやFacebookで募集しました。すると、110家庭、189人の子ども達の家庭からの申し込みがありました。

私たちにとって初めての取り組みである、子ども宅食を開始した初日、1軒目から、生活に困っているひとり親家庭の厳しい状況を知りました。1軒目だけではなく、2軒目も3軒目も、行くところ行くところほとんどが、生活が大変な家庭で、子ども達が、お腹を空かせることなく、安心して何の心配もなく幸せに暮らしているとは言えないことがわかりました。
お母さん達からは、収入が減って食費を減らしている、衣服や日用品も買えない、シフトが減って、早朝から深夜までいろんなバイトを掛け持ちしてつないでいる、仕事先が休業して再開の目途が立たない、仕事がない、など厳しい生活状況を次々と聞きました。
また、子どもだけで留守番している家も多く、お弁当を渡してから少しお話をするときに「帰らんとってー」と言われることもあります。次の家へ配達へ行かないといけないのですが、帰りづらく心も痛くなります。「また来るね」と子どもに満面の笑みで手を振って出ますが、できることならもっと一緒にいたいです。
子ども達のためにできるだけお弁当や食材を持って訪問しようと、食材の寄付をいただける所を探して集め、お弁当を作り、2020年10月~2021年3月の6か月間に、延べ1,112軒のご家庭を訪問してお届けしました。また、12月にはサンタクロースに扮して訪問し、ケーキやクリスマスブーツをプレゼントしました。子ども達やお母さん達が喜ぶ笑顔を見て、私たちもとてもうれしく思いました。

クレエール子ども食堂や宅食便には、お礼のメッセージもたくさんいただきました。
クリスマスなんて来なければいいのに、と思っていました。でも今年は、サンタさんがうちにやってきて、子どもにケーキやプレゼントや食事を持ってきてくれました。ひとり親家庭だから、サンタさんが家に来ることなんて無理、高いケーキも買えないと思っていました。本当にありがとうございます。
子ども達がドアを開けたらサンタさんにびっくりして、何も言えなかったけど、帰られた後で、すごく喜んでいます。保育園でも先生や友達に話したそうです。子どもの笑顔を見て、うれしいです。感謝しています。
子どもたちに、クレエール子ども食堂に助けてもらったことを話して、大きくなったら、恩返しができる、困っている人を助けられるような人になってもらいたいと思います。
いつも感謝しています。再就職できて、生活の目途が立ったら、必ず、恩返しします。
あるお母さんは、宅食を始めて6か月がたったころ、こう話してくれました。
シングルマザーで、仕事もなくなって、お金がなく、幼い息子を連れてどうにもならず途方に暮れていました。生きていく気力がなくなっていました。最後に何かすがるところがないかと、ネットで検索して、クレエール子ども食堂宅食便を知り、申し込みました。
どんな人が来るのか不安でしたが、明るくて、優しいスタッフさんが、たくさん食べ物を持って来てくれ、とてもうれしかったです。食べ物をいただけることもありがたかったけど、誰も訪ねてくることがなかった私たちの所へ、何度も毎週のように来てくれて、優しく声をかけてくれ、心配してくれている、そばに寄り添ってくれていることが、何よりもうれしいです。生きていく力が湧きました。
4月に子ども食堂宅食便の追加募集をしたところ、50軒83人の子ども達のご家庭から新規申し込みがありました。今まで行っていた所と合わせると160軒、272人の子どもの人数です。そして、そのほとんど、約200人がひとり親家庭の子ども達です。
このコロナ禍で、収入が激減したり、職を失って再就職の目途が立たず、不安や孤立感で苦しんでいるお母さんが多いです。そしてその子ども達は、お腹いっぱいご飯を食べられなかったり、夕食までにお母さんが帰宅できなくて子どもだけで留守番をしていたり、一緒に食卓についてもご飯を食べないお母さんを心配したり、遅くまで仕事をしているお母さんの代わりに家事や下の兄弟をケアしたり、欲しいものも我慢したり、みんな懸命に暮らしています。コロナ禍でますます困窮されているひとり親家庭は多いです。
子ども食堂まで出てくることができず、おうちで過ごす子ども達のもとへ食事を届けたい!
ひとりじゃないよ、私たちがいるよ、と寄り添っていきたい!

クレエールには、食材や資金の温かいご支援をいただいており、おかげで半年間、夕食や食材をお届けする「子ども宅食便」を続けてくることができました。でも、宅食便を希望する家庭が増えており、さらに多くのご支援が必要です。
「今日のご飯は届けたけど、明日はどうするのだろう」、夜暗くなると「留守番をしているあの家の子どもはどうしているだろう」と子ども達の顔が浮かんできます。私たちだけでできることには限りがあります。もっと多くの地域の人や、自治体とも協力して、子ども達が幸せに過ごせるようにすることは急務だと強く思います。その仕組みづくりに尽力しているところです。
子ども宅食は、単に食事を届けるだけではなく、子どもや家庭と関係を築き、つながり、話を聴き、困りごとを把握して必要な支援をすることを目指しています。

支援を必要とする多くの子どもたちへ、食事を届け続けるために。
私たちクレエールのメンバーが今すぐできることは、おいしい夕食を作って、待ってくれているおうちに届けることです。 子どもたちのため、「この活動を決して止めるわけにはいかない」という思いをますます強くして、クラウドファンディングへの挑戦を決めました。
どうか多くの皆様のご支援を、心よりお願いいたします。ご支援いただいた浄財は、子ども達のお腹を満たし、笑顔が増えるようにするために大切に活用させていただきます。
【ご支援の使いみち】
今回いただくご支援は、「子ども宅食便」運営のための費用の一部として、活用させていただきます。
お弁当および食材 1,000,000円 *1
人件費 600,000円 *2
通信運搬費(ガソリン代) 100,000円
カーナビ・ドライブレコーダー購入取り付け費 300,000円 *3
その他、READYFOR手数料 374,000円
*1 1軒に1回のお届けをするのに約5,000円必要です。家族数のお弁当と食材、日用必需品など。200人の子どもたちの家庭に3回ずつお届けするためには、約200万円が必要です。
*2 事務スタッフ(申し込み受付、電話・メール対応、配達準備、食材仕分け、記録作成)
配達スタッフ(徳島市内全域への夕方から夜間の配達、見守り、つながり、相談支援)
@50,000円/月×4人×3か月 1日約4時間×月間20日
*3 細い道が多く、個人宅やアパートなどへの宅食では、家を見つけるのに非常に苦労して探すことが多く、配達車に新しいデータのカーナビを取り付けたいと考えています。
【プロジェクト実施内容】
集まったご支援をもとに、2021年7月1日〜9月30日までの「子ども宅食便」の運営を行うことをもって、本プロジェクトの終了とさせていただきます。
本プロジェクト実行のために必要な金額のうち、クラウドファンディングの目標金額との差額分に関しては、自己資金で賄う予定です。(2021年06月01日時点)上記の計画通り差額分を確保できなかった場合、規模を縮小して実施することを予定しております。
子どもたちの夢をかなえる第一歩を皆さまと。
子どもたちに食事を届けることから、つながりをつくり、子ども食堂への来店を勧め、来店したら、みんなであったかいご飯を食べて、大学生が無料で勉強を教えたり、クレエールの障がいのあるメンバーが得意な調理を教えたりして、貧困と学力の格差の連鎖をストップさせていきたいと考えています。
Creer(クレエール)はスペイン語で信じるという意味で、「夢をかなえられること」を信じて名付けました。どの家に生まれた子どもも幸せに将来の夢を見て、育ち、クレエールの障がいのあるスタッフが夢をかなえられたように、夢を実現できるチャンスを作りたい!
子どもたちの笑顔をつなぐ、クレエール子ども食堂宅食便へのあたたかいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
留意事項
● 本プロジェクトへのご支援は寄付控除の対象にはなりません。
●支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトの広報のために利用させていただく場合がございます。
プロフィール
NPO法人Creer(クレエール)はスペイン語で信じるという意味です。障がいのある人が、社会で生き生きと働き、経済的に自立して幸せに暮らせるようになる夢が実現できることを信じて この名前を付けました。 6月4日はレストランCreerの開店記念日、今年で14年目に入ります。これまで、多くのお客様や地域の方の応援していただき、障がいのあるスタッフが毎日毎日調理の技術を身に付けるために一生懸命努力をして、続けてきました。 そしてこれからも、私たちはここでがんばっていきます。
リターン
5,000円
5,000円コース(ひとり親の家庭1軒に、夕食と食材のセットをお届けできます。)
●感謝のメールをお送りします。
●活動報告をお送りします。
- 支援者
- 43人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
10,000円
10,000円コース(ひとり親の家庭2軒に、夕食と食材のセットをお届けできます。)
●感謝のメールをお送りします。
●活動報告をお送りします。
●クレエール子ども食堂の参加券をお送りします。(希望者のみ。2022年3月まで有効です。)
- 支援者
- 54人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
30,000円
30,000円コース(ひとり親の家庭6軒に夕食と食材のセットをお届けできます。)
●感謝のメールをお送りします。
●活動報告をお送りします。
●クレエール子ども食堂の参加券をお送りします。(ご希望の方のみ。2022年3月まで有効です。)
●子ども達やクレエールの障がいのあるスタッフが作った創作品をお送りします。
- 支援者
- 19人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
100,000円
100,000円コース(ひとり親の家庭20軒に夕食と食材のセットをお届けできます。)
●感謝のメールをお送りします。
●活動報告をお送りします。
●クレエール子ども食堂の参加券をお送りします。(ご希望の方のみ。2022年3月まで有効です。)
●クレエールの焼き菓子と徳島県産食材をお送りします。(ご希望の方のみ)
※食品衛生法上の営業許可を有しているCreerから食品はお送りいたします。
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年9月
プロフィール
NPO法人Creer(クレエール)はスペイン語で信じるという意味です。障がいのある人が、社会で生き生きと働き、経済的に自立して幸せに暮らせるようになる夢が実現できることを信じて この名前を付けました。 6月4日はレストランCreerの開店記念日、今年で14年目に入ります。これまで、多くのお客様や地域の方の応援していただき、障がいのあるスタッフが毎日毎日調理の技術を身に付けるために一生懸命努力をして、続けてきました。 そしてこれからも、私たちはここでがんばっていきます。